今回の「欲望応援団」ツイートへの反応を見て思ったこと
このツイートが怒れるフェミニスト達の激怒を呼び起こし、炎上しているのは現代日本のフェミニスト人口の構成上仕方がない。自分個人の人生がうまくいかないことへの不満をフェミニスト運動や男性ヘイトに向けている人には耐えられない内容だから。 twitter.com/erishibata/sta…
2016-02-08 20:33:12日本には、「フェミニズムに関わると楽しそう‼」「なにそれ知りたい!」と思うようなコンテンツが圧倒的に足りないと思うのよね。「田嶋陽子的な(怖い・怒ってる・人の話聞かない)イメージ」を覆すようなね。フェミニストは、「欲望の裁判官」ではなく、「欲望応援団」になった方が良いと思うんだ。
2016-02-05 17:16:05ミサンドリー系フェミニストも、ミソジニー系マスキュリニストも、中韓嫌い系ネトウヨも、大変にエネルギッシュである。それは、その活動が全力で自分の人生を改善するための自分自身の課題から目を背けるための逃避行動だからだ。彼らは自分の人生をかけて「自分は悪くない!」と主張している。
2016-02-08 21:08:35おそらく、冷静で本当に男女平等を目指すようなタイプのフェミニストは今回の柴田さんの発言に謎がらみをしないはずだ。柴田さんは「怒ってはいけない」とは言っていない。「楽しそうにやると人が集まるのでは?」と提案している。
2016-02-08 21:10:17柴田さんは「どのようにしてフェミニズムの支持者を増やすのか?」というマーケティング的見地から普及戦略を述べているだけだ。「怒るな!」ではない。「怒ってても支持者増えないよ」である。でも、ミサンドリー系フェミニストにはそれが「怒りを抑圧した!」と聞こえる。
2016-02-08 21:14:09感情貯金とは?
感情貯金が大きいとストレス耐性が高くなり、
感情貯金が小さいとストレス耐性が低くなる。
今回ミサンドリー系フェミニストが柴田さんが文字通りに主張していること以上を読み取って怒ったのは偶然ではないだろう。仮想敵を作ってそこに怒りを向けるタイプの人たちというのは心に余裕がないからそうやっている。多分、過去に色々な事情があって「世界から多く奪われてきた」と感じている。
2016-02-08 22:27:01ぼくはそのような状況を「感情貯金が少ない」と表現している。人からの好意をたくさん受け取り、お互いに好意を与え合う好循環のループを身の回りの人間関係の中にたくさん持っている人は、そういうところで他者からたくさんの好意を受け取る。すると、感情貯金が増える。
2016-02-08 22:28:33でも、「世界から多くを奪われてきた人」は当然、感情貯金が少ない。感情貯金が少ないと、感情貯金が多い人と比べて同じ心理的ショックを受けても、心理的ダメージとして感じる量は多い。マラソンランナーが10キロ走っても平然としているが、ぼくが10キロ走れば体中痛みが出てバテるのと同じだ。
2016-02-08 22:31:35感情貯金の多い人は、多少、相手から不愉快なことをされても流して許すことができる。1億円の預金がある人間が5000円を落としてもそれなりに割り切れる。感情貯金が少ないと、相手から不愉快なことをされるのが耐えられない。全財産6000円の学生が5000円落とすと非常に苦しいのと同じだ。
2016-02-08 22:35:00人間関係の好循環と悪循環
感情貯金が大きいと
「謝る」「許す」「頼む・下に入る」「(掛け捨ての)親切をする・与える」
をすることができる。
すると、お互いに奪い合ったり、攻撃しあったりする悪循環のループから抜け出し、お互いに与え合う好循環のループを作り出せる。
感情貯金が小さいと悪循環から好循環へと関係を変えるための行動を取ることができない。
その結果として、一度、悪循環のループに陥ると、自分からは関係回復ができない。
世間から多くを奪われ、感情貯金が少なくなった人は「許す」「謝る」「相手の下に入る」「譲る(掛け捨ての親切をする)」のが苦手だ。ただでさえ少ない預金を減らすのは精神的にキツイから仕方がない。彼らは殴られれば殴り返しに行く。いつ殴られるのか?と身構えて警戒もしている。
2016-02-08 22:38:04お互いに相手を攻撃しあい、傷つけあうような悪循環のループにはまってしまったとき、そこから抜け出して、再びお互いに与え合う好循環のループに人間関係を戻すための唯一の手段が「謝る」「許す」「下に入る」「譲る(掛け捨ての親切を行う)」などだ。これができると、関係性を変える影響力を持てる
2016-02-08 22:39:56世間から既に多くを奪われ感情貯金がそこを尽きている、既に借金まみれで「世界から絶対に借りを返してもらう!」と思っている人たちは、基本、相手から受け取る方に意識が行く。時には相手から奪い取る。奪えなければ、せめて、相手を殴りつけて傷つける。
2016-02-08 22:43:28「そんなマイナスを与えあう悪循環のループに陥るようなことをしても不毛ですよ」という物言いは、それこそ不毛である。それは感情貯金がたっぷりあるもの、富める者の論理である。日々、自分をなんとか支えるので精いっぱいの人に先を見越した心理的投資は難しい。
2016-02-08 22:45:23世間から多くを奪われ感情貯金が底を尽いている人たちは、「不満」「恨み」を抱えている。不満、恨みは心の中にたまり、攻撃性となる。この攻撃性は行き場を探す。攻撃性の矛先が自分に向かえば罪悪感となる。それを避けるには外に向けるしかない。外に向ければ、自分を責めるよりは気持ちが楽になる。
2016-02-08 22:52:23感情貯金概念を踏まえてヘイト系活動を再考
「今、この状況をどのようにすれば良い状態に変わるのか?」柴田さんのマーケティング戦略はそういう発想だろう。しかし、これは感情貯金の大きい者の発想だ。感情貯金が乏しければ、内心に抱えこんだ恨み、不満の「借りを返してもらうこと」が優先課題になる。「誰のせいか?」が主要課題だ。
2016-02-08 22:55:06男性ヘイト、女性ヘイト、中韓ヘイト、ヘイト系活動家には「今、私は苦しい思いをしている、不遇である。それは誰のせいなのか?」という問いが重要だ。「怒りを抑圧するのか!」と怒る人たちはまず怒りの向け先を特定し、それを攻撃することで感情貯金の負債を少しでも減らそうとする。
2016-02-08 23:00:26フェミニズム運動でも特にツイッターで色々書いている人は、この感情貯金が少なくてミサンドリー系フェミニズムになっている人が多い。彼らからすると、柴田さんの「『怒る』『やり返す』『取り返す』というギスギスしたフェミより、楽しそうなフェミの方が人気出るのでは?」という言葉は許せない。
2016-02-08 23:03:16ヘイト系ピープルを多数扇動、動員して、革命を起こすというやり方も過去にはあったし、成功してきたので、必ずしもヘイト系活動が無益であるとは限らない、とぼくは思っている。怒りは怒りでパワーはあるからね。
2016-02-08 23:05:47柴田さんが提唱するような好循環型活動というのは、感情貯金が多めな穏健派に支持されやすいのだろうし、ヘイト系活動家が提唱するような攻撃型、悪循環型活動というのは、感情貯金が少ない武闘派に支持されやすい。穏健派と武闘派の共闘というのは、実のところ、なかなか難しいのかもしれない。
2016-02-08 23:08:20★感情貯金が少ないヘイト系活動家の特徴 1.怒っている 2.ヘイト対象となる主語が大きい 3.心理的危機が切実で、本来向けるべき相手とは違う相手まで感情の向け先となる(投影、転移) 例:高圧的な父に対する怒りが男全般に広がり「男はみんな高圧的で暴力的で野蛮だ。死ね!」と言う
2016-02-08 23:27:06生まれながらに資産家の家に生まれるかどうかで親から受け継ぐ資産額は変わる。世界は不公平である。感情貯金も同じで、どんな家に生まれ落ちて、どんな学校に通うことになるかで、生育環境が決まる。生育環境が基本的な感情貯金の初期値を決定する。ここも不公平だ。仕方ないけど。
2016-02-08 23:33:33経済だけではなく、心の世界にもピケティ理論は通じる。富める者は好循環のループを身の回りに増やしていっそう富み、貧しき者は悪循環のループに自ら身を投じてさらに貧しくなる。心の世界には再分配もあまりない。怒りっぽい嫌われ者の周りからは、容赦なくまともな人から離れていく。
2016-02-08 23:40:59