薄型テレビが売れなくなって久しい。電子情報技術産業協会(JEITA)が21日発表した民生用電子機器(一般家庭での使用を目的とした電子機器)の2月国内出荷金額によると、今年2月期の映像機器出荷金額は545億円で、前年同月比26.5%減となっている。なかでもテレビの出荷台数は前年より30%以上少ない40万台足らず。特に29型以下では前年比47%ダウンと非常に大きい下げ幅となった。
一方、BDレコーダー/プレーヤーの出荷台数は24万6000台。対前年比108.7%となっており、19ヶ月連続で前年比マイナスとなっている映像機器にあって孤軍奮闘している。内訳としては、BDプレーヤーが4万台で前年比126.1%と大幅アップ。BDレコーダーも同105.9%の20万7000台となった。
テレビに関しては、2011年7月の地上デジタル移行による買い替え特需の反動減が続いている。だが、再生環境について見てみると、テレビほど一斉に大きな変化が起こったわけではないようだ。DVDからBDへの買い替えは漸次行われていることがうかがえるうえに、DVD自体もまだ7万台(前年比101.0%)売れている。映像機器分野でも、録画・再生機器にはまだ商機があるといえるだろう。
民生用電子機器国内出荷金額推移