今浪隆利
今浪 隆利(いまなみ たかとし、1958年9月20日[1] - )は、日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンターの須貝尚介厩舎に所属していた元厩務員。
いまなみ たかとし 今浪 隆利 | |
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第17回ヴィクトリアマイルパドックにて(2022年5月15日) | |
生誕 |
1958年9月20日(66歳)[1] |
職業 | |
活動期間 | 1976年[2] - 2023年[3] |
経歴
編集1958年、福岡県北九州市出身[1]。実家が小倉競馬場の付近にあり[2]、幼い頃から父親に競馬場へ連れて行ってもらったり、中央競馬で厩務員をしていた叔父[2]によく馬を見せてもらったりしていた[4]。中学生の頃に初めて馬に携わる仕事をしようと思うようになり[4]、その後高校中退を経て[2]、1973年に名古屋競馬場で騎手見習いとなった[2]。しかし調教師との折り合いがつかず騎手の道を断念[2]。その後、中央競馬で職に就きたいと考えたことから、北海道にある優駿牧場での1年半ほどの勤務を経てJRAの厩務員となり、1976年より叔父に紹介されていた内藤繁春調教師(当時)のもとで働き始めた[2]。
6年ほど内藤厩舎で働いたあと、中尾正厩舎に移籍[2]、1986年に担当馬のシングルロマンが京阪杯を制し重賞初制覇を果たした[2]。2009年に中尾厩舎の定年解散に伴い同年3月より須貝尚介厩舎に移籍[2]。2012年、ゴールドシップが皐月賞を制して53歳にしてGI初制覇を果たす[5]。
その後もレッドリヴェールやソダシといったGI優勝馬を手がけたが、60歳を超えて体力的な不安が見られるようになってきたといい[2]、ソダシで制した桜花賞の直前にも退職を考えたという[6]。2023年、本来は9月末の定年[7]を前倒しし、6月30日に最後のトレセン勤務を終えると、有給休暇の消化を経て7月20日に正式に退職した[3]。
主な担当馬
編集人物
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d “今浪さんの競馬人生を振り返る手記「今なお夢の中」/連載一覧”. 日刊スポーツ (2023年8月2日). 2023年8月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “【安田記念】ソダシとのラストタッグに臨む今浪厩務員「独占手記」 僕の人生を大きく変えた〝アイツ〟との出会い”. 東スポ競馬. 東京スポーツ (2023年5月30日). 2023年8月16日閲覧。
- ^ a b c “今浪厩務員が20日で正式に退職「もう厩舎に入れなくなるんだなあ」ソダシなど名馬を手がける”. 日刊スポーツ (2023年7月20日). 2023年8月16日閲覧。
- ^ a b “威圧で周りの馬が逃げた! 今浪元厩務員が語るゴールドシップ「人生を変えてくれた馬」”. サンスポZBAT. サンケイスポーツ (2023年8月1日). 2023年8月16日閲覧。
- ^ a b c “【安田記念】7月引退の今浪厩務員ソダシとラストラン「最後までしっかり働くだけ」”. 日刊スポーツ (2023年5月29日). 2023年8月16日閲覧。
- ^ “ソダシの桜花賞前に両足に激痛、退職考えるも家族励ましに勝利後続けて良かった/今浪さん手記”. 日刊スポーツ (2023年7月26日). 2023年8月16日閲覧。
- ^ a b “【安田記念】ソダシ担当の今浪隆利厩務員が6月で引退 「最高の人生だった」ラストに相棒と最高の結果へ”. スポーツ報知 (2023年5月30日). 2023年8月16日閲覧。
- ^ “久しぶりの栗東火曜取材を満喫 友道厩舎にはまさかの大物ヘルパーが!【ALL THINGS MUST PASS】”. 東京スポーツ (2025年1月28日). 2025年3月7日閲覧。
- ^ a b c d “【オークス】ソダシ 怪物ゴールドシップ手がけた今浪厩務員が日々の手入れで“磨き上げた”白さ”. スポニチアネックス. スポーツニッポン (2021年5月20日). 2023年8月16日閲覧。
外部リンク
編集- 今浪隆利 (@TAKATOSHI_Gship) - X(旧Twitter)