水声社
株式会社水声社(すいせいしゃ)は、日本の出版社。フランス文学を軸に、幻想文学などの作品や評論の翻訳などを出版する。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒112-0002 東京都文京区小石川二丁目7番5号 |
設立 | 1981年(昭和56年) (株式会社書肆風の薔薇) |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 1010001003917 |
事業内容 | 書籍の出版(文学・芸術・人文科学関連) |
資本金 | 1,000万円 |
従業員数 | 5名(正社員) + 1名(パート) |
関係する人物 | 鈴木宏(創業者・初代社長) |
外部リンク | http://www.suiseisha.net/main/ |
沿革
編集雑誌『幻想と怪奇』や国書刊行会の『世界幻想文学大系』の編集に関わった鈴木宏[1]が、1981年(昭和56年)に神奈川県横浜市港北区で、「株式会社書肆風の薔薇(しょしかぜのばら)」として創業し、社長に就任[2]。
その後は移転を重ね[3]、1991年(平成3年)に現社名に改称、2000年(平成12年)に東京都文京区小石川に移転し[3]、平成29年には東京都文京区小石川の別のビルに移転した。
1997年(平成9年)出版のフレデリック・ヴィトゥー作、権寧訳『セリーヌ伝』と、2007年(平成19年)出版のエレアザール・メレチンスキー作、津久井定雄、直野洋子訳『神話の詩学』で、日本翻訳出版文化賞を2度受賞。2012年(平成24年)出版のユーリウス・ハンス・シェプス作、鈴木隆雄ほか訳『ユダヤ小百科』では、日本翻訳出版文化賞翻訳特別賞を受賞した[4]。
出版物
編集特徴あるシリーズとして、ルドルフ・シュタイナーの著作の翻訳多数と研究書などを含む「神秘学叢書」、「ロスミスティカ叢書」を刊行している。「記号学的実践叢書」は、ジェラール・ジュネット の翻訳多数を含むフランス系の記号学研究書シリーズである。また、ラテンアメリカ文学作品を集めた「アンデスの風叢書」では、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、アレホ・カルペンティエル、オクタビオ・パス、フリオ・コルタサル、フアン・ルルフォ、ガブリエル・ガルシア=マルケス、カルロス・フエンテスなどの作品が取り上げられている。
特定作家の作品シリーズとして、マルキ・ド・サド、オノレ・ド・バルザック、ヴィクトル・セガレン、ミハイル・バフチン、ヘンリー・ミラー、中村真一郎などを取り上げている。「中村真一郎の会」を運営している。
PR誌『月刊水声通信』の記事は、公式ホームページにて一部公開されている。
また現代の海外文学を収める叢書としては「フィクションの楽しみ」や「フィクションのエル・ドラード」などがある。
異色のシリーズとして、吉田豪、植地毅、大西祥平らが参加した『マンガ地獄変』シリーズが1996年から1998年に刊行された。
脚注
編集- ^ 回想記に、鈴木宏『風から水へ-ある小出版社の三十五年』(論創社、2017年(平成29年))がある。
- ^ “《国書刊行会メールマガジン》vol.1”. 国書刊行会 (2012年6月25日). 2020年11月9日閲覧。
- ^ a b “会社概要”. 水声社. 2020年11月9日閲覧。
- ^ “日本翻訳出版文化賞受賞作品(2019年(令和元年)8月15日)”. 日本翻訳家協会. 2020年11月9日閲覧。
外部リンク
編集- 株式会社水声社 公式サイト
- blog 水声社(2000年1月1日 - )