中村貴浩
中村 貴浩(なかむら たかひろ、2000年4月9日 - )は、福岡県筑後市出身のプロ野球選手(外野手、内野手)。右投左打。広島東洋カープ所属。
広島東洋カープ #97 | |
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2023年3月12日 マツダスタジアム | |
基本情報 | |
国籍 |
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出身地 | 福岡県筑後市 |
生年月日 | 2000年4月9日(24歳) |
身長 体重 |
177 cm 87 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 外野手、一塁手、三塁手 |
プロ入り | 2022年 育成選手ドラフト2位 |
初出場 | 2023年5月19日 |
年俸 | 800万円(2025年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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経歴
編集プロ入り前
編集筑後市立松原小学校1年の時に松原ライオンズで野球を始め、筑後市立筑後北中学校時代は硬式野球(ヤングリーグ)の筑後ドジャースに所属していた[2]。
九州国際大学高等学校では、1年夏にチームが第98回全国高等学校野球選手権大会に出場し、自身は背番号13でベンチ入りしたが試合出場はなかった[2]。1年秋に二塁手のレギュラーを獲得し、3年時は「1番・三塁手」でチームを牽引したが、3年夏は北福岡大会2回戦で敗退した。高校時代の同級生に生海(甲斐生海)がいる。
九州産業大学では外野手に転向し、1年秋から試合に出場。3年秋のリーグ戦では本塁打王と打点王に輝いた[3]。また3年秋には侍ジャパン大学代表候補選手の強化合宿メンバーに選出されている[4]。大学時代の同級生に渡辺翔太、野口恭佑がいる。
2022年10月20日に行われたプロ野球ドラフト会議において広島東洋カープから育成ドラフト2位で指名を受け、11月15日に支度金319万円、年俸300万円(金額は推定)で仮契約を結んだ[5]。背番号は123[6]。
広島時代
編集2023年は、5月17日までにウエスタン・リーグで34試合に出場し、打率.276、3本塁打、20打点と結果を残して、同日に支配下契約を締結したことが発表された[7]。背番号は97となり[7]、契約金1000万円、年俸600万円となった(金額は推定)[8]。5月19日の対阪神タイガース戦(阪神甲子園球場)にスタメンでプロ初出場。支配下契約2日後の大抜擢で準備が間に合わず、育成背番号ユニフォームのまま出場することとなった[9]。初打席ではフェンス際への大飛球を放ち[10]、同月23日の対中日ドラゴンズ戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)でプロ初安打[9]、翌日24日の同カードでプロ初打点を記録するなど順調な滑り出しを見せたが[11]、次第に相手投手に攻略され不調に陥り、11試合3安打、打率.115の成績で6月5日に二軍降格[12]。再出発のファームでは7月のフレッシュオールスターに選出され攻守に活躍[13]、9月16日のウ・リーグ戦では1試合2本塁打を放つなど復調。同月17日に再昇格すると、翌日18日の対中日戦(ナゴヤドーム)では2安打1打点と結果を見せたが[14]、最終的には一軍15試合、打率.176、6安打0本塁打3打点の成績に留まった。シーズン後の秋季キャンプ中に行われた侍ジャパンとの練習試合ではソロ本塁打を放った[15]。オフに、100万円増となる推定年俸700万円で契約を更改した[16]。
2024年は春季キャンプを一軍スタートするも、二軍で開幕を迎える[17]。7月19日に一軍昇格すると同日の対阪神戦(甲子園)で先発出場しシーズン初安打[18]、8月4日の対中日戦(マツダ)では同学年の根尾昂から先制適時打を放つなど活躍を見せたが[19]、8月11日に二軍降格[20]。その後昇格することなく一軍成績は11試合で打率.208、5安打0本塁打3打点。ウエスタン・リーグでは80試合、打率.264、62安打0本塁打22打点であった[21]。オフに、100万円増となる推定年俸800万円で契約を更改した[22]
選手としての特徴
編集大学通算12本塁打の長打力が武器のスラッガー[23]。広島の担当スカウトである末永真史からは長打力と肩の強さを評価されている[24]。
詳細情報
編集年度別打撃成績
編集年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2023 | 広島 | 15 | 37 | 34 | 3 | 6 | 1 | 0 | 0 | 7 | 3 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 10 | 2 | .176 | .216 | .206 | .422 |
2024 | 11 | 25 | 24 | 4 | 5 | 0 | 0 | 0 | 5 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 | .208 | .208 | .208 | .417 | |
通算:2年 | 26 | 62 | 58 | 7 | 11 | 1 | 0 | 0 | 12 | 6 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 15 | 3 | .190 | .213 | .207 | .420 |
- 2024年度シーズン終了時
年度別守備成績
編集年 度 |
球 団 |
外野 | ||||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | |||
2023 | 広島 | 10 | 13 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
2024 | 6 | 9 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | ||
通算 | 16 | 22 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
- 2024年度シーズン終了時
記録
編集- 初記録
- 初出場・初先発出場:2023年5月19日、対阪神タイガース7回戦(阪神甲子園球場)、「1番・右翼手」で先発出場[25]
- 初打席:同上、1回表に青柳晃洋から左飛[26]
- 初安打:2023年5月23日、対中日ドラゴンズ8回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、5回裏に福谷浩司から左前安打[27]
- 初打点:2023年5月24日、対中日ドラゴンズ9回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、3回裏に涌井秀章から右前適時打
- 初盗塁:2023年5月25日、対中日ドラゴンズ10回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、2回裏に二盗(投手:柳裕也、捕手:木下拓哉)
背番号
編集脚注
編集注釈
編集- ^ ビジターゲームでは5月21日から97番で出場したが、5月23・24日のホームゲームではユニフォームが出来上がっていなかったため、123番で出場した。
出典
編集- ^ 「広島 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年11月11日閲覧。
- ^ a b 「九産大、5季連続優勝へ開幕4連勝 5番・中村が3ラン含む2安打4打点」『スポーツニッポン』2021年9月13日。2023年4月29日閲覧。
- ^ 「中村 貴浩 - 広島東洋カープ」『スポーツナビ』。2023年4月29日閲覧。
- ^ 「侍ジャパン大学代表候補選手 強化合宿の実施について」『野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト』2021年11月11日。2023年4月29日閲覧。
- ^ 「広島、D3位・益田武尚らと合意 益田は契約金5000万円」『サンスポ』2022年11月15日。2023年4月29日閲覧。
- ^ a b 「カープ・新入団選手背番号を発表。ドラフト2位指名の高校生野手は、西川龍馬が背負った番号に決定」『アスリートマガジンWEB』2022年11月28日。2025年1月16日閲覧。
- ^ a b c 「広島・中村貴の支配下契約締結を発表「やっとスタートラインに立てた」 背番号は97に決定」『スポーツニッポン』2023年5月17日。2023年5月17日閲覧。
- ^ 「【広島】中村貴浩を支配下登録 新井監督「しっかり強く振れるところが魅力」」『東スポWEB』2023年5月17日。2025年1月16日閲覧。
- ^ a b 「広島の新人・中村貴浩がプロ初安打 背番号は育成時代の「123」のままプレー」『サンスポ』2023年5月23日。2025年1月15日閲覧。
- ^ 「「名前がいい」新井“貴浩”監督期待のルーキー中村“貴浩”が1番でプロ初出場も…いきなり安打1本『損』」『中日スポーツ』2023年5月19日。2025年1月15日閲覧。
- ^ 「【広島】新井貴浩監督「ルーキーらしからぬ対応力」プロ初打点の同名・中村貴浩を絶賛」『スポーツ報知』2023年5月24日。2025年1月15日閲覧。
- ^ 「開幕2か月で経験した“天国と地獄”支配下登録で「ボロボロ」も…評価される能力」『Full-Count』2023年8月18日。2025年1月15日閲覧。
- ^ 「フレッシュオールスター 期待の若ゴイが存在感放つ 中村貴浩の攻守にわたる活躍 監督も絶賛」『RCC』2023年7月19日。2025年1月15日閲覧。
- ^ 「『来季外野手のレギュラー争いに名乗りを上げる。中村貴浩「トークの方も成長しました」』」『Hiroshima Home Television』2023年12月18日。2025年1月15日閲覧。
- ^ 「広島・中村貴浩が左越えソロ 育成出身ルーキーが若侍のお株を奪う豪快弾」『BASEBALL KING』2023年11月12日。2025年1月15日閲覧。
- ^ 「【契約更改2023全文・広島中村貴浩】「自分という自分をつくって」/700万円」『日刊スポーツ』2023年11月30日。2025年1月16日閲覧。
- ^ 「豪快スイングで一軍昇格を目指すプロ2年目・中村貴浩【カープファーム通信】」『ATHLETE MAGAZINE』2024年3月24日。2025年1月15日閲覧。
- ^ 「広島・中村貴浩 1軍昇格即プロ初5番スタメンで大仕事!先制呼んだ 新井監督「ファームから貴浩が良いと」」『デイリースポーツ』2024年7月20日。2025年1月15日閲覧。
- ^ 「【広島】今季初の6連勝!育成出身の中村貴浩、同学年の根尾からプロ初決勝打「僕は泥くさく」」『スポーツ報知』2024年8月5日。2025年1月15日閲覧。
- ^ 「【広島】中村奨成が今季3度目の1軍昇格 2年目の中村貴浩が降格」『日テレNEWS』2024年8月11日。2025年1月15日閲覧。
- ^ 「2024年度 広島東洋カープ個人打撃成績(ウエスタン・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2025年1月15日閲覧。
- ^ 「【広島】2024年契約更改一覧」『スポーツ報知』2024年12月17日。2025年1月16日閲覧。
- ^ 「【広島】育成ドラ2中村貴浩が初打席初球初安打 新井貴浩監督「名前がいいよね。スター性を感じる」」『スポーツ報知』2023年3月12日。2023年4月29日閲覧。
- ^ 「広島東洋カープと阪神タイガースのスカウト関係者が指名挨拶に来学」『九州産業大学』2022年11月15日。2023年4月29日閲覧。
- ^ 「【広島】阪神青柳晃洋攻略へスタメン全員左打者 1番起用の中村貴浩「名前がいい」新井監督」『日刊スポーツ』2023年5月19日。2023年6月2日閲覧。
- ^ 「【広島】1軍デビュー中村貴浩が打線に火付け!適時打の林晃汰「貴浩が初球から良いスイングを」」『日刊スポーツ』2023年5月19日。2023年6月2日閲覧。
- ^ 「【広島】新井監督、1号ソロの林に賛辞「(次打席の)左飛も紙一重のいいスイング」/一問一答」『日刊スポーツ』2023年5月23日。2023年6月2日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 個人年度別成績 中村貴浩 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 選手プロフィール - 広島東洋カープ公式サイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 中村貴浩 (@n.takahiro.0409) - Instagram