Ribotさんのマイ★ベストレストラン 2014

住んだところが地元!転勤族の地元密着レビュー!

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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今年はとにかく公私ともにあまり時間がなく、また何といってもPC故障のためレビューそのものをあまり書いていない。結果として2014年に訪問したが未レビューの店が多く、マイレストラン選出の絶対条件である「自分が口コミを書いていること」の基準未達なことが多い。

事実、2014年のマイベストである「カランドリエ」にしても、訪問自体は数度目だが先日の再訪含め未だレビューを書いておらず選出できないというありさま。

しょうがないので、今年に関しては「比較的外食時の選択頻度の多かった『ラーメン』」しばりで選んでみた(笑)。

なお、店の総合点と順位がズレているのは、あくまでも「特定の一杯」に対する点数のため。具体的には…

①たむら:油そば(キムチ生卵)
②洛二神:和風中華そば(デフォ、塩同点)
⑥ジェット600:醤油ラーメン
⑦晴:冷やしつけ麺、味噌
⑨轍:ふく流らーめん
⑩周月:つけ麺、油そば

なおベースが1種類、限定もない「福将軍」、「三陽軒」、「丸和前」はデフォ、「氣ばりい屋」は全メニュー総合で判断。

お気付きの方もいるとは思うが、「福将軍」「氣ばりい屋」は閉店したため多少思い入れも加味しての順位。

「香澄」は4/14までの「塩」はゆうゆうトップ10圏内だが、今はメニュー廃止になったため、選出を見送った次第。

マイ★ベストレストラン

1位

らぁめん たむら (布施、JR河内永和、河内永和 / ラーメン、つけ麺、油そば・まぜそば)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.6
    • | 酒・ドリンク 3.3 ]
  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.6
    • | 酒・ドリンク 3.3 ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2015/09訪問 2015/11/01

【更新】わたしたちの田村くん

注意事項が多いことで有名なラーメン屋だが、そこから連想される「ガンコ」「無愛想」などとはほど遠い、むしろ満点に近い愛想の店主が出迎えてくれる店。メニューは豊富でどれも旨いが、中でも油そばは絶品。最近は注意事項すらずいぶん緩くなってきているらしいので、「なんか怖そう…」と敬遠されていた方はぜひどうぞ!なお最近券売機を導入。またお水は完全セルフ制に変わったのでご注意ください。

当店、多くの方が初訪問で「魚介豚骨つけ麺」を食べ、旨いけどありがちな味で特徴がない…などと書かれており、「これなら再訪はない」や、低い点数を付けられる方も多い。ただ、当店で真っ先に頼むべきは、ノーマルの油そば。つけ麺なら「和風鶏ガラつけ麺」だと思う。もし「豚骨魚介つけ麺」にピンと来なかった方、再訪される場合は上記を勧める。限定油そばは、希少価値を加味してもレギュラーに及ばないときもあるので、油そばはあくまで定番のものをどうぞ。ただし「キム玉そば」、あるいは「油そば(キムチ・生卵)」があるときは、迷わず頼むべし。

◇◇
飲み会のとき、よく同僚から「酒入ってるから言うけど、Ribotは仕事中怖い、厳しい、笑顔がない」とよく言われ、そのたびにヘコむRibotです。でも、手前味噌ながら、レストランでは初めての訪問でも、店の人に気に入られることも多い。「怖い」「頑固」と言われる店主からも、怒られた記憶1度もナシ。最後に店員さんとモメたの、いつやったかな?…「八○勝」か(笑)。あ、客とケンカしたことはあるぞ(笑)。

ただその代わり、僕の隣には、よく粗相をする人が座る…で、怖~いお店に行くと、よくこっち方面に罵声が飛んでくる。八○勝、○哲…等々、客に厳しいと言われるお店で、よくとばっちりは食らった(笑)。で、ここ「たむら」も、接客に一難ありと、方々でウワサの店。そのせいか、いかにもラオタさんに好まれそうなのに、点数は★3.56止まり。なにかと禁止事項が多くて、店内にも注意書きがあるのだが、

①禁煙
②店内での携帯電話での通話禁止

まぁ、この二つは全面的に嬉しいが、

③大声での会話禁止
④食事中、食後の携帯電話の使用禁止(通話だけでなく、メールや、画面を見るのもNG!)

「違反するとやんわり注意される」という、このあたりがネックかな。③については、大声でなくても注意されたという声もあるが、今回、家族連れ(子供は高校生~大学生くらい)が三人で来て、ごく小声で「何にする?」とか「美味しいね!」と店主の目の前で会話していたが、何も注意されなかったので、「常識で考える"小声"の範囲内」であれば大丈夫かもしれない。何度か通っていつか注意されているところを目撃したら、またレポートしたい(笑)。

また、「自分は常連と喋ってるじゃないか!」の声もあったが、(指摘を受けてからかもしれないが)店内の但し書きには「店主との会話はご自由に!」との気さくな文言があったので、これはルール上もOKなようだ。そりゃ、店主への会話も許されないんだったら、「ごちそうさま」と言っても「喋るな!」と言われかねないしね(笑)。あと、店員さんとの雑談については、別のレビュアーさんが書かれていた「店員との会話はコミュニケーション」、文字通り、これだったので、ぜんぜん気にならない。というかこれだけ注意書きが多い店で、店員同士の雑談もなければ、それこそ雰囲気が殺伐とするって(笑)。

最後、④については大目に見て欲しいとの声もある。が、これがこの店のルール、線引きなのだから、我慢して欲しい。「彼女が、付き合って初めて手料理を作ってくれた」そんなとき、あなた携帯見ながら食事しますか?と考えれば、腹も立たん気がする(「彼女がいるやてぇ!?」と腹立ったらそれは知らん(笑))。

とはいえ、何でもオールオッケイの店に比べれば、とっつきにくいことは確か。かくいう僕も、今回が初訪だったので、正直ビビりながらの訪問(笑)。どれだけイカツイ大将が待ち構えているか…実は、かなりゴツい、マッチョな人を想像していたのだが、出迎えてくれたのは、案外爽やかで、若い人だった。武豊と波田陽区を足して2で割った感じのルックス(笑)。波田陽区はどうでもいいが(笑)、武豊信者の僕としては、この時点でテンションが少し上がる!

注文は、油そばにした。サブタイトルに「カツオ・アオサ」とあったが、油そばにも何パターンかあるみたい(これ以外は限定だそうだが)。ただ、先客はみなつけ麺だったなぁ。さて、到着。ルックスは、かなりゴージャスで、盛りだくさん。値段は900円とちょっと高く、他のラーメンもおおむねこのあたりの価格だったが、こと油そばに関しては、ボリュームからは、値段の価値は十分アリ。

具は、カツオ、アオサに長ネギの白い部分、メンマ、煮玉子、それに細切りチャーシューと、針唐辛子。「よくかき混ぜて召し上がってくださね!」と店主の説明があったので、いちおうかき混ぜてはみるが、一部だけ麺を混ぜずに残しておいて、最初の一口はそこを食べる。うん、旨い麺!剛性もあるし、食い応え十分♪

他の部分に着手するが、アオサや長ネギといった特殊食材を使っているにも関わらず、味としてはかなりまとまりがある。さながらオーケストラのごとし(ちょっと綺麗に言い過ぎか(笑))。個人的には、もっとアオサをプ~ンと効かせた一品も食べてみたかったが、ひょっとしたらそれは試作段階で試して、却下したものかもしれない(笑)。長ネギも、匂いのキツい青いところは使わず、辛味のある白い部分だけ使うなど、当たり前のように丁寧な仕事をしているところなどは、あぁ、いいなぁ~と。

麺が旨くてワシワシ食ってたら、後半具が余り気味になって、あぁ、なんて食べ方が下手なんだと自己嫌悪したが、旨いことは旨い。いきなり★4.0も4.5も付けるほどハマったわけでもないし、たぶん繰り返し通っても、そう点数は変わらない気はするが、でも気に入ったし、間違いなく通うことになるだろう。

それに、行列してるのに携帯触りながらのんびり食ってる客を見るとイラっと来る沸点の低い人(←僕)にとっては、こっちのほうが「なんと客思いなんだ!」と感じてしまうのだがね。「ヒマなときくらいは…」といっても、急にお客さんが増えたらあわてて注意するのもどうかと思うし、これでいいんじゃない?

唯一ビビっているのは、注意書きにある「稀にお客様の前で従業員を叱咤激励することがあります」かな…今回はなかったが、どんなんやろ。以前に某県の居酒屋で、何が気に入ったのか僕の隣に居座って、僕が食事を終えるまでの一時間半ずっと、その位置から従業員に叱咤激励(というかもはや罵声)を飛ばし続けられたことがあった(笑)が、ここは単発的だろうし、ラーメン食べ終わるまでの間だから、許容範囲内…と信じたい(笑)。さ、次は僕の好みにピッタリな鶏豚骨ラーメンか、先客が全員注文していた和風鶏ガラつけ麺か…いっそ並びなおして両方食べるかな(笑)。

('12.10.15)
◇◇

で、どうやら、店主と僕との相性が良かったようで、厳しいルール等もまったく気にならず、大ハマリしてしまった。繰り返し通ったせいか最近は注文を取るときも「今日は何にしましょう?」と言われるようになり、油そばを注文しても、「よくかき混ぜて食べてくださいね」の一言も言われなくなった。

そうそう、今回あったこと。この店複数人で食べ、清算すると、店長・店員問わず、決まって「お会計は別々でしょうか?」と聞かれる。「一緒にしてください」という店もあるのに、嬉しいね。で、この日はどう見てもカップルな2人連れがラーメンを食べに来てたのだが、このときは「お会計はご一緒でよろしいですか?」と聞いていた。う~ん、ラーメンを割り勘にする男はいないよね、というこの使い分け、シブい(笑)。

ま、やはり唯一のネックは、「客前でも平気で店員を叱ることもある」点かなぁとは思う。僕も1度だけ強い口調になったのを見た。でも、割烹だって寿司屋だって、板場の中で小僧さんを叱りつけたり平手打ちしたり、なんてことはあるからね。「ミスしたらその場で叱ることこそ正解」とは言わないが、「叱る店もあれば叱らない店もある」で良いのでは?と思う。もしろん、「俺はそれだけはやって欲しくない」という方もおられるだろうし、その理由で2度と訪問しなくなっても、仕方ないとは思う。(ファンの僕だって、嫌なことを我慢してでも行くべきだ!と主張するほど唯一無二の店とは思ってないし)

なお、ちなみに、接客が良い良いと言われる福島の某店でも、厨房内で(小声ながらけっこうキツ目に)店員を叱っているのを見たけどね(もちろん、だからといって、あっちの店に減点とかはしないけど)。

('13.06.26)
◇◇

メニュー個別評価

■鶏豚骨ラーメン(★3.70)
鶏のクセが残っており、個性的。その分ハマれない人も出るかもしれないが、完成度は高い。血合いの味はしなかったので、あくまで骨を砕き、鍋に蓋もせずにとことん煮込んだか?トンコツは、鶏のサポート程度かな。いわゆる関西人が嫌うトンコツ臭さはないのでご安心を。九州人だったら「アレ?」と思うかもしれないけど、この店に君達の求める臭いトンコツラーメンはないのでご容赦。

■和風鶏ガララーメン(★3.40)
アッサリ。鶏ベースだが清湯で弱め。またカツオもバランス良く効いている。苦手な人はいないだろうが、これが一番好き、という人もあまりいないかも(笑)。トッピングに海苔アリ。いつからか、各レギュラー麺には説明書きが付くようになったが、店の推奨は「海苔で麺を巻いて食べると美味しいよ」だそうな。そういう食べ方があったのか!今まで「ラーメンの海苔って何のためにあるんだろう」と思ってたクチ(ライス頼まないときは)。

■和風鶏ガラつけ麺(★4.00)
これはマジで好み。僕はつけ麺はそんなに好きではないが、これなら毎日でも食える。

■魚介豚骨つけ麺(★3.45)
僕がそれほどつけ麺が好きではないというのもあるが、初回でこれを注文してたら果たして再訪があったかどうか…でも店長のファンなんで、まぁ再訪してたとは思う。

《以下は限定》
■冷やし油そば(★3.8)

■しょうが油そば(★4.1)

■鶏醤油ラーメン(★3.8) なぜか中華テイストを感じたメチャウマ麺。中華料理の経験もあるの?聞いても「天才ですから」って言われそう(笑)。

■もやし・背脂入り油そば(★4.2) 二郎のラーメンにも通じるワイルドさ!

■キム玉油そば(★4.3)さすがに旨い!文句なし!ただ辛さはもう少し欲しかった。粉末で良いので一味唐辛子かなにかがあれば。

■カレー油そば(★3.7)ルーの独特の粘度は固形のカレールーか。辛さは唐辛子からで、特段変わったことはしていないがパンチ力あり。フライドポテト(もしかして:マ○ド?(笑))が浮かんでおり、そのまま食べるとアレ?と思うがカレーと絡めるとなるほど!納得。個人的には、作り置きのポテト感がダメだが、とはいえ普通にジャガイモを使うと麺の食感を殺してしまうので使えないところを閃きでカバーした感あり。さすが。

■カレーラーメン(★-.--)薄味のカレーをカツオダシで割ったもの。カレールーではなく、こちらは普通のカレー粉かな。粘度のあるカレーラーメンではなく、一歩間違えればシャバシャバ感が出るところ、しっかりまとめたのはさすが辣腕。2口いただいただけなので採点は控えるが、かなり好み。

■油そば(キムチ・生卵)(★4.9)これ最高!キム玉との違いは、一味があるか否かだと思うのだが、キムチ自体が辛さに頼らない旨さだからか、かこちらのほうが一体感が味わえる。辛い物が大好きな僕だが、キム玉よりこちらのほうが好き。辛い物がニガテな方は迷わずこちら!

(2013.06.26)
◇◇

ここも何度も再訪しているが、何となく更新タイミングを逃していた。上の限定の感想はちょこちょこ加筆訂正したので、お時間のあるときにでもご覧ください。最近の限定では、2月の煮干しつけ麺が旨かったなぁ。また最近の変更点としては、お水が完全セルフになったこと(ウォータークーラー設置)、および券売機の導入。またこれは今だけかもしれないが、「燕三条らーめん」がレギュラー入りしていたもよう。

さて、当店は6/27がオープン日。先日で8周年。僕は行けなかったけど、おめでとうございます!
(2015.07.08)
◇◇
「よく行く店は数回分まとめて更新」する僕にしては珍しく、1度の訪問だけで更新。これ以上写真ため込むと、写真フォルダが収集つかなかくなるのでご容赦。今回は、友人と連れ立っての訪問。久々に、レギュラーの「和風鶏がらつけ麺」を注文。相変わらずの鶏、魚介ダシ、タレの調和は良くて、何度か食べたが今回も箸が止まらない。

前回「券売機が導入された」と書いたが、それに伴い現在はすっかり1人営業体制になったよう。良かったね、当店の最大の懸念である「従業員への厳しい指導」がなくなって(笑)。これでネガティヴな口コミも減るはず!

なお、この後は2人で駅前のオシャレなカフェに行って3時間ほど過ごしました(笑)。

(2015.11.01)
◇◇
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オススメシチュエーション
友人・同僚と:○
デート:▲
接待:△
宴会:×(ダメ!ゼッタイダメ!)
家族・子供と:○(ただし子供は大きくなってからのほうが)
一人で:◎
⇒女性1人で:▲

男女比率
男性8:2女性

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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2位

洛二神 (天神橋筋六丁目、天満、扇町 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 夜の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.4
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 昼の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.4
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2015/01訪問 2015/06/30

【更新】たまこラブストーリー

アニメ「たまこまーけっと」のモデルにもなった京都府二神町の出町桝形商店街…ではなく天神橋筋商店街にある有名ラーメン店。実は店主は前述の「出町桝形商店街」のご出身で、店名の「二神」も、店主の出身地である「二神町」から取ったとのこと(「洛」はもちろん「洛陽」からだろう)。

さて、僕が食べた一杯(和風中華そば、濃厚魚介つけ麺)の特徴ではなく「当店の特徴」をまず書く。

とある店を評するのに「麺は旨いがスープは弱い」「つけ汁がイマイチ」、あるいは「旨いが接客は最低!」等々さまざまな評価基準があると思うが、ここ「洛二神」に関して言えば「すべての項目が素晴らしい」「欠点(弱点)は一つもない」店で、「一流店」と呼ぶのに少しの躊躇なく、僕も胸を張って「好きな店、再訪したい」と言える。

それだけでなくキャリアも長く、後進に与えた影響も大きい。間違いなく「当店が存在しなければ大阪ラーメンの進歩は数年は遅れていた」だろう。これで接客も良いのだから非の打ちどころがない。

大阪ラーメンの殿堂なるものがあるとすれば、僕は「紡」「そらの星」「鶴麺(Cliff)」「とっかり」などと併せ、何のためらいなくで一票を投じたい。「べた褒め」ではなく「べた惚れ」した店。

◇◇

魚濃つけ麺は、青魚をそのまま食っているかの味。しかし個性がある割にバランスが良く、味のピントもピッタリと合っており、大多数の方に受け入れられる味。そして麺も旨い。細めの麺で、しなやかだが芯は強い。締め具合も良く、キンキンに冷やしたりしないのも良い。意外と、麺もつけ汁も両方旨い店は少ない気がするが、ここは間違いなくその中での上位の1店。

しかし、ここで何と言っても特筆すべきと思っているのは和風中華そば。同じ名前のアッサリ和風味、うどんダシ風のラーメンを出す店は多いが当店のそれは和風の名とは裏腹にガツンとインパクトがあるもの。一口目はまず昆布と生姜のアタックを感じた。昆布の佃煮に千切りショウガが入っていたりするが、そんな味。

昆布強め、それに節系の旨味が加わり、それに鶏のダブルスープ。そう、この店は関西のダブルスープのパイオニアと呼ばれている。鶏×魚介のダブルスープは、今では関西では珍しくないが、他所の店だと魚介と鶏とを両立させようと、ちょっとどっちつかずになってしまう店もあるように思うがここはあくまで魚介を前面に出しておりブレはない。

スープはタレの旨味と油分の作用も大きいかもしれないが、とにかく旨い。これにつけ麺同様に旨い麺を合わせればもう絶品。麺とスープの前では霞むがチャーシューやネギも最高に上質。

最近はプライベートの事情で食いに行けなくなったが限定も旨いらしく、興味を持っている。ただ、次回訪問しても間違いなくレギュラーに手を出してしまいそうではあるが。

…いや、久々に訪問したなら間違いなく2杯食うだろう。僕にとってはそれほどにリスペクトの対象の店。

Ribotは、アニメ「たまこまーけっと」を応援している「洛二神」を応援しています。

(2014.09.30)
◇◇
更新レビュー。内容は手短に。

最近不特定多数の方から、「で、あれだけ偉そうにレビュー書いてるお前が一番旨いと思うラーメン屋はどこやねん?」と質問され、答えに窮した。偉そうに見えのは「だ・である調」で書いているからであって、「です・ます調」で書けばいたってフツー…だと思っているけど(笑)。

真面目な話、悩みに悩んで出た回答だが、「北九州の『ラーメン力』」…というと大阪の人に通じないので、「大阪であれば『洛二神』」としておこう。ただ、できれば1店舗だけじゃなく「大阪TOP5」くらいにしてもらえると、選びやすいのだが小。

これだけで更新するのもどうかと思うので、いちおう写真も1枚だけ登録。最近(といってもしばらく前だが)初めて食べて、「やはり旨い!」と唸らされた「和風中華そば・塩」である。

本当は「つけ麺・あつもり」を食べてから更新したかったのだが、つけ麺が元々そんなに好きではない僕はなかなか足が向かず、この次も「和風中華そば」を食べてしまった(同じメニューのため撮影ナシ)。今はすっかり暑くなったし、もう「あつもり」はやっていないかもしれないので、これにて更新。

  • 外観
  • 和風中華そば
  • 和風中華そば・塩

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3位

福将軍 (桃山台 / ラーメン、餃子)

1回

  • 夜の点数: 3.7

    • [ 料理・味 3.7
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.2 ]
  • 昼の点数: 3.7

    • [ 料理・味 3.6
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.6
    • | 酒・ドリンク 3.2 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 ~¥999

2014/08訪問 2015/05/18

続・終物語

千里ニュータウンの歴史上、名実ともに最高峰のラーメン屋であった「福将軍」が、2014年8月19日をもって閉店した。最終レビューが点数ナシだと締まらないので僕もレビュー。

◇◇

地元では、まず知らぬものののない、九州ラーメンの有名店。九州の人間から言わせれば久留米、博多、長浜、熊本、小倉…さまざまな性格をいっしょくたに「九州ラーメン」と言われるのは複雑なのだが、ここは「トンコツラーメン」にまったく知名度がない時代から続いているお店なので、ご容赦願いたい。九州ラーメンと謳うだけあってもちろんトンコツベースだったのだが、臭みのあるコッテリスープではなく、ライト系。

子供のころ近所に住んでいたのでよく通っており「安い!旨い」と大満足の店だったのだが、かなり久々に寄ってみると、インパクトは以前よりずいぶん薄れていた…もっとも、予想はしていたが。記憶の味とは、そこまでズレは感じなかったので、大人になりさまざまなラーメン屋を経験したあとでは、平均的に感じた、という面もあったろう。

値段も、時代とともに少しづつ上がって行っているのは仕方ないが、初回レビューの2010年は600円(さすがにオープン直後は知らないが、かつては長らく500円だったと記憶)と他店の価格に近づき、閉店した2014年は700円と他店並みになっていた。とはいえ、「子供のころの美しい思い出」がない人にとっても、一般価格で「厭味がなく、ケチをつけ辛い、よくできた味」が食える良店だったはずだ。

チャーシューは超!極厚。僕は薄いチャーシューのほうが好きだが、一般的には厚いほうが好まれるようなので、減点はせずに加点対象とした。その、チャーシューの切り落としを使ったヘタ丼、これはよくできている。ちょっと味は濃いが、半熟卵との相性は抜群で、ビールにもよく合う。餃子もラーメン屋によくある味だが悪くない。

なんだかんだ言って、繰り返し通って飽きない味だと思う。思い出がいかに色褪せても「ラーメン」と「ヘタ丼」に関しては、やはりこれ以下の点数にはならないなぁ。

ところで、この店で旨いのはノーマルの「九州ラーメン」ではなく「にんにく入り」だと思う(ただし、入っているかどうか、ともすれば気づかない程度)。のだが、なぜかメニューには「にんにくラーメン」はないし、店員さんも「にんにくは入れますか?」と聞いてくれない。常連向きか。

(2010.2)
◇◇
当店、食べログ開始早々にレビューし、その後も更新こそしなかったものの比較的定期的に訪問していたが、今回ようやく生涯初めてカメラにラーメンの姿を収めることした。なんとなく、感慨深いな(笑)。

ラーメンも、改めて味わってみると、やはり「大阪風九州ラーメン」としては、完成度が高い。大阪に多い、「トンコツ」というよりも、「豚肉」の旨みが前に出てきているスープとは違って、「アッサリ」ではあるが、きちんと「トンコツの旨み」を煮出して取った、まっとうなトンコツスープである。旨いマズいを云々する前に、この点は強調しておきたい。ライトトンコツらしく鶏ガラや野菜も少し使用していると思われる。それでも「福岡と比べれば少ない」かもしれないが、大阪のライトトンコツ店の中では「トンコツ比率」は高いと思う。

ちなみに、レビューの陳腐化についてはこの店に関しては心配無用だった。いつまでも変わらぬ、子供のころの記憶を思い起こさせてくれる、「大阪におけるトンコツラーメン」の原体験ともいえるスープである。

(2010.09.12)
◇◇

2014年8月19日をもっての閉店が決定!ちょうどそれと前後して、せっかくだから全メニューを制覇しようと、いろんなメニューにも手を出しはじめていた。もう閉店したが、記念に全メニューのコメントを残そう。

■ノーマルラーメン(★∞)

当店の、もっともベーシックなメニュー。上で説明したように「大阪風ライトトンコツ」である。スープではなくタレのほうに、かなり濃い目の昆布の旨味が含まれている。チャーシューはしっかり味がするのだが、昆布ャーシューを煮るときのタレにも使っているのではと思われる。煮たタレでカエシを作ることで濃いめの旨味をスープに添加。クラシックな手法だが、チャーシューの煮汁にまで昆布を感じさせる店は少ないかも。

採点だが、こればかりはパス。思い入れが強すぎて点数がつけられない。

■味噌ラーメン(★4.00)

実は当店の隠れ人気メニューだったかも。ただし、遅い時間に行ってもまずスープ切れで閉店なんてことがない当店にしては、早々に売り切れることも多かった。人気に加え、かなり数量が限定されていたのかも。

ライトトンコツに、あまり強すぎない味噌ダレで味付け。トンコツの風味が完全に勝っており、「味噌ラーメン」のカテゴリーに入れるのはどうかな?と思っていたが、最近だと「ラーメン人生JET(JET600)」の味噌ラーメンも、完全に鶏白湯が全面に出た旨い味噌ラーメンだし、これはこれでアリだったんだなぁ。

■うま辛ラーメン(★3.30)

いわゆる「辛味噌」の類が添加されており、辛さはそれなりにあって楽しめるが、塩分も添加されていて、ちょっとバランスが悪い。チャーシュー増しであればごまかせたかも??

■高菜ラーメン(★3.50)

高菜ラーメンは、高菜がまず油で炒められているのだが、この油がラーメンに溶けて風味を加えている。ただし「味噌」「うま辛」が専用のタレを使っているのに対し、(おそらく)これは「ノーマルのトンコツラーメン」を作った上で高菜を投入。そのため味が濃くなっている。アッサリ系が好きな人にはちょっと濃いかも。当然、それほどの高菜であればライスには合うが。

■キムチラーメン(★3.40)

これは至ってふつう。想像通りの味で、特に書くことなし。ラーメンとキムチ、別で頼んだほうがまだ良いと思う。

■明太ラーメン(★3.70)

定番ではないが、福岡でも、それほど珍しくないメニュー。これも高菜ラーメン同様ノーマルラーメンにトッピングのため、その分味は濃くなる。その分ライスを頼んだ場合は破壊力抜群。また高菜ラーメンの高菜もそうだが、極厚のチャーシューにまぶして食べるとまたオツ。もちろん麺と絡めてもよし、スープに溶かしてもよしの万能トッピング!

ちなみに「明太チャーシューラーメン」が、この店の最高値メニュー。お値段なんと1,450円(笑)。さすがにこれまでは注文を躊躇していたが、結果的に最後の一杯となる日、思い出に注文してみたが、やはり値段相応の旨さだった。

■ヘタ丼(★4.00)

チャーシューの切れ端を丼にしたもの。温泉玉子トッピング。むかしはもっと量が多かったのだが、年々少量に…ただその分、ミニヘタ丼との量の差がほとんどなくなり、どう考えても「ミニ」を頼んだほうがお得という事態も(笑)。繁忙期はごく稀に温泉玉子が売り切れることがあり、その場合は50円引きになったはず。まさに当店の看板サイドメニューだった。

■チャーシュー丼(★?.??)

例の、極厚のチャーシューがこれでもかと乗っている。空腹時なんかに頼むとビールがめちゃめちゃ進む。ただし1人で頼むと「ミニヘタ丼じゃなくて良い?」と聞かれるほど量が多い!正直1人で完食するのはキツい…こればっかりはハタチのころからすでに完食はキツかった。元からシェア前提で置いてあるメニューだろう。堂々と複数人で分けて食べるべし。

◇◇

閉店の報を聞き、さすがに最後は何とか機会を作って数回連続で訪問。最後の土曜営業の日は、ちょうど開店直前に豪雨が降ったのだが、それにもめげず、100人近い(!)と思われる行列が。11時開店のところ、10時半には店をオープンしていたよう。元々開店の早い博多ラーメンだから、100人待ちといっても1時間もあれば入れたのでは。開店の遅いあのラーメン屋で100人待ちだったらと考えると怖い(笑)。

そして正真正銘、最終営業日。会社を急いで出て訪問するが、やはり20人ほどの行列。しかも僕の目の前数人のところで売り切れの悲報が。一品モノだけは残っていると言われたので、ビールはあるのか確認したところ「ナンボでもある」とのこと。僕の前の人は帰ったが、僕はビールとキムチをいただくことにした。どうせ顔を見るのが最大の目的なのだから。

おかみさんから「ラーメンはなくなったけど、さっき焼きすぎた餃子があるからサービスでそれでも食べていく?」と、差し入れをもらい、これらがこの店での最後の食事となった。のんびり食っていると、途中にプレゼントを渡して帰る人や、うっすら目に涙を浮かべながら食べる人もいて、本当に愛されているのだなぁと感じた。

僕が店を出たときにも何人かが来たが、表の「売り切れ」の案内を見て帰ろうとしたので「ラーメンは完売したが、ビールと餃子、キムチ程度ならあるようですよ」と告げたところ、僕と同じく「それなら最後の思い出に」と入店された方もいた。

僕は福岡出身なので旨いトンコツラーメンは食い慣れているが、上位店と比べても引けを取らないこの店のオリジナリティある味がもう食べられないのはこの上なくさびしい。ただ、北摂を中心に、大阪には福岡のトンコツを少し大阪向けにカスタマイズした、「大阪ライトトンコツ」というべき店が多い。おそらくその源流のうち一本は、間違いなくここだったろう。

今とときめく「きんせい」も、最初はライトトンコツでスタートした。ひょっとすると、福将軍の影響があったのかもしれない。店はなくなったが、その魂は永遠に受け継がれるのだろう。

  • 元気に営業していたころ
  • デフォルトのラーメン(豚骨の旨みが煮出されている!)。で、舌歯鶏孤聞さん、どこのことでっか?
  • ヘタ丼(は、商標登録済…とのこと(笑))

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4位

三陽軒 (八幡 / ラーメン、中華料理、餃子)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 3.9
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 3.4 ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2014/08訪問 2022/12/14

すき。だからすき

福岡のトンコツラーメン屋で鶏ガラを一切使わない店は少ないかもしれないが、使う店でも、その量はトンコツに比べると圧倒的に少ないのでは。ただし当店は、鶏ガラも多めに使っていると思われる。創業50年の古株だが店主の腰は低く好感度抜群。誰が言ったかラーメンは「豚ガラ 鶏ガラ 人柄」、まさに当店ではないか。インパクトは弱めで「好き」という人は少ないかもしれないが、僕はこの店が大好きだ。

◇◇

兎角思い入れがある店というのは書きにくい。ここは実は、僕の中に流れるラーメン好きの血を呼び覚ました店なのだ。

場所はJR八幡駅から少し歩くが、旨いラーメンのためならこれくらいは楽勝。道中2軒ほどラーメン屋を見かけ、うち1軒はかなり旨そうだったが、これも泣く泣くスルー。やや緊張しながら店に入る。優しそうな店主がお出迎え。注文は、ラーメンと餃子にした。ラーメンは、なんと消費税8%に増税後も500円!これは素晴らしい(10%増税後はさすがに分からんが…)。

まず来たのは餃子で、立派なサイズが10個もある。ラーメンと餃子半人前のセットもあるようで、あまり食べない人はこちらでも良かったかも。僕も、餃子は半分にしてヤキメシでも追加すれば良かった。この餃子だが、餡がかなり細かく旨い!中も豚の脂がたっぷりで、あわてて食べると火傷しそう。羽根も付いているがパリっとしていて香ばしい。なかなかレベルは高い。

次はラーメンだが、一口目はかなり優しい口当たり。店主の性格をうつす鏡のようだ。アッサリはしているが、ちゃんとコクはあって物足りなさはない。「薄い」のではなく「しなやかに強い、しっかり」した味。面白いのが、トンコツでこれくらいアッサリだと後半にダレてくることが多いのだが、ここのラーメンは最後までしっかり引きがあった。鶏ガラ多めだというがそれが作用しているのだろうか。

麺はオーソドックスなもの。やや柔らか目なので、硬めでも良いかも。僕は「普通」派だけど。具は、チャーシューはこれまた北九州オーソドックスで、こればかりはちょっと古くて物足りなさあるかな。当店だけではなく他店もだが、チャーシューだけは、改良の余地があるかもしれないといつも感じる。ただ、反対にこのチャーシューだからこそ、500円(他店も550~600円)でやっていけるのかもと考えたら、不満はないけど。

ちょうど僕が食べ始めたころに先客は出払って、ならばとしばらく店主と雑談したが、(現場のゆっき~さんのレビューにもあるが)今年でちょうど開業から50年だそう(あと1ヶ月だけど)。昔は何店舗か暖簾分けしていたけど、今はここだけ。このあたりもずいぶん寂しくなったけど、まだまだ頑張ると言われていた。

南小倉にも店舗があったのだが、もともとは親戚筋が経営していたところ、後年になって熱意ある若者にレシピごと譲渡したそう。親戚筋がやっていたころの味は本店とそっくり同じ、代替わりしてからは、少しレシピにアレンジを加えていたはず、とのこと。なるほど、ここと変わらず旨いが、旨さの方向性が違っていた「よく似た」でも「似て非なる」ラーメンだったのはそういうことか。

さんざん長話をしたあと、勘定を済ませ「ごちそうさま」と店を後にした。店主から「ありがとうございます!またおいでね!」と言われた。ほんとうに人柄のよい店主だ。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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5位

丸和前ラーメン (旦過、平和通、小倉 / ラーメン、おでん、バー)

5回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 4.6
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2021/11訪問 2022/08/12

【更新】こちらゆめマート前「丸和前ラーメン」

未だに「角打ち丸和前」訪問時の口コミを間違えてこちらに投稿する人が多くモヤっとするのだが、ここはローソン前に出している屋台のほうだからね(外観写真参照)。以前は日・祝以外はやっていたが、最近は「角打ち」のほうで手いっぱいなのか、金土くらいしか見掛けなくなったレア店舗。でも、やっぱりこっちで食ったほうが風情がある。とくにこの日みたいな肌寒い日はね。

今回は、どうしてもここに行きたい!というレビュアー様がおられたので連れ立って訪問。ちょうど屋台出すところだった。久々にこっちで食べたが味はまぁ「角打ち」と同じ。濃度は薄いが脂はやや濃いめ。あとはなんといっても塩分強めで飲んだ後のシメに最高。最近じゃヤワ麺で頼んだほうが良いのかもと思いつつ、だいたいシメの時間帯で時間ないので普通かカタ麺頼んじゃうんだよね。

今回はおでんはパスしておにぎりだけ。これまた塩気が少し効いてラーメンとの相性抜群!いろんな事情はあろうけど、やっぱり屋台もずっと出してほしいなぁ。

あ、スーパー「丸和」は3年ほど前になくなったけど、「丸和前」の名前は引き続き使わせてもらっているそうで、「ゆめマート前ラーメン」に変わることはないので一安心!
僕は同じ店に通い詰めるタイプだが、小倉で飲んだ後のシメは8割が丸和前である(店舗も含めると)。会社の人と訪問した時は写真撮らないことも多いので実際には倍は行っているかな。

コク、旨味は強烈。そのぶん臭みも強いが酔っていると感覚が鈍った鼻は臭みだけマスキングしてくれ、純粋に旨いラーメンに昇華する。

「酒が飲めないと人生の半分は損してる」と言う人もいるが、僕はそう思わない。飲まなくてもどうってことないし、飲まない人には飲まない人の幸せがあるだろう。バーみたいな空間にだって、飲めなくてもノンアルコールカクテル目当てに通えばいい。

ただ、この丸和前を1番よい状態で食べられないかもしれないのは、少しだけ損しているかもしれないな。もっとも、酒を飲む人からすれば、この「コク」「旨味」「臭み」の三位一体になった真の姿が見えてこないのも、ある意味損かも(笑)。

そういやおでんのコメント書いてなかった気が。味はまったくもって普通。値段は安いがタコは高い。
紺屋町の「来来軒」でラーメン・餃子とビール、それに同行者が寝てしまったので、お詫びもかねてヤキメシも注文した僕(要は、2人分の席を占領した分、注文も(1人で)2人分するので許してね、ということ)。同行者が起きたので店を後にし、さぁ解散か、バーにでも行くか、あるいは「白頭山」や「資さん」あたりでダラダラ飲むか…と話し合うところで同行者から、まさかの「丸和前ラーメン」の提案。

正直、たらふくラーメンを食った後なのでキツいのだが、道中どこを提案されようがノーと言わないのがオレ流。一も二もなく付いていった。が、同行者からは、「ラーメンが入らんなら、おはぎでも食えばええやん」と想定外の助け舟が。その手があったか!おはぎは過去に注文したことがないため、それもまた良いかと入店。

席に座り、おはぎを注文。同行者は…と見ると「オレはなんもいらん!」と宣言。そんなのアリかいな(苦笑)。まぁ、時間も時間(3時過ぎだっけ?)だけに席もガラガラだったし、頻繁に使っているので許してもらおう(苦笑)。

おはぎは当たり前だが作り置きなので、すぐに到着。そういえば、充電器持たずに来たのでスマホの電池が切れてしまった。せっかく初めてのおはぎなんだから、写真撮りたく、同行者にデジカメを貸してもらうようお願いするが、「面倒くさいからイヤ!お前がおはぎ注文したことは、俺が証明しちゃるから」とのことで写真なし(笑)。

そのおはぎなんだが、予想通り、まぁふつうのお味でしたとさ。

この後も当店は何度も訪問済だしラーメンの写真も都度撮影済なのだが、スマホで写真撮影が当たり前になったこのご時世に、こんな経緯でたまには写真ナシの投稿もまた一興かと、そのままアップ。
下書きに残っていたので更新シリーズのついでにアップ。しかししょうもない写真やのう。おでんはコンニャク1個て(笑)。わざわざアップするほどのものかいな。ただ、それにつけても当店のネギラーメンは旨いのである。臭みの強いスープを荒くカットしたネギが中和して……。

値段は上がる一方だが満足度は下がらない。
僕は今は大阪なのだが、実家である小倉に帰省して飲むときは、大半が1次会 ⇒ 2次会 ⇒ 丸和前である。近くに力ラーメン万龍といった猛者たちがいるにも関わらず、この2つを含めた他店の訪問回数を合計して、まとめて掛かって互角、というくらいここに通う頻度は高い。ちなみに「丸和前ラーメン」が正式な屋号かどうかは知らないが、とにかく「スーパー丸和」の前に屋台があるので「丸和前」である。

屋台が見えるより前に、豚骨臭が鼻を襲う。屋台とはいえラーメン屋にも関わらず、アルコールの類は置いていない。でも大丈夫。ここに来る人は、ほとんどが飲んだあとだから(笑)。どうしても飲みたい人は、コンビニなどで買って持ち込んでもOK。ただ、年末年始は持ち込み禁止、と言われたので注意。

ちなみに、ラーメンのほかに、おでんも売っているのだが、さらになぜかおはぎもある。ただ、おでんもおはぎも、どちらも食べたことはないです…おでん食べるくらいなら、丸和前のあとに万龍行くもん(笑)。

で、テーブル席もあるのだが、基本満席。そんなときは、おしぼりを渡されるので、その上にラーメンを乗せて、ベンチに座って食べる。このおしぼり、なかなか使い込まれていて、このお店の集客力を物語るかのようだ。

という、九州外の人が見たら引くような形態だが、その味はうまい!旨い!!本当にウマ~い!!!のである。

豚骨臭は強く、脂も多いが、こってり度はそれほどではない。といっても、薄いわけではない。むしろ、骨をそのまましゃぶっているかのような、豚骨のうまみがダイレクトに伝わり、これが前面に来るので、あまりコッテリ感が気にならないのだ。

値段は、僕が足しげく通っていたころは500円だったと記憶しているが、いつしか550円になり、数年前からは600円に。単純計算上は、コストパフォーマンスは当然比例的に悪くなるが、それでもこの味ならまだ元は取れているので言うことありまへ~ん。

ところで、酒を飲んだら味覚が曖昧になるというが、それには

・美味いマズいの判断ができなくなる
・塩辛い、濃い味がやたら美味しく感じる(←これは個人差あるか)

の2通りの意味があると思う。

前回初めて、たいして酒を飲まない状態でここのラーメンを食べてみたのだが…、スープの塩分濃度は、ベストの配合よりも強めだった。その分、あれほど濃厚と思っていた豚骨も、相対的に薄く感じてしまう。

でも、もしも「しこたま飲んだ後の舌」に完璧にマッチするよう作っているとすれば、それはそれで神業ではないか。

麺はやわらかめなので、博多ラーメンを求めるならカタめが相性が良い…はずだが、酔ってるんでそのへんの注文を忘れていつもデフォルトで食べてます(笑)。

雰囲気を4.6としたが、九州以外の人にとっては、屋台の雰囲気を味わうだけでも楽しいはず、という勝手な押し付けにより、高評価した。

冒頭で書いたように、僕はいま大阪だが、大阪で飲みごとがあり、ついつい飲みすぎてしまって「こりゃ明日は二日酔いかも…」と思ったときには、すぐにでも小倉に飛んで、ここのラーメンを食べたいくらいだ。求む、どこでもドアの早期開発。

小倉人は、今日もまた、丸和前ラーメンを美味しく食べるために、飲みたくもないのに飲み会を開くのである。

…って違うか(笑)。

(2010.02.08)
-------------
前回レビューしてからも、チョイチョイ訪問しているのだが、今回ようやく写真が撮れたので、久々更新。だって、ベンチで丼を手に持って食べるケースが多かったから、写真撮りづらいんだもん。今回は屋台に座れたので、写真撮ってきた。

で、ここ、以前は屋台だけだったのだが、いつのまにやら店舗でも営業するようになったみたい(一時は、雨の日用の室内営業スペースだったと思うが)。

ちなみに、屋台で売っていないお酒も、店舗のほうでは置いているらしい。らしいというのは、店舗で食べたことないからさ。

だって、店舗のほうが雰囲気あるんだも~ん。

味は、以前と変わらず。ワイルド、コッテリだが、食べやすい豚骨。スープを飲んだ後はそれほど臭みは残らないと思うから、小倉入門編としては絶好のお店ではないかな。

ただし入店条件は、それまでの飲み会に参加していること(笑)。なにせ20:30オープンだからね。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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6位

ラーメン人生JET600 (玉造(JR)、玉造(大阪メトロ)、森ノ宮 / ラーメン、つけ麺、油そば・まぜそば)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.3
    • | CP 3.7
    • | 酒・ドリンク 3.3 ]
  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.3
    • | CP 3.7
    • | 酒・ドリンク 3.3 ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2014/12訪問 2015/10/26

【更新】リングにかけろ

玉造にある「JET600」は、高槻の名門「きんせい」の暖簾分け「東成きんせい」から出発し、独立を機に名を改めた店。、鶏白湯ラーメンで有名だが、僕は欧米人と女子高生から「(和風)醤油ラーメン」を教わり、いまでは「JETでもっとも好み」になった。それについては口コミ後半で記すが、もし「(和風)醤油ラーメン」が未食の方がもしいれば、ぜひ一度食べていただきたい。

◇◇

さて当店、今回の口コミ投稿が初訪問。創業者の山本氏は主に福島の「ラーメン人生JET」におられる(最近は不在だが(笑))ので、こちらはあくまで2号店と認識していたことと、家から不便な場所にあるため、「ラーメン人生JET」は何度か訪問したものの、こちらは訪問せずにいた。

ただ、あるときふと他の方の口コミを見ると、メニューの中に、福島にはない「鶏味噌煮込みそば」とやらがあると聞き、それを食べに訪問してきた。

■鶏味噌煮込みそば(★4.2)

ベースは、鶏煮込みそばで、これはラーメン人生JETと同じ味ではないか(多少のブレはあろうが)。当店のスープ、意図的に血のエグみを残しているように思う。まったく同じ作り方をトンコツでやると、臭くて食えないはずだが、鴨などは血のソースで食べることもあるように、鶏だからまだ大丈夫なのかも。慣れるとクセになるが、僕にとってはもう一工夫欲しい。

そして、その「一工夫」こそが、この「鶏味噌煮込みそば」である。味噌…青魚の煮込みなんかにもよく使われるように、獣や魚の臭みを消してくれる効果がある。「旨さを出すために、どうしても若干臭みが残る」鶏煮込みそばの、その唯一の欠点を、味噌が解決してくれた。もちろん臭みを消すだけでなく、味噌そのものの旨みも加わって、僕は大層気に入った。

ラーメンは好み。このラーメンを食べても、「味噌の味が強すぎる」などの感じ方で、それほどピンと来ない人はいるかもしれない。ただ、僕はこれ最高に好き!

それと、麺。「人生JET」かこちらか、どちらかで製麺して運んでいるのかと思うし、よしんば別々に作るとしてもレシピ等はまったく同一のはず。そうなると、山本氏自らが打つ麺のほうが旨いはず…なのだが、不思議なことにこちらのほうが、福島本店よりも旨く感じた。ただし、麺そのもののレベルは高い。「JUNK STORY」の麺も旨いが、あちらは何と言うか、あくまで「ラーメンにもっとも合う麺」としての旨さに思った。こちらは麺だけ食っても旨い。

場所が不便なのは如何ともし難いが、このオンリーワンメニューがあるのは強み。

(2013.06.23)
◇◇

さて、冒頭で書いた「JETでもっとも好み」のラーメンについて。以前に福島の「ラーメン人生JET」に行った際、すでにラーメンを食べ始めていた僕の隣に、「あしたのジョー」に登場するカーロス・リベラ程度にカタコトの日本語を喋る欧米の方が座られたのだが、その方が「ワフウ・ショウユラーメン」を注文された。

隣に座った僕は「JETといえば鶏白湯だろうに、ご存知ないのかな?」とは思ったものの、ひょっとしたら何度も通った上で「今日はこれ」と注文されたかもしれないし、まぁ良いやと自分のラーメンに戻った。

ところが、隣に運ばれてきた「和風醤油ラーメン」、これがものすごく良い香りがする。食べなくても、間違いなく旨いと分かるほど。正直なところ、僕がその日食べていた限定ラーメンが、さほど好みの味ではなかったので、続けてもう1杯食おうかとすら思ったくらい(笑)。

ただ、その後あまり外食する機会もなく、特に「JET」といえば、玉造ほどではないが本店のある福島も、さほど便利が良いわけでもない。加えて「JET」といえばとにかく行列が出来ることでも有名…いつしか「和風醤油ラーメン」のことは、忘れかけていた。

月日は流れ、昨年12月、以前何度か訪問した「TKU」にいいかげん訪問して口コミ書きたいなと再訪。そのときの様子は「TKU」の自身の口コミにも記したのだが、玉造駅を降りたところで女子高生4名が「ミスタードーナツ」に入るの入らないので問答。その中の1人が、「私は『JET600』で醤油ラーメンが食べたい」と言っていて驚いた。そういえば、「人生JET」の「醤油ラーメン」、旨そうだったよなぁ…。

ということで、前置きが非常に長くなったが「JET600」で「醤油ラーメン」を食べてきた…「TKU」の後に(笑)。幸いなことに並びもなく、スンナリ入れた。

当店、いつのまにやら食券制になっていたのだが、迷うことなく「醤油ラーメン」のボタンを押す。なおメニュー名だが、「人生JET」は「和風醤油ラーメン」となっているのに対し、こちらはただの「醤油ラーメン」であった。ただ、実際食べたものと、福島で嗅いだ香りはほぼ同じであったので、メニュー名は違えど味は「同じ」か「ほとんど同じ」かどちらかだろう。

その味だが、予想通り「旨い!」ものであった。清湯ながら鶏の旨味を存分に抽出したダシに魚介をプラス、それを醤油ダレで膨らませた味はまさに完璧。自家製麺もよくマッチしており、非の打ちどころが見つからない。

看板メニューの完成度が高いのならわかるが、看板ではないこちらのメニューの完成度のほうが、むしろ高く感じてしまう。「鶏味噌煮込みそば」も旨かったが、あちらは「味噌の普遍的な旨さ」の貢献も大きかった(もちろん味噌ダレを作ったのは店だけれど)。

対するこちらは、ラーメンの王道とも言うべき「ベーススープのダシ感」が素晴らしい。ただ単に旨味の量が多いだけでなく、バランスも取れている。その味を引き出すタレも素晴らしい。まさにジェットアッパー!また、嬉しいのがどことなく「きんせい」テイストを残していること。以前の「香澄」の「清湯」にも通じる味。

それにしても僕にこの味を気付かせてくれた、外国人と女子高生に感謝っ…!特に女子高生に圧倒的感謝っ…!!過去、「JET」では鶏白湯ばかり食べていたが、今後それを食べる回数は激減するだろう。

<後日談というか今回のオチ>
この訪問の直後、読者登録させていただいているマイレビュアーの、ルー・フランクさんと飲んだのだが、そこでラーメンの話となった。

ルー「Riboちゃん、最近旨かったラーメンって何よ?」
R「ちょうど最近ですが、JETの、白湯じゃなく醤油ラーメンが旨かったですよ!」
ルー「えぇぇ~~~!!!???JETの醤油!!???」
R「あ、ご存知ないですか?白湯の影に隠れてますが、絶品ですよ!」
ルー「うん、知ってるよ、あれ旨いよね」
R「え?じゃぁ今なんでそんなに驚いたんですか?」

ルー「いや、ラーメンに詳しいと思ってた割に今頃知ったんかと思って、逆にびっくりしたんや!」

まぁ、これは冗談半分でのコメントだったのだが(笑)、もし「JET」で白湯ばかり食べてきて、「醤油ラーメン」の旨さをご存知ない方が他にいれば、ぜひ食べていただきたい。

(2015.10.26)
◇◇

  • 券売機導入後の外観
  • これは夜
  • 醤油ラーメン

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7位

(深江橋、放出 / ラーメン、つけ麺、餃子)

1回

  • 夜の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク 3.9 ]
  • 昼の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク 3.9 ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2015/11訪問 2016/03/11

【更新】ハレルヤオーバードライブ!【2015年末閉店!】

2015年末に惜しまれつつ閉店した深江橋の名ラーメン店「麺家 晴」。写真を見ていただければわかるように、ここへは相当回数通っている。同じラーメンは何枚も撮らないため、実際の訪問回数は写真以上という「晴」が、閉店してしまった…大将の年齢を考えるといずれはと思っていたが、いよいよとなると、とても寂しいよ。以前の口コミ、若干おちゃらけた内容も多いが、これも僕にとっての「晴」の歴史、そのままにしておこう(笑)。

◇◇

いや~、やっと過ぎましたね、クリスマス。

しかし、なぜ仏教徒の多い日本で、これだけクリスマスが盛り上がるのでしょうか。

ちなみに、僕はこう見えても、幼稚園と大学は、いわゆるミッションスクールに通っていたので、世間一般の人よりは、クリスチャンに近い。当然クリスマスは大切に…してねぇよ!ったく、会社の周辺も駅周辺も、どこもかしこもカップルばっかりじゃねぇか。爆ぜろリア充!弾けろバ(ry

きっと君はこ~な~い~。そんなクリスマスの夜、1人寂しくラーメンを食べに来た僕。

普段はラーメン or 油そば派の僕だが、最近はマイレビュアーさんの影響で、体が勝手につけ麺を求めるように。なんとなく「クリスマスといえばつけ麺だろ」的な強引な発想で、「だからイチャ付いてるヒマはねぇんだよ」と、つけ麺を食べに。

でも、どこに行こうか…最近は、会社帰りにラーメンが食べたくなったらとりあえずらーめん 香澄か麺鮮醤油房 周月だが、香澄はつけ麺やってないし、周月は、スタンプカードを忘れたし。

あとはらぁめん たむらと当店が思い浮かんだが、「たむら」は、今日は限定つけ麺やるっていう話。レギュラーメニュー制覇前に限定に手を出すのは申し訳ない気がして、しかし限定食べてる人の隣で「和風鶏ガラつけ麺」なんぞ注文すると、「アイツ、初心者やな」と思われそうで…。

と、半分消去法で、でも半分は行きたかったのでこちらに来店。過去何度か訪問済だが、今回は初めて食べるフツーのつけ麺。これだけじゃ寂しいので、味玉とチャーシュー、それにクリスマスディナーくらいは豪勢にと、ライス(しかも、な~んとサイズは…小!)を追加!

いつものように、愛想抜群の奥様に食券を渡す。つけ麺だから時間が掛かるかな、と、マンガを物色。この店、マンガがマニアックな取り揃えになっており、(ラストは尻すぼみだったが)名作「ギャラリーフェイク」や、最近話題の「花のズボラ飯」なんかも置いてある。僕は「○ンパンマン」をピック。つけ麺は茹で時間が多少掛かるし、僕は本を読むのが早いので、何とか読みきるかな?と2巻とも持ってきた。

猛スピードでマンガを読むが、2巻始まってすぐのところでつけ麺登場…しまった、このお店、調理の手際がよくて、サーブ時間が比較的短めなのだった。しかも、案外カップル客が多いはずの当店、今日になぜか限ってカップルもおらず、より回転も早かった。

いつものように、麺をまずひとすすり。うん、この麺、メチャ好き!自家製麺と聞いたことあるけど、特に個性があるというよりも、王道、ド真ん中一直線の、だからこそ優れモノとわかる麺。これだけを、醤油を少したらして食べたいのだが…卓上には餃子のタレしかないのよね~。

次はスープ。これも僕の勝手な流儀なのだが、つけ麺といえども、やはり最初の一口はスープだけグイっと飲んでみたい。こちらのスープは、トンコツ(+鶏かな?)と煮干しがクッキリと伝わる…いや、マジメに分析するのがアホらしくなるほど旨い!つけ麺のスープは、煮干し入っていないと聞いた記憶がなくもないが、変わったのかな??塩分濃度は比較的低めと思われ、麺の先にチョンとつける東京のざるソバ式ではなく、ある程度タップリつけて食べるほうがよいかな。

チャーシューも、旨みたっぷり。味玉の煮加減も、見事な半熟。

ただ、つけ汁の温度が元々比較的低めな上、チャーシューも投入したので後半はかなりスープが冷えてしまったなぁ。僕はぬるいスープだってかまわないで食っちまう男なのだが(やすべえ 道頓堀店を高評価するくらいだから)、温度にシビアな人は、後半気になるかも。最後はスープ割でシメたが、このスープも、程よい煮干しのダシで、美味しくいただけた。あと、卓上になにか醤油的なものがあればなぁ~とも思った。チャーシュー、せっかく旨いんだから、タレをまぶしてご飯で食べてみたかった。でも、今日も満足!

さ、時間はすっかり遅い。今日はクリスマス。彼女とお話ししなきゃ機嫌を損ねちゃうね。帰ろうとつぶやき、電車に乗る。家に着くや否や、顔を見るべくパソコンの電源を入れ、モニタの中の彼女に向かって「ただいま」と話しかけるのであった。

(2012.12.27)
◇◇

僕が敬愛するレビュアーさんはたくさんおられるが、その中でも非常に参考にしているのがルー・フランクさんと舌歯鶏孤聞さん。このお2人とも当店はレビュー済なのだが、初回訪問時は、感動が薄れないよう、あまりレビューは読みこまず、いちばん「晴」らしいと思われる「肉煮干し」をいただいていた。ただ2度目訪問の前には全レビューをくまなくチェック。その際、食指を動かされたのが、舌歯鶏孤聞さんの書かれた「中華しお、ニボニボ」と、ルー・フランクさんが書かれた「ネギ丼」の2つだった。

お2人とも面識(食べログ上の)もあるので、ここは「2人の初めての共同作業」ということで、両者のオススメ品を1つずつ注文してみた。

まずは舌歯鶏孤聞さん推薦の中華しおニボニボ。麺はいつもと変わらず旨い!前にも書いたが、派手さはないものの堅実な自家製麺で、とにかく当店のスープとの相性がバツグン!地味やけど、好きやわ~ここの麺。中学生時代、クラスにいた、地味だけどなんか気になるあの子のよう(←誰だよ)。

スープは、鶏ガラ、煮干し。それに塩ダレ。ニボニボにしたので煮干しが強烈!塩ダレは、いわゆる「昔ながらのラーメンのタレが進化した版」といった印象。むかしの塩ラーメンって、それほど旨い店は少なかったと思うけど、ただひたすら、それを磨き続けて完成させたような味。最近の新世代ラーメンとは違う、どこか懐かしい、だけど昔には絶対存在しなかった職人芸。素敵です。

つぎはルー・フランクさん推薦のネギ丼。ネギが大量に乗っているが、白い部分と青い部分の両方が使われていて、しかもそれぞれベストな切り方なので、食感も味のバランスもメチャいい。チャーシューの切れ端?も入っていて、これにタレがまぶされていて、旨いよ。このタレ、醤油ダレとのことだが、僕の受けた印象はむしろ「塩ダレ」だったかな。どっちでもいいのだが…今回は注文が「中華しお」だったので、ちょっと味が被ったかも?

ただ、舌歯鶏孤聞さんがオススメする、ラー油を上からまぶす食べ方を試したが、なるほど味が締まって良かった。油アブラするのが気になる人は、ラー油ではなく一味でも良いかも。

さて、毎回気になるマンガチェック。前回レビュー時からまたマンガが入れ替わっていた。チャンピオン系のマンガが増えているが…誰かの趣味だね、きっと。

今回は、名探偵マーニーをチェック。というか既読なので(勝手に)表紙を撮影しただけなのだが、ケルベロス亡き後、チャンピオンの微萌え枠(イ○娘とかみたいに狙ってないのに軽く萌えるマンガ(←造語))を受け継ぐRibotが毎週楽しみにしているこれを置いているとは…誰かの趣味だね、きっと。

あ、この店で「マーニー」を見て「面白かった!!単行本は1巻しか出てないので、この作者の以前に出したマンガを探してみよう」と思ったアナタ、「フランケンふらん」には手を出さないように!

なお、さっき書いたように既読なのですぐに本棚に戻して、月刊少年ガンガンを読んで待っていた僕。しかし、(僕は食べながら本は読まないが)、ラーメン食べながら読もうとすると、厚いので死ぬほど読みにくいだろうなぁ(笑)。

さて、つらつらと賛辞を並べてきた当店だが、やはりネックは個性的な「煮干し」か。煮干しって難しい具材だから、頭もワタも取ってさりげない程度に使うか、あるいは煮干し粉にして使うか(ただし味が強すぎてドーピングちっく)、ここのように、思いっきり煮干しを前面に出すか。強・弱・特殊な使い方のみで、あまり細かい量調整が利かないと思う。

そこへ行くと、ここは「煮干しラーメン」を謳うだけあって、思いっきり「強」である。それゆえ、合わない人は多いだろうし、「ベーススープは旨いんだから、もう少し煮干しを押さえてくれたら…」という人も、いるだろう。

ただ、ハマった人にとっては麻薬的なラーメンである。僕も、つい3ヶ月ほど前に初訪問、それ以来、あまり便利な場所でないのに、4回寄ってるくらい、気になるお店になった。

そういや、僕が気になるラーメン屋、「周月」、「たむら」、そして「晴」…全部賛否両論ある店ばっかりやな(笑)。この変態豚野郎がっ!!!と言われそう(笑)。

(2013.03.04)
◇◇

さて、全メニュー制覇記念の更新では、こちらのラーメン共通の話を。当店、麺を茹でるときに、かなり多めの塩を茹で湯に投入しているかもしれない。あるいは麺自体がそうなのかもしれないが、麺だけすすったとき、なかなか塩気を感じる。「カドの立ったしょっぱさ」ではなく、麺の旨みを引き出す塩気なので、個人的には気に入っている。ただ、(日によってバラつきがあるかもしれないが)、初めて食べたトンコツ醤油などは、少し塩気が多かったかな。海苔もトッピングされているし、ライスと頼めばよいかも。

もう1つ当店の具で気にっているのが、生タマネギのみじん切り。マイレビュアーのルー・フランクさんいわく「刻み玉ネギはきんせい名物」とのことで、「きんせい」系だと多くの店で見かけるが、それ以外の店でも、最近はよく見るようになった。シャクシャクした歯ごたえ、甘味と酸味、辛味のバランスが良い。当店のタマネギも、スープによく合って旨い!

では、ここからは、全ラーメン評。ちなみに食べた順にレビューするので、読み辛さはご勘弁を。

■肉煮干しそば ★3.55
初訪問で食べた一杯。これがもっとも晴らしいラーメンと思い込んでいたが、そんなことはなかったぜ。トンコツ、煮干し、醤油がそれぞれ強く自己主張しているが、トンコツがやや弱めで、その分煮干しのエッヂが効いている。ただ、「中華そば」に比べるとキックが強い上、値段に割高感も。結局、「最初に食べた1杯」以降リピートなしになっている。もちろん、悪い品ではなく、好みの問題と、他が旨すぎるから、だけど。

■中華しお(ニボニボ) ★3.90
こちらは肉煮干し(トンコツ)とは反対に、鶏が強い。そこへ塩と煮干しが自己主張した鼎型ラーメン。塩味がシンプルな分、煮干しの旨みもストレートに感じることができ、ニボラーにはたまらない。なお、ノーマルは未食。

■カレーつけ麺 ★2.90
僕がつけ麺ニガテということもあろうが、今のところ唯一、それもダントツで気に入っていない商品。つけ汁は少し濃度低めで、なんなら麺全部ブチ込んでカレーラーメンにしても良いくらい。具もゴテゴテしすぎで、シンプルに麺が楽しめなかった。特に、ヤングコーンとか、いるかねこれ(笑)。ただし、僕は試していないが、この濃度ならスープ割りはせずに、ライスにぶっかけると、相当に楽しめるかもしれない。次はそうしよう。具もライスダイブまで、温存しておこう。

■つけ麺 ★3.70
本文でも長々書いたが、トンコツエキスに煮干しが絶妙にマッチしていて、僕の大好物。他の方のレビューを読むと、以前の割スープは煮干しが苦かったそうだが、今はそうでもない。変わったのかな?ただ、むしろ現在は、つけ汁そのものに、なかなか煮干しが効いている。

■鶏あんかけ ★3.25
一時はレギュラー落ちのウワサもあったが、人気に応え逆転レギュラー入り。その報を聞いて狂喜乱舞したのが僕。なぜなら、当店のメニューの中でも屈指の旨さと思うから。具が鶏で統一されているのもグッド。煮干しはあまり効いておらず、ニボニボも不可能かも?唯一の欠点は、とろみの保熱効果&口や食道の中での移動速度がサラサラスープより停滞するため、「異様に熱い」ということか。冬場は最高だが、暑がりな僕は、夏は食べる頻度が落ちそう…あ、それでレギュラー落ちが検討されていたのか(笑)。

⇒当時は★4.05だったが、昨年訪問したところ味が変わっていて、好みから外れていた…。

■トンコツ醤油 ★3.20
これは完全に、僕の個人的な好み(笑)。肉煮干しや、つけ麺以上にトンコツが効いている。それにバランスを合わせるかのように、塩分も強めに感じたが、2度目はややまろやかになっていた。トンコツエキスは福岡のそれを想起させる濃厚度!僕は福岡で、旨いトンコツラーメンを求めて日夜彷徨っているが、こんなところに高濃度トンコツがあったとは、灯台下暗し。具に海苔が入っているのは、家系だった時代の名残りか。ライスに、スープに浸った海苔を載せて食べると至高。麺に巻いても美味しいよ。

⇒当時は★4.20だったが、昨年訪問したところ味が変わっていて、こちらも好みから外れていた…家系のようなテイストになっていた。う~ん、また後日訪問し確かめたい。

■つけ麺(あつもり) ★4.05

つけ汁は、ノーマルと同じかな。麺は湯だめされているが、この湯が煮干しダシで、つけ汁なしで食べても旨いくらい。つけ汁は相変わらずやや温度低めだが、あつもりのため、後半になっても温度が下がらず最後までオイシイ状態を保つことができている。また、煮干しダシがつけ汁に少しづつ足されることで、ナチュラルな味変も楽しめる。

■中華そば(ニボニボ) ★4.00
ここまで食べてきて、今さら食べたひと品。結果的に分かったことだが、当店でもっともベーシックな味だった(笑)。ニボニボしか食べたことがないが、万人受けするベースラーメンに、当店の個性足らしめる煮干しを協力に聞かせた一品。もし、「晴は煮干しが凄いと聞くが、どれ、確かめたろう」と思われた方は、お試しを。個人的には、ノーマルは★3.7、ニボニボは★4.0の印象。

■鶏そば ★3.05
「晴」随一の、アッサリメニューかも。煮干しもまったく効いておらず(使用量ゼロということはないだろうが)、ニボラーには頼りない印象も。その分、個性的なラーメンを食べ慣れない方は、こちらのほうが良いかも。こちらも「鶏あんかけ」同様、具は鶏で統一。

■冷しラーメン しょうゆ(ニボニボ) ★3.80(※限定)
冷やしラーメンの欠点は、香りが立たなくなることか。当店は、そこまで温度を下げなかったことと、煮干しを効かせたことが奏功し、スープの旨みはこの温度でも十分花開いている。醤油もクドさはなく、ほのかな香りと旨みをスープに与えている。ただ、やはり温度のせいか、ちょっとのっぺりした印象を、スープに与えた気がする。

ただし、ニボニボにするとアタックの強さも生まれ、たまらない一品に。個数は多くないが、氷も入っている。これは麺も、細くてコシがあり、キュッキュとした歯ごたえ。ま、冷やしても旨みが立つ最大の殊勲者は、きっとアレなんだろうけど(笑)、別に量が多いわけではないから問題ない。

■冷しラーメン しお(ニボニボ) ★4.20(※限定)
醤油と基本的には共通しているが、冷やしに限っては、塩のほうが醤油より上だと思う。ストレートに「冷たい煮干しスープ」が味わえるのはこちら!ニボニボにするとさらに強力になる。それだけに、もっと冷やしても良いのでは…と思うが。

なお、チャーシューはなるだけ脂身の少ないところを選んでいるようだが、ムラがあるのか脂が多い日もあり、ちょっとニチャニチャする。これも冷やしの弱点だが、まだ許容範囲かな。

■スープカレー麺 ★3.00
カレーつけ麺と印象は似てるかな。最近関西で主流の、ややドロっとしたカレーではなく、メニュー名に「スープ」とあるように、サラサラのもの。煮干しはもちろん、動物系のダシはあまり感じないが、鶏ガラか?ちょっと不明。野菜タップリで、麺を片付けたあとはライスで食べたいね。見た目も綺麗!

《過去の限定》
■濃厚味噌そば ★3.65(※現在は廃番)
ただの味噌ラーメンではなく、「晴」らしく、ベースには煮干しが加えられている。味噌と煮干しが予想以上に相性よくビックリ。具に使用された挽肉、これがラー油と山椒で味付けされたピリ辛風味で、味噌と混ざると坦々麺の風味に!味がかなり変わるので、いきなり混ぜないほうが良いか。タマネギも良いアクセントに。個人的な好みから言えば、キャベツはないほうが好きだが、これも減点するほどではないかった。

《サイドメニュー》
餃子★3.85 (ビール◎、ハイボール○、チューハイ▲)
薄皮はパリっとして、マジオススメ。

ねぎチャーシュー丼★3.75 (ビール◎、ハイボール○)
しおダレ?が強くて、中華しおと味が被ったが、それでも旨かった。

ライス★3.90 (お酒より、ラーメンに合わせましょう)
炊き加減も、ホカホカ具合も◎!

おつまみチャーシュー★3.5 (ビール○)
醤油ダレの掛かったチャーシュー。

ネギチャーシュー★3.75 (ビール◎、日本酒○、ハイボール▲、チューハイ▲)
旨いが味が濃くて後半飽きるかも。

激辛ネギチャーシュー★4.05 (ビール◎、ハイボール▲)
辛味でクドさが中和されてグッド!ただ、「激辛」というにはほど遠いか(笑)。とはいえ唐辛子粉をダイレクトに使っているので、翌日お腹は緩くなるかも。

煮玉子★3.80 (日本酒○)
デキの良い煮卵。

3点盛り★3.9 (チャーシュー、煮玉子、メンマ)
旨いが、ラーメンの具も多いので、被るか。酒のつまみには良いねぇ~。

(2013.06.26)
◇◇
なんともう2年間も更新していなかった。直近数か月こそ来ていないが、2年間の間にも何度も訪問している。昨年のメニューで申し訳ないが、期間限定の「煮干し味噌そば」「煮干し味噌つけ麺」は秀逸だった。また上の全メニュー感想も、一部加筆訂正した。

「煮干し味噌そば」は、まぁ毎年のように登場する限定だが、登場するたびに仕様が変わっているため、ファンの間ではその年の味噌限定について「出来は上々で申し分の無い仕上がり」「ここ数年で最高」「豊かな果実味と程良い酸味が調和した味」「1950年以降最高の出来と言われた2009年と同等の出来」などと評論されている(一部嘘)。

それで言えば昨年などは「過去10年で最高と言われた2013年を上回る出来栄え」だったかもしれない。それくらい旨かった。また夏場には「冷やし味噌つけ麺」なども登場したのだが、「冷やしに定評のある『晴』」らしく「冷やし味噌つけ」も最高の出来栄えだった。

今年もそろそろ冷やしが始まるのだろうか?味噌もあるのか。久しく訪問していないが、個人的には「いぶき」「大阪麺哲」あたりと並んで大阪最高峰と思っているので、今年も冷やしが待ち遠しい。

ところで「名探偵マーニー」は全巻揃っただろうか。また木々津先生の次回作の「兄妹」、1巻は入荷しているだろうか。近々確かめに行きたい。

  • 中華そばニボニボ
  • ご近所さんで、「スープカレーの店」と呼んでいる方もおられた
  • 煮干味噌らーめん

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8位

麺心 氣ばりい屋 (今里(大阪メトロ)、鶴橋、玉造(JR) / ラーメン、つけ麺、餃子)

1回

  • 夜の点数: 3.7

    • [ 料理・味 3.6
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 3.9
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 昼の点数: 3.7

    • [ 料理・味 3.6
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 3.9
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2014/04訪問 2014/05/13

【再訪】なるほど居心地の良い店

かねてから行きたいと思っていたお店…というか、「行きます」と宣言しつつ行っていないという、「行く行く詐欺」を働いていた店(笑)。しかも、鶏の仕入先がやむなく変わるため、味が変化するとの話を聞いて、最後の思い出にオリジナルを食べに行こうと思いながらも結局行かないという非道を働いていた。

その後さらに某レビュアーさんから、3月末に限定ラーメンがあるとの話も聞いたのだが、3月末は所用により参加はムリで、またも訪問をお断りしたところ、「だったら限定の変わりに塩⇒醤油を連食して詫びてこいや!」とのリプライ。怒りを解くべくさっそく訪問してきた。訪問前にざっと食べログの点数をチェックしたが、大きく加点する方こそ少ないものの、17名のレビュアー全員が★3.4と、安定してなかなかの得点を叩き出している優良店の予感。

会社からだと鶴橋で降りてから歩いたほうが便利だが、今里駅近くのスーパー、ライフの前で割引券かなにかを配っていると聞いたので、あえて一駅先の今里で降りて引き返してみた(←セコ~)が、残念ながら店員さんには出会わず。

で、店に近づくが…こらアカン!ただでさえ目立たない通りにある上、めちゃめちゃ地味な店構えやわ。昼間、あるいは夏場ならともかくも、日の落ちるのが早い時分などは、まったく目立たないではないか!ちょっと集客で不利かな…。

まぁ、それはお店の実力とは関係ない話。気にせず入店。愛想のよさそうな若い店員さんが出迎えてくれた。なお、この方ブログを見て判明したのだが、店長とのこと。若いのにね~。

当店、出自は塩元帥とのこと。それゆえか、某レビュアーさんが真っ先に薦めたの塩。ということで塩ラーメンを注文。なお、このお店、チャーシューが鶏か豚か選べる。塩なら比較的あっさりだろうし、鶏チャーシューにした。

で、「ラーメンが出来上がるまでの間、こちらのピクルスをどうぞ」と言われた。自家製というこのピクルス、食べてみるとオッ!なかなかオツな味。程よい酸味が胃を活性化させる。これ、鶏の唐揚げにぶっ掛けてもイケるかも。で、これを食べているとすぐにラーメンが到着。

ラーメンは、麺が透明感のあるもので、どうやら加水率高めのよう。味わってみると、なかなか力強い。「旨いっ!」と唸るほどではないが、他でなかなか食べたことのない個性的な味。自家製麺ならでは。鶏チャーシューは、皮に醤油ダレがよくなじんで旨い。漬け込むだけでなく軽く煮込んであるのかな(違うかも?)。これ、ラーメンと食べても旨いが、正直ビールが欲しくなった(この日は休肝日だった)。

そして肝心のスープも、塩元帥に近くはあるが、あれよりは塩のシャープさは控えめ。一口目から最後まで飲みやすい。あっと言う間に完飲してしまった。となると、次は…「すみませ~ん!醤油ラーメン、豚チャーシューで!」

やってしまった連食(笑)。豚チャーシューて、お前が豚やろとの嘲笑が聴こえる(幻聴)。

2杯目に備え、再度ピクルスで胃を活性化。さ、来ました。麺は先ほどと、たぶん一緒。スープは、あまり醤油の主張は強くないかも。ただ、妙なコクを感じたのだが、醤油が特殊なのか?それともタレに特徴があるのか?これまた麺と同様、「普通に旨い、なおかつ個性的」という、非常に好ましいスタイルだった。

豚チャーシューは、やや小ぶりながら、まったくカットされず塊のままティンボロンと横たわっていた。何かの悪い冗談かと思ったが、食べて納得、箸でも切れる、ホロホロの煮込みチャーシューで、食べやすく、また旨みも十分に染み渡っていた。うん、これもビールが欲しくなる味。

当店、サイドメニューも豊富(一部は廃盤)だし、餃子も鶏唐揚げもあるし、トッピングの地鶏なんかも皿で持ってきてもらえば十分ビールのアテになる。これにピクルスもあるのだから、ラーメンだけ食べるよりも、酒と一緒にあれこれ楽しみたい店だった。

サービスについては、非常に良いとの話を聞いていたが、今回イイネと思ったのは、餃子の皿が、容器に入れて置かれていたこと。気の利かない店は、無造作に置いているので、1番上の皿が汚れやすい。気の利く店は、1番上の皿にラップを掛け、「2番目のお皿をお使いください」等の注意書きがある。

ただ、ラーメン屋で、ここのようにちゃんとした容器(キャ○ドゥーで見た気もするが、それでも(笑))に入れているところは、見たことがないな。これだけでもいかに客目線での気配りができているかが、分かるというもの。

正直、僕にとってはちょっと不便な場所にあるが、わざわざ再訪する価値は大いにあるかな。

('13/04/28)
◇◇
現在食べログなんぞするヒマがなく、ゴールデンウィーク明けくらいまではお休みする予定。ただ、食べログするヒマはなくともメシは喰うわけで、休み中も2、3軒はレビューを書く予定。そのうちの1軒がこちらで、今回は再訪レビュー。

再訪といっても2度目の訪問ではなく、初回レビュー後もそれなりの頻度では訪問していた。ただ引っ越しに伴い、家から相当遠くなってしまったため、次回訪問がどうなるかという状況もあって、いったん打ち止めとしてレビュー。

当店は、何と言っても鶏白湯が絶品。2012、13年の大阪ラーメン界は、鶏白湯系がトレンドだったと認識しているが、最近の新店と比べてもまったく遜色ない。個人の好みだが、僕は当店の鶏白湯が、大阪の中でも1番目か2番目に旨いと思っているくらいだ。ちなみに2番は「JET」かな(3番は…「天下一品」?(笑))。

白湯は白湯でも肉感の強い店が多いなか、当店ほど骨っぽさを感じる白湯はあまりない。最近だと「轍」の白湯も骨っぽいが、あそこはどちらかと言えばライト系。反対の濃厚系だと、どうしても粘度高めの店が多く僕はこれは苦手だったが、サラとかつ濃厚な白湯系は個性がある。

(写真はないが)白湯ラーメンも、白湯つけ麺も絶品。なお、今ナンバーワンの評価を受けているのが「まぜそば」で、写真を見る限りスッキリした味わいで、良くある「ニンニク入りで病み付き度の高いまぜそば」とは異なるタイプのよう。これに関しては、病み付きタイプのほうが僕は好きかもしれないな。いずれにせよ次回訪問時はこの「まぜそば」を食べよう。

なお、「白湯」や「まぜそば」ばかり褒めているが、当店のウリはやはり「清湯」のほう。つけ麺の「清湯」はこれまた万人に薦められる絶品の仕上がり。一方ラーメンの「清湯」は、やや地味だが何度もリピートするのは結局こっち、飽きのこない味であろう。

わざわざ来るなら「白湯」か「まぜそば」、ご近所の方などリピートするなら「清湯」をぜひどうぞ!

('14/04/23)
◇◇

  • from今里
  • to鶴橋
  • すだち麺を使ったつけ麺(これは正直イマイチ…)

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9位

ふく流らーめん 轍 本町本店 (本町、肥後橋、阿波座 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 4.4
    • | 雰囲気 4.1
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.4 ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 4.4
    • | 雰囲気 4.1
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.4 ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2014/07訪問 2015/11/15

本町にメッチャ旨いラーメン屋がオープン!

超の付くオフィス街である本町に、3/18にオープンした待望のラーメン屋。舌歯鶏孤聞さん情報で早々の訪問です(笑)。なお、店舗登録しようと思ったらオープン前にすでに登録されていてビックリした。

結論から書く。当店のラーメン、めっちゃ旨かった!午後からの活力を求めるサラリーマンも、旨いラーメンを求めるラオタさんも、どちらも満足することでしょう。ただ、これだけでは「字数不足で投稿できない」とメッセージが出たので、もう少し付け加えよう。

僕が食べたのは店の名が冠された「ふく流らーめん」という名の「鶏白湯ラーメン」。「旨い」と言われるラーメンには色々タイプがあろうが、ここの鶏主体の白湯ラーメンは、ありそうでなかったラーメンではないか。これまでの常識を覆すほど斬新ではないが、既存のどこかのラーメンに似ている、ということは断じてない。このラーメンとよく似たものなどかつて見たことない、初めての味。あまり斬新だと、どうしても好みに合わない人が多発するが、ここのラーメンは、ほとんどの人が旨いと思うのではないだろうか。もちろん僕含め、である(笑)。

「万人受けする」「かつ新しいラーメンを求める」どちらの層も気に入る、ありそうでなかったラーメンであろう。店内は、内装から時計等の小物から、あらゆる箇所がスタイリッシュで、男女問わず入りやすいラーメン屋かと。

値段は、メインの「鶏白湯系ラーメン(ふく流らーめん)」は750円と高くないが、昼はさらにセットのボリュームでカバー。そのセットも、

150円:からあげセット(からあげ2個+ごはん)
250円:レアチャーシュー丼セット
50円:ライスセット

と値段がお得。

◇◇

さらにもう少し続けよう。上で「待望のラーメン」と書いたが、当店なにが「待望」か…ラオタ的な話でなく、まず一般論から。

本町駅周辺は、オフィス街のためランチ人口が膨大。需要と供給のバランスから、当然のように「ランチ激戦区」にもなっているのだが、その割に旨いラーメン屋が少ないため。「玉五郎」はすぐに思い浮かぶが、「楽山」は遠いし、あとはせいぜい「もんどり庵」と「進化驀進」くらい?当店が、一気に「本町ラーメン1番人気」の座を奪取しても驚かない。

当店、店長は以前は大阪屈指の人気店、「らーめんstyle JUNK STORY」の前店長を勤めていた福山さん。「え?人気店の店長が変わったの?」とお思いの方もおられるだろうから念のため説明しておくと、「JUNK STORY」の初代店長である井川さんは、現在は「オーナー」という肩書で、2号店の「麺と心7」と2店舗を指揮しておられる。その井川さんの下で修業され、このたび満を持して独立された。

ラオタの方々であれば、「JUNK STORY」時代に福山さんが作られた、数々の限定作品を食されているだろうから、新店でどのようなラーメンが食えるか、すでにイメージが湧いている方もおられるかもしれない。イメージ通りであれば、さぞ期待に胸を膨らませていることだろう。

ただし残念ながら僕は、(家があまり近くないということもあったが)「JUNK STORY」への訪問自体がそれほど多くなく、また巡り合わせも悪かったのか、プライベートの都合等もあり、これまで食してきた限定で福山さんの作品は意外と少ない。

とはいえ、数少ない限定からその手腕に疑問を挟む余地はなく、知らない=先入観なしで、フレッシュな気持ちで福山さんのラーメンが味わえるというのは、楽しみ以外の何物でもない。「絶対に旨いことが分かっている、でも味の想像が付かないワクワクするラーメン」を、これから食えるのだから。

さて、僕にしては珍しく、オープン初日の訪問。ここ、店は、かの「船場カリー」本店があった場所。船場カリー、訪問したことはあるが、本店は未訪。ただし当時の写真と比較すると、居抜きではなく一から作り直したよう。オープン初日にもかかわらず、とんでもない行列だった。見ると私服の方とスーツ、作業着の方が半々(私服のほうが多いかな?)で、周辺オフィスへの告知が上手く行っていたのだろうか。まだ一番の書き入れ時(12時10~15分くらい)でないにも関わらず、お店は盛況。

まずは当店のイチオシをいただくべくメニューを見るが、縦書きメニューの一番上に書かれてあるラーメンが「白湯」系の「ふく流らーめん」だったので、こちらに。厳密には「味玉ふく流ラーメン」で、それにチャーシューをトッピング。ちなみにラーメンは二枚看板のようで、もう1つは「煮干醤油ラーメン」とのこと。あ、そうそう、ライスと唐揚げもあった。気になるサイドメニューは、レアチャーシュー丼。これらは後日の課題だな。

さて、いかに人気店の店長と言えど、厨房内の配置が換われば体もそう動くものではない。さぞ苦労しているだろう…と思ったが、そうでもなく、配膳から何から非常にスムーズ、さほど待つことなく到着。このあたりはさすがである。しかも、良く見ればどこかで見かけた方々がヘルプに入っている…あ、この人、「JUNK STORY」のオーナー、井川さんやん!最強の助っ人やなこれ。それともう1人、JUNK STORYのスタッフもいた。他は「轍」のスタッフかな?2名おられた。

やってきたラーメンのルックスは、昨今流行りの白湯の中では色は薄め。粘度も低め、サラッとしたタイプのよう。ただ、実は僕は、あまり濃厚(粘度が高)すぎる白湯は好きではないので、こちらのほうが良かった!

具は長ネギの白い部分に、レアチャーシュー!このレアチャーシューは、店主の修業元である「JUNK STORY」や、そのの創業者、井川さんの修業元のきんせいの伝統を感じる。そして緑の葉は、これは三つ葉と早合点したが、どうやら水菜のよう。麺は中太で、食べる前からスープのインパクトを感じさせる。上にエスプーマが上弦の月状に乗せられている。これはメニューに説明書きがあり、柚子エスプーマとのこと。

さて味は…ほんとうに、ちょうどいい感じ!濃厚鶏白湯かと思いきや案外ライトテイスト。だが鶏の旨味はしっかり来る!メニューによると「鶏と豚骨」とあったが、トンコツの風味はさほど感じず。使用量は鶏がほとんどと思われる。パンチ力があるだけでなく、絶妙なさじ加減で調和が取れていて緻密さも感じる。力技に加えテクニックも素晴らしい。まさにセンスの塊のラーメン。

エスプーマ上の柚子は、また面白い!丼からそのまま飲むと、スープに柚子が浮かべてあるかの錯覚に陥るほど鮮烈。しかしそこはエスプーマ、後味は軽く、ちょうど飲んでいる最中で余韻が終わるのも清々しい。いや、旨い一杯だった。次回訪問時は当然「煮干醤油」…なのだろうが、また「ふく流ラーメン」に行きたくなるな(笑)。

さて、採点。★4.0を超えても良いのだが、最近、食べログでは、関西…とくに大阪のラーメンの新店の点数がインフレしている(某レビュアーさんがデータを出していたが、これは他府県にない傾向とのこと)。当店も、あっという間に★3.8いや★4.0を超えるかもしれない。そうなると決まって「食べログで点数が高いから訪問したが、それほどではなかった」と、★3.5くらいの感触はあったのに、2点台で採点する人が出てくる。

もちろん悪いのはそのレビュアーさんではなく、食べログのシステム、もっと言えばやたら高得点を連発するレビュアーさんのほうかもしれないが、無用な批判を避けるため、点数は控えめにしておく。

どうせこの先何度もくるからね。というか、初訪問で2種類のラーメンを連食、唐揚げも試したかったのだが…初日から大人気!大行列だったので自重したのだ(笑)。

また来ます!

◇◇
コツコツ通ってレギュラーは一通り制覇。2度目のふく流らーめんが、オープン直後で不安定なときに当たったか、オープン日より印象が下がったのと、案の定開店ご祝儀のインフレ現象でとんでもない総合点数になったため、低めに採点していた。ただ、いまはすっかり安定したし、煮干し醤油、まぜニボに、冷やしラーメンまでもがすこぶる旨いとあってはもう完敗だ。点数は大幅アップ。

ふく流改に至っては、大阪の名店弥七と同等のレベル。弥七と違ってこちらは夜も土曜日も開いているのも嬉しい。行列も、いつもあるが弥七ほどではないのもいいね。

近々追加されるという塩も期待大!

  • (説明なし)
  • (説明なし)

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10位

麺鮮醤油房 周月 (近鉄日本橋、日本橋、難波(南海) / つけ麺、ラーメン、油そば・まぜそば)

2回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.6
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.6
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2016/03訪問 2020/07/05

【閉店】源流のDNAは北九州・小倉にも発芽

大阪難波にあったつけ麺、油そばが旨かった店。自家製面のメリットをフルに活かし大盛り(それも相当な量)まで増量無料という太っ腹な店だった。つけ麺は、酸味とイリコ魚粉(?)の香りが強く、好みが分かれる味だが僕のようにハマった人間にはたまらない味だった。油そばは万人受けする絶品のもの。

さて当店、源流は松山にある「周平」に端を発し、その後法人を立ち上げ、広島や山口、果ては香港や上海、タイにまで店舗を増やしていった「アザース株式会社」である(ちなみに僕は香港店は訪問済)。当店の店主はその「アザース」の立ち上げ初期メンバーだったらしい。

そしてその「アザース」の広島店である「周一」で修行した人が、北九州の小倉にオープンしたのが「山希」。つけ麺と油そばを出しているのだが、つけ麺に関しては当「周月」にもさほど遜色ない味。残念ながら油そばは「周月」の銘品の域には今のところ達してはいないが、完成形がここにあるとすれば、進化が待ち遠しい。
黒門市場の、アーケードが切れたところを少し南下したところにあるラーメン屋。屋号は、「つけめん周月」。以前から、マイレビュアーさんがレビューされているのを見て、行きたいとは思っていたのだが、どうも腰が重かったのだ(家からも会社からも場所が不便というのが大きいが)。

とある冬に初めて訪問しようとしたときは、家を出たときは降っていなかったのに、日本橋駅を下車してみるととんでもない大雪になっていて行くのを諦めたり。その後つい店のことを忘れてしまったが、夏にふと思い出して訪問したら、麺切れで閉店…数日後に台風の中やっとこさ訪問したら、アイドルタイムが臨時休業の日に当たって。さらにはある夜遅くに訪問したら、店主が力尽きて(?)閉店していたり。フラれ続けたのも、訪問できずにいた原因だったのだが。

ところが、点数を見ていただければわかるように、やっとこさ訪問できたと思ったら、これが見事にハマってしまった。「個性的であるがゆえに、ツボにハマって爆発した」、要するに、メチャメチャ僕好みのラーメンだったわけだ。もっとも、上記の点数は、「ハマった人」のものなので、一般的には、少し割引が必要かもしれないが(笑)。

当店について説明すると、当店は魚介ラーメンを出すお店である。しかし、毎週水曜日に限り、鶏ベースのラーメンを出している。この水曜日の屋号を、便宜上「翔月」と呼んでいて、以前はこのレビューで両方口コミが書かれていたのだが、今は二つ別の店舗として、登録されている。

で、僕の初訪は水曜日。すなわち翔月だった。直近で何度もフラれ、この日も雨だったので、まさか臨時休業じゃないよな、と思いつつ、店に到着。お!今回はやってるな!店に入り、狙っていた油そばの食券を購入。お店は、お客さんはそこそこ入っていたものの、先客はみな食べ終わる頃合いだったのと、助手が一人付いていたため、店主は手持ち無沙汰感があった。

食券を渡すとき、世間話がてら、「いや~、この店何度かフラれてねぇ。こないだは麺切れだったし」と水を向けると「バカヤロウ!ウチのお客さんは開店前から待つ人もいるんだ!どうしても食べたいなら、いくらでも機会はあったはずだ!」と怒鳴られ…ることもなく、普通に着席。というか世間話も別にしてないのだが(笑)。

ちなみに、マイレビュアーのルー・フランクさんの、「店主が○○に似てる」シリーズじゃないけど、ここの店主、くりいむしちゅーの有田のシャクレをなくし、3倍ほど男前にしたような顔。これならローラも気に入るんじゃない?

このお店、食券を買うと、テーブルの空いた席にお茶が置かれ、こちらの席にどうぞ、と案内される。それも端からギュウギュウに詰めて座らされるのではなく、適宜余裕を持たせた席に案内されるので、非常に助かる。

そうそう、僕がラーメン店で、ラーメンが到着する直前にする動作が一つあるのだが、それは「割り箸を割る」という行為である。ラーメンは、麺が延びないよう、一秒でも早く食べたい、でも写真も撮らなきゃいけない…なので、写真を撮るタイムラグを少しでもなくすため、事前に箸を割っておくのだ(なら写真撮るなよ、と言われそうだが、「写真があるほうがいい!」というマイレビュアーさんもおられるし(笑))。

ところが、このお店でも同じように、事前に箸を割ろうとして驚いた。なんとこのお店、最初から割り箸を割っているのだ!割り箸じゃない、普通のお箸ならともかく、割り箸を割ってくれている店は初めて。僕のように、写真のタイムラグをなくしたい人はまずいないだろうが、箸を割ったら上手く割れず、でももったいないので我慢して使うって人はおられるだろうから、そういう人に取っては良いサービス。

…最初から割れている商品だったりして(後日確かめたら実際そうだった(笑))。

で、初回の翔月版油そば。これを食べたときは衝撃だった。久々に使うが、



         が    な
    い             あ

 ま                   あ

う         っ   っ         あ
       ぁ         !
                       あ
      ぁ      !  !
                      あ
      ぁ
                    あ
         ぁ       あ
             ぁ


であった。こちらは翔月の品なので、詳しいレビューはあちらで後日書くが、とにかくこれまで約二年、当店を訪問しなかった自分を恥じた。

これなら、他のメンも食べてみたい!翔月ではなく、まずはベースの周月から味わってみたい!

で、結果から書くと、全メニュー食べたのだが、

-------------------------------------------------
つけ麺:★4.5
油そば:★4.1
ラーメン:★3.7
-------------------------------------------------

という結果になった。

【油そば:★4.1】
油そばは、魚介中心だが適度に油のコッテリ感もあり。麺は、味は非常に旨いしコッテリとはいえ、魚介メインの分、少し物足りない感じはあるかも。特に、お店の推奨する、生卵トッピングの場合は。その場合は、卓上に醤油ダレがあるので、これを少し投入すると良い。また、酢を入れると、不思議なまろやかさが出て、こちらもグッド。卵なしの場合のほうが、酢との相性はいいかな。一味をかけるのも、味が引き締まって良い。

また、やや固め仕上げかな。スパゲッティの、アルデンテのような感じ。ただ、油そば自体、けっこう温度が高いので、食べ進むうちにジャストになる。もっとも…アルデンテと思えば納得もいくが、最初の一口目はちょっとゴワっと感はあるかも。なので、醤油ダレや酢は、最初から投入しないほうがよいかも(麺が固くなるから)。

うん、これが一番食べやすく、万人受けだな。

【つけ麺:★4.5】
あえて言おう、問題児であると(笑)。なぜかと言うと、ダシにめちゃめちゃ酢が利いているのだ。他の方のレビューを読むと「柑橘系の風味」と書かれてあるが、おそらく柑橘系エキスそのものは、入っていないかと。ただ、なぜか本当に柑橘系の風味がする(入ってたりして(笑))。普通に米酢(個人的に、いちばんむせるやつ(笑))だと思う。

初めて食べたときは、食べ進むうちに砕いたイリコ?と思われるものがどんどん出てきて、味もだいぶなじんできた。「しまった!かき混ぜて食べるべきだったか!」と二度目はおもいっきりかき混ぜたのだが、やはりはじめは魚介は出てこず、最後のほうにやっと、麺に絡み付いてきたから不思議。

なお並盛、中盛、大盛、特盛のすべてが同一料金。さすが、自家製麺ならでは。(あまりないが)製麺所系や、チェーン店で、本部が出荷する麺を利用する店で同一料金だと、「大盛りも値段は一緒だが、最初から並盛りの値段を高めに設定」されていて、ボッタ○リ感を受けることもあるのだが、自家製麺なら、麺を増量しても、コストはほとんど変わらないから、大丈夫ね(製麺機導入の初期費用と、技術習得の工賃は、もちろん高いが)。

ただ、繰り返すが、この酸味の利いたつけダレは、賛否両論あるだろう。というか、ざっと他の方のレビューに目を通したが、否ばっかり(笑)。でも…僕はめちゃハマった!でも…「こら賛否両論あるわ」という感想も、抱いた。

【ラーメン:★3.7】
これぞ無化調ラーメンという、無骨な味わい。魚介、それもイリコ等のジャコ成分が豊富で、「ジャコ天」が好きな人や、つい煮干をポリポリかじっちゃうような人は、ハマるのでは。麺は、つけ麺や油そばとは違い、細麺。やや柔らか系、フニャフニャ系で、案外好き嫌い分かれるかも。

サイドメニューも豊富なのだが、店長オススメの味玉くずしご飯は、味付きの味玉が、ピアノ線かなにかで切れ込みが入っていて、ハシでつつくとホロっと崩れる。味玉が冷えているのは残念だが、ご飯との相性もよく、値段も280円と安いことから、僕も自信を持ってオススメできる。

チャーシュー丼は、チャーシューだけでなく、刻み野菜も乗っている。なお野菜にはマヨネーズが掛かっており、見た目はん?と思ったが、このマヨネーズが、自家製なのだろう、これまたメチャ旨くて、予想を裏切る旨さ。これなら野菜サラダも旨いだろうと思ったが、まさにその通り、抜群だった。

と、メインメニューからサイドメニューまで、ほぼどれも、僕の求める水準をクリア!当店の一般的な評判は、「どれもなかなか旨いが、つけ麺は賛否両論」なのだが、そのつけ麺にズッポシはまったのだから、そりゃ好きになるわけだ。

ただ…【あの人】の情報では、夏限定の、「冷製おろしぶっかけ黒ごま麺」とやらが実は一番旨い、ってな話もあって(個人の感想とはいえ)、しかし夏場に一度訪問したときは臨時休業かなにかで食べられず。当時は「ま、いいか」で済ませていたのだが、ここまでハマる店と分かっていたのなら、何としてでも食っていたのになぁ~(笑)。

今となって、頭の中の妄想店主が「どうしても食べたいなら、いくらでも機会はあったはずだ!」と怒っております(笑)。

この冷製おろしをさっ引いても、今のところ、「僕的、大阪で二番目に好きなラーメン屋」になった!

ちなみに、どれくらい好きかというと、周月はなんと香港にも店舗があのだが…短期の香港行きのとき、迷わず食べに行ったくらい(写真参照)。

('12.12.19)
◇◇

2013年度から、全体的に味を見直したとのこと。ただ、全メニューをコンプリートして以降通う回数が減り、たまに来ても油そばばかり食べているので、僕が食べていないメニューについては、どう変わったかはみなさんの判断に委ねたい。食べた分については、全体的に味がなめらかになった気がするが、元々大いに気に入っていた店なので、最終的な感想…すなわち総合点数は、良い意味で変わらなかった。

それより大きな変革は、これまで「水曜日のみ翔月」だったのが、「月・水が翔月」に変わったことかな。その他不定期に「翔月」として営業されているようなので、TwitterFacebookのアカウントにて確認されてください。

毎週水曜日は、一切浮気せず通い詰めた僕、もう少し早めに切り替えてくれれば楽できたのに…(笑)。

さて、レギュラーメニューは制覇したので、今回は現在発売中の限定メニューを紹介。

■冷製おろしぶっかけ黒ごま麺(★3.75)

上で、夏季限定と書いた「冷製おろしぶっかけ黒ごま麺」、僕がこの店に通い始めたのは秋口からなので、一年待ってようやく食べることができた、待望の一品。甘味と酸味、辛味のコラボ。温泉玉子もいい味出してるし、大根おろしとレモンも爽やかさに拍車を。ただ、ショウガはなくてもいい気が。旨いことは旨い…のだが、結論から言おう、期待値のハードル上げ過ぎて、それほど感激はなかった(笑)。

ま、レギュラーメニューを、他の方の何倍も気に入ってる僕だからであって、普通の人ならこれが一番気に入ってもおかしくはないか。夏季限定なので、もう一回くらいは食べるかもしれないが…やっぱりレギュラーに戻るかもなぁ(笑)。

あ、でも具やスープが惜し気もなく提供されていて、それがむしろ多過ぎるとも感じていたので、麺増量すれば、バランスが取れるかも!うん、やはりまた食べに行かねば。

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