万博開幕へ、おもてなし準備着々 スタッフ300人が夢洲で研修
2025年03月20日 19時11分
大阪・関西万博の来場者を案内するスタッフ「ゲストサービスアテンダント」の研修が20日、会場の人工島・夢洲(大阪市)で報道関係者に公開された。スタッフ約300人が窓口や入退場ゲートで本番を想定した動きを確認した。体が不自由な人への接し方も学び、開幕に向けておもてなしの準備を整えた。
案内所窓口には翻訳用の透過型ディスプレーが設置され、英語や中国語で話すと、日本語の文字が表示された。スタッフは「駅までの行き方を教えてほしい」「スマートフォンをなくした」といった相談への対応を確認。タブレット端末に会場マップを表示して、道案内も試した。
支援が必要な来場者の気持ちに寄り添い、より良い対応につなげようと「ユニバーサル研修」も実施した。車いすや白杖をスタッフが体験し、別のスタッフが安全に案内する方法を練習。器具を使い、高齢者の視野の狭さや動きにくさを体感する機会も設けられた。
ユニホーム姿で取材に応じた堺市の林実倫さん(26)は「自分から積極的に声をかけ、手助けすることの大切さを学んだ」と話した。