日付を扱う関数は、日付を求めるもの、期間を求めるもの、曜日を求めるものなど非常に種類が多い。前編(関連記事)に引き続き、これらの関数を用いて、さまざまな日数計算をしてみよう。
テク-4
入会日から何年何月たったかを調べる
ポイント――期間を求めるには
DATEDIF関数
ある日付からある日付までの期間は、DATEDIF関数で調べられます。期間は、員数により、年数や月数、日数で表示できます。ただしDATEIF関数は「関数の挿入」画面に表示されません。数式バーに直接キー入力してください。
期間15カ月を1年3カ月のように年と月を組み合わせて表示するには、DATEIF関数を2つ使います。まず1つ目の関数で15カ月が満何年になるかを調べます。次にもうひとつDATEDIF関数を使って、1年に満たない月数を求めます。
式の解説-1
D5 セルの式は?
【D5 セルの式】(1) 「開始日」には生年月日を指定。(2) 「終了日」には今日の日付のセルを絶対参照で指定。(3) 「単位」には年数を表示する"Y"を指定
E3セルには今日の日付がTODAY関数で表示されている。これを利用し、DATEDIF関数で生年月日から今日までの期間の年数(=年齢)を表示する。年齢なので1年に満たない月は無視していい。
- ●期間を求める
- 書式 =DATEDIF(開始日,終了日,単位)
式の解説-2
F5 セルの式は?
【F5 セルの式】(1) 「開始日」には入会年月日を指定。(2) 「終了日」には今日の日付のセルを絶対参照で指定。(3) 「単位」には年数を表示する"Y"を指定。(a) 入会年月日から今日までの期間の満年数。(b) 「年」という文字を表示。(c) 入会年月日から今日までの期間の、1年に満たない端数の月数を表示する"YM"を指定。(d) 「ヶ月」という文字を表示
会員期間を○年○ヶ月と表示する式。最初のDATEDIF関数の引数「単位」は「"Y"」として、入会年月日から今日までの満年数を求めている。
あとのDATEDIFの「単位」は「"YM"」として、1年に満たない端数の月数を求めている。それぞれの結果に「年」、「ヶ月」の文字を付けて表示。
(次ページ、「入社日によって有給休暇の日数を変える」に続く)
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