天地開闢(てんちかいびゃく)とは、世界の始まりのこと。
天と地はもともとは混沌として一つであったのが、天と地に分離したとする中国の古代思想を背景に成り立っている(広辞苑一部参照)。
国学者本居宣長の判断では、「陰陽別れず、混沌として」の一文は中国の文(思想)から借りたもので、「国土(くにつち)漂いて、魚の水に浮かべるが如くなり」の一文を、「実(まこと)の上ツ代の伝え説(ごと)」としている(『古事記伝』)ことからも、近世から中国思想の影響は指摘されていることである。
この他、琉球神話においても、天地開闢 (琉球神話)は語られている(琉球神道参照)。