【明慧日本2012年3月5日】福建省福州に在住の法輪功修煉者・左福生さんは2012年2月24日午前、同市倉山区裁判所で不当な裁判を強いられた。左さんの裁判では、法輪功修煉者の傍聴が許されず、左さんの80歳近い母だけが傍聴できたが、一番後ろの席を指定された。
左さんは福州鉄道華林建築会社の会社員である。2011年1月19日、左さんは福州国保(国家安全保衛)大隊の警官によって身柄を拘束され、不当な家宅捜査を強いられた後、福州第1留置場に拘禁された。その後、左さんの家族は数回にわたって関係部門を訪れ、左さんの釈放を要求し、弁護士に依頼した。しかし、裁判官・蔡文建は現地610弁公室の指示の下、弁護士が左さんと面会することや、資料を読むことを妨害した上、外部と隔離された左さんに「弁護士は来られない」などと嘘をついた。さらに現地610弁公室は司法局を通じて、弁護士に圧力をかけ、弁護士の出廷を妨害した。
2012年2月24日午前、福州市倉山区裁判所の前には、30数台の車が集まり、多くの私服警官が配置され、ビデオを撮影したり写真を撮ったりして、法輪功修煉者とその関係者が法廷に入れないようにした。
今回の裁判では、裁判所側は左さんの家族に書面通知も電話通知も行われなかった。左さんの妹・左秀雲さんは、兄の釈放を求めて各地を奔走したが、2カ月前、妹自身も身柄を拘束され、拘禁された。
ある法輪功修煉者は、高齢の左さんの母を介助し、一緒に法廷に入ろうとしたが、この法輪功修煉者は先日、左さんの母の代わりに傍聴証を取りに裁判所に来た時、身分証明書を見られて法輪功修煉者であることが知られていたため、左さんの母と一緒に法廷に入ることを許されなかった。
法廷内で、左さんの母以外の傍聴者は、警察関係者ばかりだった。さらに左さんの母は3人の警官に監視され、人との会話を許されなかった。さらに左さんの母は一番後ろの席を指定されたため、裁判で人の話がよく聞こえなかったという。
裁判が終わるとき、左さんの母は息子と近くで話したいと求めた。左さんは母に「私は大丈夫です。毎日煉功しています」と話した。母は息子と会えてとても嬉しかった。しかし、左さんが母に「妹も連行されましたか」と聞いた途端、警官に止められ、連行された。連れ去られた息子の姿を見て、左さんの母はとても悲しかった。
左さんと妹の秀雲さんはともに法輪功修煉者である。法輪功の修煉を始めてから、左さんは勤め先の会社で一番若い課長になり、妹は幼稚園の優秀な保育士だった。しかし、1999年7.20以降、中共(中国共産党)は法輪功への弾圧を開始した。左さん兄弟は当局の迫害により、ともに離婚をさせられた。妹の秀雲さんは法輪功を修煉しているという理由で、仕事を不法に解雇され、2000年と2004年にそれぞれ懲役3年と懲役6年を言い渡された。2010年6月、秀雲さんは出所したばかりだった。
秀雲さんは兄の無罪を訴え、関係者に法輪功の真相を伝え、兄の釈放を求めた。しかし、610弁公室の警官・陳永康は秀雲さんを脅迫し、2011年12月16日、秀雲さんは再び地元警察に身柄を拘束され、福州市第1留置場の第119室に拘禁された。