2008年の秋冬モデルで、ケータイに搭載されているカメラは800万画素に到達している。そこで、ASCII.jpでは、ケータイのカメラ機能にこだわった比較をしてみたい。
今回前編として、auのEXILIMケータイ「W63CA」、ソフトバンクモバイルの「SoftBank 930SH」、「Nokia N82」、後編として、auのCyber-shotケータイ「SO001」、「SH001」、ソフトバンクモバイルのEXILIMケータイ「930CA」を紹介しよう。
まず、今回ご紹介するW63CA、930SH、N82はそれぞれ810万画素CMOS、800万画素CCD、504万画素CMOSという撮像素子を持つ、ケータイカメラの中でもトップクラスの性能を誇る。もはやコンパクトデジタルカメラや廉価版のデジタル一眼レフカメラに引けを取らない画素数を手に入れている。
では、実際の所、画質はどうなのだろう。そしてどのカメラが、簡単に、快適に、そしてキレイに写真を撮れるのだろうか? それぞれの特徴を早速比べてみることにした。
W63CAは完全にケータイ付きカメラだ
まずはauのEXILIMケータイ「W63CA」からだ。
端末の背面には大きなレンズ部分のデザインが、カメラケータイであることを主張している。「28mm WIDE LENDS」と縁に書かれているとおり、広角よりのレンズを搭載している点も特徴の一つだ。
端末は二軸ヒンジを採用し、ディスプレイ部分を回転させて閉じると、自動的にカメラが起動する設定となっている。ただ、誤作動を防ぐことと、使い方を簡単に紹介するため、ディスプレイを表向きにして端末を閉じると写真撮影、データフォルダもしくはmicroSDのデータ閲覧のボタンガイドが表示される。これで、写真撮影だけでなく、大きな画面で写真を楽しむ準備も簡単に整う。
ディスプレイを表にして端末を閉じると、オープンスタイルの使い方ガイドが表示される。シャッターボタンを押すと写真撮影が可能。握ると、ディスプレイの右端に指がかかるが、シャッターボタンがちょうど良い位置に配置されていることがわかる
ではここで実際にカメラを起動している動画を見てもらおう。ケータイで800万画素クラスの画像を扱っていて、2~3秒で保存をしてくれる点で、とても快適に使える部類ではないかと思う。またメニュー操作はデジカメスタイルでも右上の左右のボタンと決定キーで行なうこともできる。
大きめのシャッターボタンは、半押し状態の感触もデジタルカメラのそれと近く、半押し状態で構図を整えることも楽にできる。そして保存されて次の写真を撮り始めるまでのレスポンスも非常に早い。1枚当たり3MB前後の写真でも2~3秒で保存し終えてすぐに撮影に移れるのはありがたい。
W63CAの作例は次ページ