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前回(関連記事)に引き続き、Excel 2007で計算したり、関数を用いる場合につまづきやすい部分の解決策を紹介します。
※本記事は2008年9月発売の「【超保存】アスキーPC特選 エクセル関数1000技+α」から一部抜粋し、編集・再構成したものです。
Excel 2007を冬休みで一気に覚えよう――インデックス
- 主な操作はここから――リボン
- 書式変更がすばやくできる!――ミニツールバー
- 変更後のデザインをすぐに確認できる!――ライブプレビュー
- このボタンからできること――Officeボタン
- 条件を満たすセルを目立たせたい――スタイル
- 【ひと押し1】――書式の設定と条件の数
- 上位5件のデータだけに書式を設定したい――スタイル
- 一覧にない条件を設定したい――スタイル
- 【ひと押し2】――数式を条件にできる
- 非表示の行や列を除いてコピーしたい――編集
- 【ひと押し3】――選択オプションの種類
- 挿入できるグラフを一覧で確認したい――グラフ
- グラフ要素の名称を知りたい――グラフの編集
- グラフの背景に色をつけたい――グラフの編集
- 計算結果が合わない1
- 計算結果が合わない2
- 自動的に再計算されないようにする
- 小数点以下を四捨五入したい
- 桁を指定して四捨五入したい
- 桁を指定して切り上げたい
- 桁を指定して切り捨てたい
- 五捨六入したい
小数点以下を四捨五入したい
――キーワード:ROUND(数学/三角関数)
ROUND関数は、桁を指定して四捨五入する関数だ。引数には、「=ROUND(数値,桁数)」のように「数値」と「桁数」を指定する。
第2引数「桁数」には、四捨五入する位(くらい)を指定するが、「0」を指定すれば、小数点以下を四捨五入することになる(次の「桁を指定して四捨五入したい」を参照のこと)。この例では、小数点以下の端数処理がわかりやすいように、あえて消費税の小数点以下の桁を表示している。
しかし通常は下の図のように四捨五入していないときでも、数値に通貨やカンマ記号などの書式を設定すると、小数点以下が自動的に四捨五入になる。しかし、これは表示上だけのことで、データそのものが四捨五入されているわけではない。表示上、四捨五入されている値をほかの計算に使うと見た目に誤差が生じる。
桁を指定して四捨五入したい
――キーワード:ROUND(数学/三角関数)
数値を四捨五入する場合に使用するROUND関数は、「=ROUND(数値,桁数)」のように、引数に「数値」と「桁数」を指定する。「桁数」に「0」を指定すると結果は整数になるが、これは小数第1位を四捨五入している。
つまり「桁数」に「1」、「2」のように正の値を指定すると、小数の第2位、第3位……を四捨五入することができる。逆に「-1」、「-2」と負の値を指定すると、一の位、十の位……を四捨五入することができる(下の表)。なお、「桁数」の指定のルールは、次ページで紹介する同種の関数、ROUNDUP関数、ROUNDDOWN関数でも共通だ。
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