フルセットで90万円以上したアップル Macintosh Plus(本体+プリンター+外付けFDD)を筆者が衝動買いしたのは、1986年ごろ。大卒初任給のおよそ6ヵ月分だった。当時から複数のMac系月刊誌などに、日本ではまだまだ珍しかった海外のPDS(Public Domain Software:今のフリーウェアに近い)の連載を友人と書いていたが、それほどローンの足しにはならなかった。
MacintoshにオマージュしたPD対応のACアダプターの第2弾
あれから40年弱が経ち、あの頃の思い出深いMacintoshにオマージュした、極めてコンパクトな昨今流行のPD対応のACアダプターの第2弾が登場した。先発のオマージュモデルは昨年10月にこのコラムでもご紹介した「Retro 35 GaN充電器」。そして今回ご紹介する上位モデルは「Retro 67」だ。ブランドは同じ「SHARGEEK」で製造元は当コラムでもご紹介した「Storm2」や「Capsule Gravity」のSHARGEだ。
Retro 67は現在のところ残り30日あまりを残して、クラウドファンディングのMakuakeで応援購入者を募っている。原稿執筆時の4月24日現在、まだ応援購入可能なRetro 67は早割限定40%オフのRetro 67 標準セット(本体+USBケーブル)の8199円からだ。商品のデリバリーは6月末までに実施される予定。
Indiegogoでプレッジを募集していた頃、商品のタグワードは以下のような紹介だった。「Max 67W Output、3 USB-C Ports、Ultra-Tiny、Retro Macintosh Look、All-GaN Technology」一方、国内のMakuakeのタグワードは「名作へのオマージュ。マッキントッシュの外観にマトリックスの要素を注ぎ込んだデザイン、電力の出力状況をパネルで可視化! ワクワクするような遊びごころが満載、コンパクトなのに最大67W、3つのType-Cポート搭載! 複数デバイスの急速充電もこの一台で!」と多少の差異がある。
グローバルなタグワードと日本国内専用に近いMakuakeでのタグワードには、全く同じ商品だがウェイトのかけ方に差異があっておもしろい。海外はハードウェアスペックとテクノロジー中心、国内はマッキントッシュというレガシーな名器に対するオマージュやビジュアルなどの遊び心を全面に押し出したデザイン・ガジェット商品的イメージがウリのようだ。
Retor 67は、Retro 35とよく似た多少大きなキューブ状のオシャレなハードボックスで届けられる。日本にもファンの多い1999年に公開された映画「マトリックス」のグリーンのコードが上から下に流れるイメージをボックスの正面、天面、底面を除く3面にデザイン的に展開している。同梱物は筆者の場合、本体であるRetro 67以外にはType-C to Type-CのRetroケーブルと3ヵ国語(英語、中国語、日本語)対応の取説となる。
分かる人には分かるMatrixイメージ。通常はプラグをACコンセントに挿した時に表示。またType-Cケーブルに挿抜があった時、再チェックのための時間に表示される
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