寝て起きるだけじゃない暮らしを、39平米に凝縮。
ニューヨークって、エキサイティングな街ってだけじゃありません。異常にお金持ちじゃない限り、家の広さは必要最低限でガマンしなきゃいけない、そんな世知辛い土地でもあります。日本の都市と共通の悩みですね。そんな中、treehugger.comの創業者でもあるグラハム・ヒルさんが、ニューヨークにおける理想のアパートメントを作り出しました。サイズも小さく環境負荷も抑えながら、美しさと快適さ、機能性を兼ね備えています。
ヒルさんのアイデアによるアパートメント「Life Edited」は、つねに進化を続けています。彼はつねにあちこちいじったり調べたりしていて、ソーホーにあるすでにミニマルな部屋をさらに極限までミニマルにしようと試みています。でも、今の段階でもすでに住みたいと思えるものになっているし、妥協もほとんど見られません。
まず部屋に入ると、一見ただのワンルームアパートです。でも、そこには8つの機能的なスペースがあるんです。
リビングとオフィスは、ベッドルームに変身します。リビングのソファではプロジェクターに投影される映像を楽しむこともできます。クローゼットの扉をひとつ開けると積み重ね式の椅子が10脚も収まっていて、伸縮式のテーブルと組み合わせれば大人数のディナーパーティだって可能なダイニングルームになります。スライド式の壁を動かすとゲストルームが現れ、二段ベッドで友達を泊めることもできます。クローゼットは壁の後ろに隠されています。必要な器具も全部そろったキッチンにバスルームもあります。この部屋を成立させているのは、独自の建築デザインだけではありません。そこにはResource Furnitureなど、既製の機能的な家具や道具も貢献しています。キッチンのトングからシャワーヘッドまで、すべてのものは省スペース、デザイン、そして環境負荷に配慮して選ばれています。
たとえばパソコンはMac Miniだったり、音楽にはコンパクトなMarantzのAVレシーバーNR1602を使ったり、掃除機はルンバをキッチンのカウンター下に収めていたりします。部屋全部をマネするのは難しそうですが、モノを選ぶときにこういったコンパクトさを気にかけてみるのは可能そうですね。
以下、ギャラリーもご覧ください。
・ベッドルーム
・ダイニングルーム
・オフィス
・ゲストルーム
Michael Hession(原文/miho)