どちらが本当なのでしょうか?
今年に入ってから、中国各地で稼動するサムスン系列の工場において、違法な児童就労の告発と、それを否定するサムスンのコメントが繰り返されているようですが、またまたサムスンによって女子中高生に該当する労働者が酷使されているとの摘発レポートが公開されました。
例によって、労働権利団体の中国労工観察による独自調査発表という形ですけど、サムスンと契約を結ぶサプライヤーのHTNS Shenzhenにおいて、就労が禁止されている14歳や15歳の女子工員が働かされている実態が明らかになったみたいです。
厳密に言うならば、サムスンやサプライヤーが、こうした児童工員を直接雇用したというよりは、派遣会社から送り込まれた工員が年齢をごまかして働いていたのが見つかったという現状ではあるそうですが、中国労工観察は、あくまでもサムスンの違法行為への関与に変わりはないと厳しく追求していますね。
なお、サムスンも現場のサプライヤーも、指摘されたような事実はないと完全否定姿勢ですけど、このところのGALAXYシリーズの需要に追いつくためにも、下請けにまで製造ペースアップの厳しい圧力がかかっている可能性もありそうです。その裏で未来ある若者が搾取されていたりしなければよいのですが...。
Eric Limer(米版/湯木進悟)