永平寺口駅

現えちぜん鉄道永平寺口駅は、旧京福電鉄時代には東古市駅と呼ばれていました。地方のローカル私鉄なので経営が苦しかったことは言われていましたが、平成12・13年に起こった2回の正面衝突事故により営業禁止に追い込まれ一旦全線廃止とした後に第三セクターのえちぜん鉄道として生まれ変わりました。

豪雪地帯に於いては観光より地元の足としてなくてはならぬ鉄道線だと言うことが運行休止中の代行バスの運行時に明確となり、利用客の少なさから休止のまま廃止された永平寺線の例はあれど、経営が代わっても通勤通学の時間帯以外は混雑しないローカル線の姿はその存在感の大きさを示しているように思います。

永平寺への拠点駅ではあれど福井駅からのアクセスは、えちぜん鉄道とバスを乗り継ぐのに比べて直通の特急バスの方が安くて早いのが現実であり、どこまで利用客の増加が見込まれるのかは素人目にも明らかです。しかし観光客の役目としてやはり〝落とすもの〟は落として地元に還元する義務があるといつも思います。

行く場所の都合で今回は車の利用で中部循環道を利用しましたが、やはり観光として訪れるならばえちぜん鉄道を使いたいと東古市駅を知っており、現在では綺麗になった永平寺口駅を見て改めてそう思いました。