幻想的なフレスコ画が印象的なこの建物は新しい美術館?
いえいえ。これはロッテルダムに完成したばかりの「Markthal」、地元の野菜や農産物などヘルシーで安心な食べ物を都心部の人達に提供する市場なんです。
このMarkthalは、取り扱っている食べ物も魅力的ですが、その建物のデザインや食材がトス・サラダやVitamixの中身のようにちりばめられたドーム状のフレスコ画に注目が集まているそうです。
特徴的な都市計画をデザインするアーバニズムなプロジェクトで有名な建築事務所MVRDVが手がけたもので、まるで美術館のようなドーム状の市場には100店舗ものベンダーがそれぞれ自慢の製品を提供しています。また、同建物はアパート部分もあり228戸分の部屋があるそうです。
このMarkthalが建設されるきっかけとなったのは、都市の新しい規制により、伝統的な青空市場よりも覆われた空間で食品を売る方が衛生的に好ましいということになったから。確かに衛生面も基準を厳守出来るうえに、お客さんがお天気に左右されずにゆっくりお買い物できていいですよね。
各店舗は、小奇麗でオシャレな雰囲気をまといつつも、青空市場のような鮮やかな活気もあって、食を積極的に楽しみたくなるような場所になっています。
ちなみに、この特徴的な絵が描かれたドーム型の天井はHorn of Plentyと名付けられていて、Arno CoenenさんとIris Roskamさんのデザイン。モザイク風にデジタルプリントされたスクリーンでできていて、好みかどうかは別として、今では国で一番大きなアート作品として認められているそうです。
ニューヨークならチェルシーマーケット、ロンドンならバラ・マーケット、パリのマルシェ、トルコならグランド・バザール、タイなら水上マーケット、などなど、海外旅行中に地元のスーパーマーケットや市場に行く人が増えていますが、また一つ訪れて現地の食文化を堪能してみたいマーケットが増えましたね。
source: MVRDV
Alissa Walker - Gizmodo US [原文]
(junjun)