山中信号場
山中信号場(やまなかしんごうじょう)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)北陸本線旧線に存在した信号場である[2]。
山中信号場 | |
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待避線跡(2013年5月) | |
やまなか Yamanaka | |
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所在地 |
福井県南条郡今庄町 (現・南越前町)山中 |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 北陸本線 |
キロ程 | 63.7 km(米原起点) |
電報略号 | ヤマ |
開業年月日 | 1919年(大正8年)11月25日[1] |
廃止年月日 | 1962年(昭和37年)6月10日[2] |
備考 | 標高265メートル[3] |
概要
編集当信号場付近は敦賀市元比田と南越前町山中の境界尾根にある標高約390mの峠の真下の山中トンネル今庄方坑門がサミットとなっており、敦賀側・今庄側の両側とも25‰の下り勾配となっていた[2]。当初は一閉塞区間であったこのサミットの今庄側に引込み線を設置してスイッチバック方式の信号場を設けた。
歴史
編集構造
編集山中トンネル今庄方坑門の本線南側に敦賀方引き込み線1本、奥はトンネル状。本線北側に今庄方引き込み線2本。
山中トンネル両坑門には黒田清隆による「功加干時」と「徳垂後裔」の扁額が山中隧道に掲げられていた。長浜鉄道スクエアに保存されている。
ギャラリー
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折り返し線用トンネル跡(左側)と山中トンネル(右側)
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待避線終端付近から山中トンネル方向を望む
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待避線終端にあるロックシェッド
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現役時代の当信号場内スイッチバックの様子
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現役時代の当信号場内スイッチバックの様子
跡地
編集本線は県道となり、上下引き込み線は更地化された。北側引き込み線は雪よけも残存しているが薮地となりつつある。トンネル附近の集落は廃村となった。
隣の駅
編集脚注
編集- ^ a b c d 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、145-146頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c d 鈴木文彦「北陸本線旧線跡を行く」『鉄道ジャーナル』第33巻第2号、鉄道ジャーナル社、1999年2月、38-40頁。
- ^ 木内信蔵、有末武夫 編『日本の地理 中部地方II』 6巻、山田書院〈(写真と図解の学習シリーズ)〉、1963年11月15日、74頁 。
- ^ “旧北陸本線トンネル群”. 土木学会 選奨土木遺産. 土木学会. 2022年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月6日閲覧。
- ^ “旧北陸本線トンネル群 位置図” (PDF). 福井県. 2021年8月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月6日閲覧。