岩手県北上市長選、無投票で八重樫氏が初当選 3回連続の無投票決着

奈良美里
[PR]

 統一地方選の後半戦にあたる岩手県北上市長選が16日に告示され、無所属新顔で元県庁職員の八重樫浩文氏(59)のほかに立候補の届け出がなく、無投票での初当選が決まった。同市長選としては3回連続の無投票となった。

 八重樫氏は同市出身で、早大卒業後に県庁に入り、企業局次長や沿岸広域振興局長を務めた。昨年末に県職員を退職し、立候補の準備を進めていた。3期を務めた現職の高橋敏彦氏(68)が昨年12月に退任を表明し、八重樫氏は路線を引き継ぐと明言していた。

 告示日の16日、市内の百貨店近くで行われた第一声で八重樫氏は、コロナ禍や物価高による地域経済の疲弊や人口減少などを課題としてあげた。県職員として雇用対策に関わった経験があると強調し「ノウハウや人的ネットワークを生かしながら担い手や人口減少問題に取り組む」と語った。

 夕方に無投票当選が決まると、事務所で支持者らと喜び、「伝統や流れを次世代に引き継ぎ、北上を発展させていく」と抱負を述べた。報道陣に無投票について問われると「少し残念。(候補者が)論戦を交わした上で、政治家は決めるべきだ。市政について広報活動を深めたい」と話した。

 また、同日に告示された市議補選も無投票となり、新顔の佐々木護氏(32)が初当選を決めた。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら