岡部冬彦
昭和から平成期にかけての漫画家
岡部 冬彦(おかべ ふゆひこ、1922年12月27日 - 2005年5月16日)は、東京出身の漫画家、科学ジャーナリスト。埼玉県さいたま市に在住していた。
来歴・人物
編集東京生まれ[1]。東京美術学校(現東京芸術大学)卒[2]。卒業後、ライオン歯磨宣伝部を経て、漫画家となった[1]。漫画集団同人。名取洋之助が編集していた『岩波写真文庫』の現場で、三木淳、稲村隆正らともに学ぶ。またスタッフだった女性デザイナーと結婚した。
1956年から13年間『週刊朝日』に『アッちゃん』を連載し[1]、サラリーマン家庭の暮らしぶりを子どもの視点からユーモラスに描いた作風で人気を博す[1]。せりふのない4コマ漫画『ベビーギャング』、外国漫画の影響を受けた『アツカマ氏』『オヤカマ氏』などの作品で人気を博した[1]。
ソニーのキャラクターであった「ソニー坊や」や、岩塚製菓の「お子様せんべい」のパッケージに描かれている少年少女のキャラクターも、岡部の手によるものである。しかし、ソニー坊やは1960年代初頭に「国際企業を目指すにはふさわしくない」という理由で、ソニーのキャラクターから外れた[3]。1961年、『アッちゃん』『ベビー・ギャング』で第7回文藝春秋漫画賞を受賞。
大の鉄道・飛行機マニアとしても知られており、漫画家として一線を退いた後は科学ジャーナリストとして活動した[2]。交通・通信・エネルギー問題に関心を寄せ、講演やエッセイの執筆などで活躍し、国際交通安全学会理事や日本旅行作家協会副会長などを務めた。
代表作
編集漫画
編集絵本
編集- 『ちびくろ・さんぼ2』[2](原題:The Story of Sambo and the Twins, ヘレン・バンナーマン作)
- 『きかんしゃ やえもん』(阿川弘之作)
- 『へりこぷたーのぶんきち』(阿川弘之作)
エッセイ
編集- 『岡部冬彦のヒコーキばんざい』
映画化された作品
編集親族
編集脚注
編集外部リンク
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