東芝では、2003年10月に本製品の後継機種となる「dynabook C9」シリーズを発表している。詳細は
こちらのニュース記事をご確認いただきたい。
『GOOD』
- 発色に優れた液晶にDVD-RAM対応ドライブ、そしてB5サイズの本体&長い駆動時間で、家でも出先でも、快適なDVD観賞環境を構築可能。
『BAD』
- 内蔵スピーカはややチープ。
- 2.2kgの重量、液晶部分の強度など、本格的なモバイル用途で利用するには、若干不安が伴う。
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【色彩鮮やかな液晶】 いわゆる“テカテカ”液晶を採用。色彩は鮮やかだが、照明の映り込みも目立つ。/【鮮やかなシルバーのボディ】 本体ボディは非常にクリアなイメージのシルバー。強い印象を持たせないところが、逆に特徴的だ。 |
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【DVDマルチドライブを搭載】 本機はDVDマルチドライブを内蔵。下位のコンボドライブモデルでも、DVD-RAMのリードを正式にサポートする。 |
最近ノートPCの新ジャンルとなりつつあるのが、1台目のPCとしても使えるB5ノートだ。中でも、東芝「dynabook C7」シリーズは今春に注目を集めた1台で、パールホワイトとシルバーのボディに、XGA表示の12.1インチ液晶、コンボドライブ、USB 2.0と不満のない装備を持ちながら、価格面でもお手ごろ感が高かった点が人気の秘密だろう。今回紹介するC8は、そのC7の後継モデルにあたり、CPUがPentiumIII/CeleronからPentium Mになり、大幅なパワーアップを果たしている。
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【SDカードスロットも搭載】 PCカードスロット×2のほかに、SDカードスロットを装備する。無線LANを物理的にON/OFFするスイッチも便利。 |
dynabook C8の本誌読者的な注目部分はというと、DVDをはじめとする映像の視聴に適した環境を提供してくれる点にある。まず、液晶は「Clear SuperView液晶」と呼ばれる最近流行の光沢度の高いタイプを採用している。照明の映り込みはやはり目立つものの、色彩の鮮やかさは印象的だ。一般の液晶モニタで映画を見た際、画面の暗いシーンではどうなっているかよくわからないケースがあるが、この液晶ならその心配は不要。また、本機の光学ドライブは最上位モデルということもあってDVD-RAM/R/RWへの書き込みに対応したDVDマルチだが、RAMレコーダの「RDシリーズ」を擁する東芝だけあって、コンボドライブ搭載の下位機でもDVD-RAMのリードを公式にサポートするのは大きなポイントだ。
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●【真っ白なキートップ】 キーボードは剛性感も十分でまずまず満足できるもの。また、発熱もあまり感じない。 |
本格的なモバイル用途で利用するには、約2.2kgの重量に加え、強度面で若干不安を感じる。しかし、バッテリ駆動時間はCentrinoモデルだけあって、公称約5時間と非常に長い。自宅ではもちろん外出先、移動中など、どこでも使える映像端末としても魅力的な1台だ。
dynabook C8/213LDDWの主なスペック |
製品名 |
dynabook C8/213LDDW |
CPU |
Pentium M-1.30GHz |
メモリ |
256MB(PC2100 DDR SO-DIMM/最大1GB) |
チップセット |
i855GM |
ビデオ |
チップセット内蔵 |
モニタ |
12.1インチTFT液晶(1024×768ドット) |
HDD |
60GB |
光学ドライブ |
DVDマルチ(DVD-RAM:2倍速/DVD-R:2倍速/DVD-RW:等速/CD-R:16倍速/CD-RW:8倍速/DVD:8倍速/CD:24倍速) |
通信 |
10BASE-T/100BASE-TX、無線LAN(IEEE802.11b)、Bluetooth、モデム |
カードスロット |
PCカードスロット(TypeII×2)、SDカードスロット |
インターフェイス |
USB 2.0×4、IEEE1394(4ピン)、ビデオ出力(コンポジット)、D-sub15ピン、マイク、ヘッドフォン |
サイズ |
289(W)×238(D)×35.5(H)mm /約2.2kg |
OS |
Windows XP Professional |