Wi-Fi専用の異色のタブレット
「dtab 01」
「dtab 01」(ファーウェイ製)は、10.1型TFT液晶(1280×800ドット)とAndroid 4.1搭載のタブレット。Androidタブレットの端末数で一番多いドコモが、3月27日から販売開始した通算12機種目の最新モデルである。
最大の注目は、キャンペーン適用で1万円以下という本体価格の安さ。さらにドコモ製品ながら、Wi-Fi専用という点。NOTTVやおサイフケータイ、spモードやドコモメールといったドコモ的サービスも非対応という、極めて異色の存在だ。
決して安かろう悪かろうではない
クアッドコアCPU「K3V2T」(クロック動作周波数1.2GHz)や大容量バッテリー(6020mAh)を搭載するなど、基本機能は高い。すべての動作がキビキビとし、手に持った感じもしっかりしている。「安かろう悪かろう」な造りではない。本体はiPadよりも細長く、約30g軽い。ふだんiPadを持ち歩いている筆者には、わずかに軽く感じられた。
ただし、誰でも安く買えるわけじゃない?
既報(こちらとこちら)のとおり、「1万円以下で買えるタブレット」として注目を集めているdtab。しかし、誰でも無条件に1万円以下の激安価格で購入できるわけではない。激安価格で購入できるのは、以下の条件をすべて満たしている場合のみ。分かりやすく言えば、ドコモのスマホ利用者が追加購入する場合のみである。
dtabを9975円で購入できる条件
- すでにドコモの回線を契約済みで、SIMカードを差し込めるdビデオ対応端末を持っている
- spモード(月額315円)とdビデオ(月額525円)に加入する、または加入している
- 2013年9月30日までのキャンペーン期間中にdtabを購入する
dビデオの6ヵ月契約に注意
注意したいのはdビデオの6ヵ月契約。dtab購入から6ヵ月以内にdビデオを解約すると、前述の条件に満たない場合の本体価格(2万5725円)との差額の1万2600円を請求される。さらに、dビデオの解約時は料金が日割りされず、毎月1日以外に加入した場合は、翌月末でようやく1ヵ月目とみなされる。しかも、違約金がかからないようにするには7ヵ月目以降に解約する必要があるため、実際は8ヵ月ぶんの月額料金が発生する。
もちろん、dビデオをしばらく利用するつもりなら、そんなことを考える必要はない。しかし、キャンペーン価格でdtabを安く購入するのが狙いである場合は、この点に気を付けないと余計なコストがかさんでしまう。
結局、ドコモのスマホを普通に利用中の人が、dtabを新規購入するのに必要な追加出費の目安は、合計1万4175円となる。datbはWi-Fi専用なので、毎月の基本料金やパケット代はかからない。なお、前述の条件を満たさない場合の本体価格は2万5725円。7型で同解像度の「Nexus 7」(32GBモデル)が2万4800円なので割高感は否めない。
ドコモ利用中の人がdtabを購入する際の追加出費の目安
本体価格 9975円
+
dビデオ 月額525円×8ヵ月ぶん
=
1万4175円
dtabを気軽に購入するなら「ドコモオンラインショップ」がオススメだが、4月18日からはドコモショップなどのドコモ取扱店でも購入できる。
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