串本太地道路
串本太地道路(くしもとたいじどうろ)は、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町八尺鏡野の太地インターチェンジ (IC) から和歌山県東牟婁郡串本町鬮野川の串本ICに至る予定の自動車専用道路である。近畿自動車道紀勢線に並行する国道42号の自動車専用道路として事業化されている。
一般国道自動車専用道路(A'路線) | |
---|---|
E42 串本太地道路 | |
路線延長 | 18.4 km |
起点 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町八尺鏡野 |
終点 | 和歌山県東牟婁郡串本町鬮野川 |
接続する 主な道路 (記法) |
国道42号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
高速道路ナンバリングによる路線番号は、近畿自動車道紀勢線(勢和多気 - 和歌山)を形成するため「E42」が振られる。
概要
編集2018年(平成30年)度に南海トラフ巨大地震などの災害に対する道路ネットワークの確保や医療機関へのアクセス改善、観光振興を目的に事業化された。
串本太地道路が建設される地域の幹線道路は国道42号のみであり、当該区間は越波や大雨による交通規制が発生しており、南海トラフ巨大地震の発生時には津波浸水により通行不可能になることが予想されている。そのため、串本太地道路の全区間が南海トラフ巨大地震で予測される津波の高さ以上の場所に建設され、国道42号の代替路として安全性や信頼性を確保する道路となっている。また、すさみ串本道路(事業中)と那智勝浦新宮道路を接続するため、完成時には和歌山市から新宮市の和歌山県沿岸部が高速道路で接続されることになる。
路線データ
編集道路の位置関係
編集- 近畿自動車道紀勢線
- (大阪・和歌山方面) - E26 / E42 阪和自動車道 - E42 ※湯浅御坊道路 - E42 阪和自動車道 - E42 紀勢自動車道 - E42 ※すさみ串本道路 - E42 ※串本太地道路 - E42 ※那智勝浦新宮道路 - E42 ※新宮道路 - E42 ※新宮紀宝道路 - E42 ※紀宝熊野道路 - E42 ※熊野道路 - E42 ※熊野尾鷲道路 - E42 紀勢自動車道 - (津・名古屋方面)
※は高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路を示す。
歴史
編集インターチェンジなど
編集IC番号 | 施設名 | 接続路線名 | 起点から (km) |
備考 | 所在地 |
---|---|---|---|---|---|
E42 那智勝浦新宮道路 那智勝浦・新宮方面 | |||||
那智勝浦町市屋 | 0.0 | 那智勝浦町 | |||
太地IC | 事業中[5] | ||||
古座川IC[6] | 県道38号すさみ古座線 | 13.4 | 串本町 | ||
串本IC | 18.4 | ||||
E42 すさみ串本道路(事業中)和歌山・田辺方面 |
脚注
編集- ^ “新規事業採択時評価結果(平成30年度新規事業化箇所)” (PDF). 国土交通省道路局. 2021年11月25日閲覧。
- ^ “高速道で紀伊半島一周へ道筋 串本太地道路の事業化決定”. 産経ニュース. 産経デジタル (2018年4月7日). 2018年8月14日閲覧。
- ^ “高速道路、紀伊半島一周へ 串本太地道路で起工式”. 紀伊民報. (2021年12月27日). オリジナルの2022年1月10日時点におけるアーカイブ。 2022年1月10日閲覧。
- ^ “串本太地道路が起工/紀伊半島一周ルート整備が前進/近畿整備局”. 建設通信新聞 (日刊建設通信新聞社): p. 13. (2021年12月28日). オリジナルの2022年1月10日時点におけるアーカイブ。 2022年1月10日閲覧。
- ^ “一般国道42号 串本太地道路 令和3年12月25日(土)に起工式を開催します” (PDF). 国土交通省近畿地方整備局 紀南河川国道事務所 (2021年11月24日). 2021年11月25日閲覧。
- ^ 和歌山県東牟婁郡串本町古田に設置予定。“今後の予定伝え協力求める 事業化後の地元説明始まる 串本太地道路”. 熊野新聞 (2018年6月6日). 2018年8月25日閲覧。
参考文献
編集- “新規事業採択時評価結果(平成30年度新規事業化箇所)” (PDF). 国土交通省 (2018年). 2018年8月19日閲覧。
- “一般国道42号(近畿自動車道紀勢線)串本太地道路に係る新規事業採択時評価” (PDF). 国土交通省. 2018年8月14日閲覧。