参軍(さんぐん)は、古代中国の官職名である。将軍には将軍としての地位を保つための幕府が必要となるが、そのときにつき従っている軍府僚属[1]。参軍は参謀として軍事に参画する、すなわち、戦時に軍事的な献策をおこなう[1]

軍制は国や時代によって変化し、司馬長史など戦役のたびに都度任命される場合もあれば、通常時も職位として置かれる場合もあった。例えば 三国時代では軍事に関わる者が、本職以外に兼務する職として都護・軍師・監軍・領軍・護軍・典軍・参軍などの職が置かれ、軍を指揮・統制した。これらの職にはさらに「中・前・左・右・後」など序列を示す冠詞が付くことがあるが、参軍には付与されることはない。軍全体に対する兼務職であり、重職の下に置かれる司馬や長史と重ねて兼務することもある。

脚注 

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  1. ^ a b 福岡県教育委員会 編『九州における古墳文化と朝鮮半島』学生社、1989年1月、138頁。ISBN 4311201427