カタール・リヤル
カタール・リヤル(アラビア語:ريال قطري リヤール・カタリー、英語:Qatari Riyal)はカタールの通貨単位で、QRまたはQARで記される。 補助単位はディルハム(Dirham)で、1リヤル=100ディルハム。
カタール・リヤル | |
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ريال قطري | |
ISO 4217 コード | QAR |
中央銀行 | カタール中央銀行 |
ウェブサイト | www |
使用 国・地域 | カタール |
インフレ率 | -2.8% |
情報源 | The World Factbook, 2011 est. |
固定レート | アメリカ合衆国ドル (USD) $1 USD = 3.64 QR |
補助単位 | |
1⁄100 | ディルハム |
通貨記号 | QR or ر.ق |
硬貨 | 5, 10, 25, 50 ディルハム |
紙幣 | 1, 5, 10, 50, 100, 500 リヤル |
歴史
編集1966年まで、カタールでは通貨として「湾岸ルピー」としてのインド・ルピーが使われていた。インドがルピーの通貨切り下げを行った際、カタールを初めとした湾岸諸国は独自通貨の導入を試みた。カタールはまずサウジアラビア・リヤル(Saudi Riyal)を導入した後、カタール・ドバイ・リヤル(Qatar and Dubai Riyal)を導入。サウジアラビア・リヤルは1.065ルピー、カタール・ドバイ・リヤルは切り下げ前の1ルピーと同価とされた。
1973年までは、カタールとドバイはリヤルを共同で発行していた。しかしドバイがアラブ首長国連邦に参加したため、カタールは単独でカタール・リヤルを発行することとなった。
固定相場制度
編集1975年3月より、カタール・リヤルは公式的にIMF(国際通貨基金)の特別引出権(Special Drawing Rights、SDR)にペッグしている。実際には、1980年以来1USドル=3.64リヤル、つまり1リヤル=0.274725USドルで固定されている。このレートは2001年7月に公式になった。
紙幣
編集紙幣は1、5、10、50、100、500リヤルの6種類。カタール中央銀行(QCB)が発行している。現在は2003年6月15日より発行している第4版(2007年9月一部改訂)が流通している。2007年の改訂では、偽造防止技術として、コーナーストーン透かしや幅の広いオプティクス安全線、ホログラムなどが追加された。
表面のデザインは色と細部を除きアーチやアラベスクなどの構成はおおよそ共通で、新月刀を交差させ、その上にダウ船と椰子の木のある島が浮かんでいるカタールの国章があしらわれている。
第4版(2003年シリーズ) | ||||||
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画像 | 額面 | 主色 | 図柄 | |||
表 | 裏 | 表 | 裏 | |||
1リヤル | 青・緑 | 装飾柱、アーチ門、国章 | カンムリヒバリ、ハチクイ、メダイチドリ、透かし:ハヤブサの頭 | |||
5リヤル | 緑 | 装飾柱、アーチ門、国章 | アラビアオリックス、ヒトコブラクダ、ドーハのカタール国立博物館(旧シャイフ・アブドラ・ビン・ムハマンド宮殿)、透かし:ハヤブサの頭 | |||
10リヤル | オレンジ | 装飾柱、アーチ門、国章 | 伝統的なダウ船、ホール・アル・ウデイドの砂丘、透かし:ハヤブサの頭 | |||
50リヤル | 紫 | 装飾柱、アーチ門、国章 | カタール中央銀行、ドーハ・コルニッシュのカキ真珠モニュメント、透かし:ハヤブサの頭 | |||
100リヤル | 緑・紫 | 装飾柱、アーチ門、国章 | ドーハのグランドモスク、アル・シャカブ研究院、透かし:ハヤブサの頭 | |||
500リヤル | 青 | 装飾柱、アーチ門、国章 | 首長の館(Diwan Amiri)、透かし:ハヤブサの頭 |
紙幣イメージ:カタール中央銀行 第四版紙幣見本
硬貨
編集硬貨は 5、10、25、50ディルハムの4種類があるが、実際に多く流通しているのは25、50ディルハムである。
脚注
編集関連項目
編集外部リンク
編集先代 サウジアラビア・リヤル 理由:独自の通貨を持つため 比率:1.065 カタール・ドバイ・リヤル = 1 サウジアラビア・リヤル もしくは 1 カタール・ドバイ・リヤル = 1 湾岸ルピー(平価切り下げ以前の) |
カタールの通貨 1966 – 1973 |
次代 カタール・リヤル 理由:ドバイが使用停止したため 比率:等価 |
トルーシャル・ステート(アブダビ除く)の通貨 1966 – 1973 |
次代 UAEディルハム 理由:UAE結成のため (1971年) 比率:等価 |
先代 カタール・ドバイ・リヤル 理由:ドバイが使用停止したため 比率:等価 |
カタールの通貨 1973 – |
次代 現在 |