10年目の異国の地で務めた大役 湘南主将が漏らした感慨と苦しみ
潮智史
J1湘南ベルマーレが長いシーズンを終えた。2月の開幕から約10カ月を駆け抜けたリーグは15位。初めて主将を務めたDF金眠泰(キムミンテ)(31)には苦しくも、感慨深いシーズンとなった。
2試合を残して、J1残留を決めた。そのあとの横浜F・マリノス戦、ヴィッセル神戸戦は3失点を重ねて連敗。とくに、優勝した神戸との最終戦は力の差を見せつけられた。
「しっかり戦えていたので、次につながると信じている」。金眠泰は悔しさを胸に刻むように語った。
昨季の夏、鹿島アントラーズから期限付き移籍で湘南に加わり、守備を立て直す役割を果たした。完全移籍した今季はチームのまとめ役も託された。
主将として臨んだ今季は何度もつまずいては立ち上がる日々だった。
3月から5月にかけて9戦連続で白星から見放された(5敗4分け)。当時、「僕が弱気になったらこのチームは終わる。危機感を持っている」と話した。
トンネルを抜け出すと、けがで1カ月間、試合から離れた。チームは再び、勝てない苦境に陥った。
「いろんな方法を使って、チ…
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