2018年が最も良い年だったのはシャオミ
インド市場でシェアトップを獲得
今年一番活発だったのは、シャオミだと感じる。シェアを見るとアップルに次ぐ4位で9.7%。今年はなんとかIPOを果たし、グローバルでの拡大戦略も進めている。
インドでは第3四半期、前年同期比27%増で成長し、サムスンをおさえて首位。オンラインでのシェアも49%と好調だ。
11月には中国Meituとの提携を発表、共同でMeituブランドのスマートフォンを販売するとした。Meituはセルフィー好きな女性ユーザーが多く、新しいユーザー層にリーチする狙いだ。
中国のスマートフォン市場では、ファーウェイ、Oppo、Vivoなどメーカーが乱立するが、同時に世界の3分の1を占める巨大マーケットでもある。しかし、ここで6四半期連続でのマイナス成長。このところのスマートフォン不況の最大要因といってもいいだろう。
2018年前半でも、前年同期比11%のマイナスとなっている。ベンダーシェアで5位のOppoも、第3四半期は出荷台数を2%減らしている。これらから考えると、シャオミとMeituの”戦略的提携“は、市場の統合が始まることを予感させるものでもある。
スマートフォンではないが、リストバンド型やスマートウオッチなどのウェアラブル市場でもシャオミは好調だ。2018年第3四半期、シャオミはアップル(2位)、Fitbit(3位)をおさえてトップとなっている。
この連載の記事
-
第342回
スマホ
AR/VRの長すぎる黎明期 「Apple Vision Pro」登場から6ヵ月、2024年Q1は市場はマイナス成長 -
第341回
スマホ
世界で広がる学校でスマホを禁止する動き スマホを使わない時間を子供が持つことに意味がある? -
第340回
スマホ
対米関係悪化後も米国のトップ大学や研究機関に支援を続けるファーウェイの巧みな戦略 -
第339回
スマホ
ビールのハイネケンが“退屈”な折りたたみケータイを提供 Z世代のレトロブームでケータイが人気になる!? -
第338回
スマホ
ファーウェイはクラウドとスマホが好調で大幅利益増と中国国内で復活の状況 -
第337回
スマホ
米司法省、アップルを独禁法違反の疑いで提訴 その中身を整理する -
第336回
スマホ
Nokiaブランドのスマホは今後も出される! バービーとのコラボケータイ、モジュール型などに拡大するHMD -
第335回
スマホ
ファーウェイスマホが中国で好調、次期HarmonyOSではAndroid互換がなくなる!? -
第334回
スマホ
Nokiaのスマホはどうなる!? HMD Globalが自社ブランドのスマホを展開か -
第333回
スマホ
アップルがApp Storeで外部決済サービスを利用可能に ただし手数料は27% -
第332回
スマホ
米国で特許侵害クロ判定で一時は米国で販売停止のApple Watch、修正は認められるか? - この連載の一覧へ