伊沢良立

明治から大正の実業家

伊沢 良立(いざわ りょうりつ、慶応3年1月23日1867年2月27日) - 昭和2年(1927年1月11日)は、明治から大正の実業家。多様な会社の経営に係わり、三井銀行大阪支店支配人、住友銀行副支配人などを歴任した。縁戚に山縣有光(男爵)が居る。

経歴

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山城国淀藩家老一刀流剣術師範役・伊澤一郎の二男。明治12年(1879年)に京都府中学に学び、東上して慶應義塾に入り、明治20年(1887年)に21歳で卒業。時事新報社記者を経て三井銀行へ入社。三井物産長崎支店長などを経て、三井銀行大阪支店長。その後、鈴木馬左也の懇意により住友銀行に転じ、副支配人となる。

日露戦争後の不況時の後に起こった、日本製糖汚職事件後に藤山雷太渋沢栄一の斡旋により大日本製糖会社の再建に着手。大正3年(1914年)に弥生商会を創立し、東邦炭鉱株式会社取締役。内外ビルディング株式会社を創立し、のち昭和ビルディングとなる。ほか、株式会社東京会館創立委員、北海道鉄道雨龍鉄道株式会社監査役。

晩年は、帝国水難救済会理事、慶應義塾評議員日本工業倶楽部理事、交詢社理事なども務めた。

参考文献

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  • 野依秀市 編『財界物故傑物伝下巻』実業之世界社、1936年(昭和11年)。