常陸太田駅
常陸太田駅(ひたちおおたえき)は、茨城県常陸太田市山下町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)水郡線(支線)の駅。支線の終点である。
常陸太田駅[* 1] | |
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駅舎(2021年12月) | |
ひたちおおた Hitachi-Ōta | |
◄谷河原 (1.3 km) | |
所在地 | 茨城県常陸太田市山下町1043 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■水郡線(支線) |
キロ程 |
9.5 km(上菅谷起点) 水戸から19.6 km |
電報略号 | オウ←ヲウ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
860人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1899年(明治32年)4月1日[2] |
備考 | 業務委託駅 |
歴史
編集水戸市と太田町を結ぶ太田鉄道の駅として開業し、後に国有化され、水郡線の駅となった。
かつては国道349号を挟んだ駅前に日立電鉄の常北太田駅が存在し、乗り換えが可能だったが、2005年(平成17年)に廃止された。その後の周辺整備により電鉄駅の跡地も転用され、当時の面影は少なくなっている。
年表
編集- 1899年(明治32年)4月1日:太田鉄道の太田駅として開業[2]。
- 1901年(明治34年)10月21日:太田鉄道が水戸鉄道(2代)に営業譲渡。
- 1927年(昭和2年)12月1日:水戸鉄道が国有化[2]。同時に常陸太田駅に改称[2]。
- 1929年(昭和4年)11月15日:陸軍特別大演習(宮下野外統監部)に向かう昭和天皇乗車のお召し列車が、水戸駅-石岡駅間で往復運転[3]。
- 1945年(昭和20年)7月17日:艦載機による機銃掃射を受ける[4]。
- 1982年(昭和57年)10月1日:貨物扱い廃止[2]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる[2]。
- 1993年(平成5年)1月20日:みどりの窓口営業開始[5]。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)4月11日:新駅舎使用開始[6]。
- 2014年(平成26年)4月1日:ICカード「Suica」の一部サービスが利用可能となる[7]。
- 2018年(平成30年)10月31日:みどりの窓口の営業を終了[8]。
駅構造
編集単式ホーム1面1線を有する地上駅であり[1]、留置線などの側線は設置されていない。
指定席券売機・自動券売機・簡易Suica改札機設置の業務委託駅(JR東日本ステーションサービス委託)で一部時間帯は駅員が不在となる。駅の管理は水戸営業統括センターが行っている。
元々は現在の駅前ロータリーの位置にホームがあったが、周辺整備に合わせて2010年(平成22年)5月にホームをやや南方に移設し、2011年(平成23年)4月11日より新駅舎の供用が開始された。徳川光圀の隠居所である西山荘をイメージしたもので、鉄筋コンクリート一部鉄骨造り平屋建て419平方メートルあり、観光案内所との合築となる[9]。当初は同年3月26日からの供用を予定していたが、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の影響で水郡線自体が不通となったため、運転再開と同時の供用となった[10]。
当駅からは終日概ね1時間に1本の普通列車が運行されている[11]。最終列車到着後は夜間滞泊せず、上菅谷駅に回送され、翌朝再び当駅まで回送される。
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コンコース(2021年12月)
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改札口と券売機(2021年12月)
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ホーム(2011年9月)
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線路終端(2021年12月)
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旧駅舎(2005年11月)
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旧改札口(2009年1月)
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移設前のホームと線路終端(2008年7月)
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工事中の駅舎(2011年2月)
利用状況
編集JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は860人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
乗車人員推移 | ||
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年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 1,254 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 1,285 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 1,256 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 1,265 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 1,291 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 1,306 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 1,318 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 1,297 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 1,234 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 1,202 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 1,195 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 1,123 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 1,169 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 1,218 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 1,232 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 1,235 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 1,189 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 1,172 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 1,205 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 1,153 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)985 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)890 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)877 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)860 | [利用客数 1] |
駅周辺
編集- 国道293号
- 国道349号
- 茨城県立佐竹高等学校
- 太田税務署
- 茨城県太田警察署
- 常陸太田駅前郵便局
- 山吹運動公園
- 西山公園
- 常陸太田市立太田小学校
- 常陸太田市立太田中学校
- 茨城県立太田第一高等学校・附属中学校
- 茨城県立太田西山高等学校
- 常陸太田郵便局
- 常陸太田市立図書館
- 常陸太田市民交流センターパルティホール
- 常陸太田市郷土資料館
- 常陸太田市役所
- 茨城交通太田営業所
バス路線
編集駅前ロータリーに茨城交通[注釈 1]の一般路線バスが乗り入れている。
なお、東京駅・バスタ新宿発着の高速バス「常陸太田号」、茨城空港行は乗り入れておらず、当駅より約1.5 km離れた常陸太田市高速バスターミナルの発着となる。ただ、高速バス「常陸太田号」は、駅南方の国道349号上にある「太田駅入口」停留所や「道の駅ひたちおおた」にも停車する。
のりば | 運行事業者 | 行先 | 出典 |
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1 | 茨城交通 |
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[12] |
2 | |||
3 |
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隣の駅
編集脚注
編集記事本文
編集注釈
編集- ^ 一部の路線は2019年(平成31年)4月30日まで日立電鉄交通サービスとして運行。
出典
編集- ^ a b 『週刊 JR全駅・全車両基地』 42号 水戸駅・常陸太田駅・高萩駅ほか74駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年6月9日、27頁。
- ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、444頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、62頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 常陸太田市史編さん委員会 編『常陸太田市史 通史編 下』常陸太田市役所、昭和58年3月31日(751ページより)
- ^ “「みどりの窓口」常磐線6駅に開設 JR水戸支社”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1992年12月18日)
- ^ “JR水戸支社 2駅の新駅舎開業”. 交通新聞. (2011年4月14日)
- ^ Suica の一部サービスをご利用いただける駅が増えます - 東日本旅客鉄道株式会社、2013年11月29日
- ^ “駅の情報(常陸太田駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2018年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月25日閲覧。
- ^ 交通新聞2010年8月3日
- ^ 常陸太田新駅舎の利用開始 広場や駐車場も整備 - 2011年4月12日 茨城新聞
- ^ 常陸太田駅時刻表.駅探
- ^ “常陸太田太田駅 / バスのりば・停留所案内|路線バス - 茨城交通”. 茨城交通. 2024年5月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月14日閲覧。
利用状況
編集- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月10日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 駅の情報(常陸太田駅):JR東日本
- 茨城交通