Δ
ギリシア文字の第4字母
Δ, δ(デルタ、ギリシア語: δέλτα、ギリシア語ラテン翻字: delta)は、ギリシア文字の第4字母。数価は4。音価は古代ギリシア語では/d/、現代語では/ð/。ラテンアルファベットのD、キリル文字のДはこの文字を起源とする。
ギリシア文字 | |||
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Αα | アルファ | Νν | ニュー |
Ββ | ベータ | Ξξ | クサイ |
Γγ | ガンマ | Οο | オミクロン |
Δδ | デルタ | Ππ | パイ |
Εε | エプシロン | Ρρ | ロー |
Ζζ | ゼータ | Σσς | シグマ |
Ηη | イータ | Ττ | タウ |
Θθ | シータ | Υυ | ウプシロン |
Ιι | イオタ | Φφ | ファイ |
Κκ | カッパ | Χχ | カイ |
Λλ | ラムダ | Ψψ | プサイ |
Μμ | ミュー | Ωω | オメガ |
使われなくなった文字 | |||
() |
ディガンマ | サン | |
ヘータ | ショー | ||
ギリシアの数字 | |||
スティグマ | () |
サンピ | |
() |
コッパ |
起源
編集フェニキア文字 𐤃 (ダレト)に由来する。
記号としての用法
編集- 大文字の「Δ」は、
- 小文字の「δ」は、
- 数学で ε に次ぎ、微小な数をあらわすのに用いられることがある(ε-δ論法における δ など)。
- 数学で、クロネッカーのデルタ:
- 数学で、ディラックの δ 関数を表す。
- 熱力学で非保存量の微小変化を表す(微分と区別するため)。
- デルタ線 (放射線)
- 欧米の校正記号で削除 (delete) を表す記号はδの変形である。
符号位置
編集大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
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Δ | U+0394
|
1-6-4
|
Δ Δ Δ
|
δ | U+03B4
|
1-6-36
|
δ δ δ
|
記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
∆ | U+2206 |
- |
∆ ∆ |
INCREMENT | 数学における増分・対称差・ラプラス演算子を意味する。 |
大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
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𝚫 | U+1D6AB
|
-
|
𝚫 𝚫
|
𝛅 | U+1D6C5
|
-
|
𝛅 𝛅
|
ボールド体 |
𝝙 | U+1D759
|
-
|
𝝙 𝝙
|
𝝳 | U+1D773
|
-
|
𝝳 𝝳
|
サンセリフ体 |