
フランス海軍フリゲート艦
「ヴァンデミエール」
「ヴァンデミエール」は、フロレアル級フリゲート艦で同型艦は8隻、うち2隻はモロッコに輸出されている。このクラスは、フランスの海外領土の警備用として用いられることが多く、この「ヴァンデミエール」は南太平洋にあるニューカレドニアのヌーメアを母港にしている。「ヴァンデミエール」という名称は、フランス革命歴の「葡萄月」から採られたものだ。
仏海軍フリゲート艦「ヴァンデミエール」。基準排水量2600トン、全長93.5メートル、乗員100名、主砲100ミリ単装砲1基など、ヘリコプター1機搭載。1992年就役で、今回来航した3ヵ国のフリゲート艦の中で一番小型の艦だ(※写真は仏海軍のウェブサイトより転載)
艦首付近。はためくフランス国旗。奥の島は浦賀水道に浮かぶ無人島猿島。かつては帝都東京と横須賀鎮守府(※)防衛のための海上要塞が設置されていた島だ
横須賀鎮守府
鎮守府とは旧日本海軍の根拠地の中でも特に重要な拠点のことで、艦艇の建造、修理や補給、兵員の訓練養成などが行なわれた。横須賀は呉、佐世保と並び、日本海軍の最重要拠点とされた。
艦首から艦橋を望む。マストは柱型マストで、このフリゲート艦もステルス性を考慮されている設計のようだ。
主砲を見下ろした所
100mm砲のアップ。「TE PARI」という銘板が取り付けられている
艦内に掲示してあった軍のポスター
メダルと艦の説明。マンガ風味なのが面白い。海自ではこういったものはなかなかお目にかかれない
後甲板にあるヘリコプター格納庫
ヘリ格納庫の中にはヘリと、パリっとしたメガネのイケメン士官が!
愛想の良い仏海軍の水兵
艦尾のフランス国旗と共に記念撮影に応じる水兵
ということで3ヵ国海軍の艦艇を駆け足で見て回ったレポートだったが、それぞれのお国柄というものが多少なりとも伝わっただろうか。今後、外国艦艇の日本訪問時に、皆さんが見学される場合の参考になれば幸いだ。
かつて第二次世界大戦で日本と戦った英仏豪に所属する艦艇が、今では友好国として日本の自衛艦旗と共に国旗を掲げているあたりに、大きな時代の流れを感じますな
※記事内の旗画像は、日本国外務省のウェブサイト、およびFOTW Flags Of The World siteの画像を使用しました。