アニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインを手がけた漫画家・安彦良和さんが描く弘前さくらまつり公式応援キャラクター「桜ミク」のイラストが3月12日、公開された。
安彦さんは1966(昭和41)年に弘前大学へ入学した経験を持ち、ガンダムのほか、古代史や近代史をテーマにした漫画を描いている。桜ミクはバーチャルシンガー「初音ミク」のサクラとサクランボをモチーフにした派生キャラクターで、2019(平成31)年から弘前さくらまつりの応援キャラクターを務めている。
イラストはサクラが咲く弘前城と岩木山を背景に和装の桜ミクが描かれ、桜ミクは和洋折衷の弘前のイメージからパフェや団子を持つ。足元にはスワンボードが描かれており、安彦さんをサポートするPONTOONの望月克己さんによると、スワンボードは安彦さんの想像で実際の弘前公園にはなく、「イラストにピンク色をこんなに使ったことは過去になかった」と安彦さんは笑っていたという。
望月さんは「安彦さんにとって弘前は第二の故郷で、弘前城と岩木山のイメージとしてあったようだ。デジタルではなく筆を使った77歳とは思えない作品」と話す。
同イラストは、弘前と函館の相互誘客や周遊観光の促進・観光消費額増加を図るキャンペーン「ひろはこ」と桜ミクとの連携企画の一つ。毎年新しいイラストを弘前と函館で発表するが、同イラストは4月19日から青森県立美術館(青森市)で開催される展示「描く人、安彦良和」に合わせた弘前の独自企画となる。
縦46センチ、横33センチの原画(額の大きさは縦62センチ、横47センチ)を4月12日~6月30日、弘前市まちなか情報センター(弘前市土手町)で展示。同イラストをデザインした関連グッズも販売する。