「The new iPad」こと新型iPadが発表された3月、新製品発表の裏で別のニュースが大きな話題となっていた。同日に提供が開始された初のiOS版「iPhoto」の地図機能において、従来のGoogle Maps(Google マップ)とは異なる実装が採用されていたからだ。
また、同時期にソーシャルチェックインサービスのFoursquareもGoogle Mapsの利用中止を発表しており、ウェブサービス事業者の間で「Google Mapsを使わない」という選択肢が広がりつつある。現在、地図情報サービス(Geo Information Service:GIS)の世界で何が起きているのか? その中心的役割を担っている、フリーの地図情報サービス「OpenStreetMap」を軸に動きを追いかけていこう(関連リンク)。
アップルが、iOS版「iPhoto」で
「Google Maps」の使用を中止
これまでアップルは、ウェブ検索や地図情報サービスなど、自社が直接該当するサービスを持たない場合はGoogleのサービスをユーザーに対して提供するケースが多かった。例えば、Safariのデフォルト検索サービスや、デビュー直後のiPhoneなどを想像してみれば分かりやすいだろう。後に検索エンジンはBingやYahoo!も選択可能になったものの、システムが標準で提供する地図サービスはGoogle Mapsがそのまま使われ続けるなど、多くのユーザーにとってはすでにおなじみのものとなっている。こうした同社が、このタイミングで密かにGoogle Mapsではない地図サービスの実装を行なったという点がポイントだ。
ここでiOS版iPhotoについてみていこう。興味あるユーザーはApp Storeから「iPhoto」(450円)の名称でダウンロードできるので試してみるといい。Mac OS X版のiPhotoと同様に、このiOS版アプリは写真の保存管理や簡単なレタッチを可能とするものだ。この写真管理機能の一部に、写真に付与された位置情報タグ(ジオタグ)を読み取って地図表示させるというものがある。今回、この地図表示の部分がGoogle Mapsではないアップルの独自実装となっている。下記に実際にiPhotoを利用したサンプル画面を掲載するので確認してほしい。
iPhoto |
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価格 | 450円 | 作者 | Apple |
バージョン | 1.0 | ファイル容量 | 105.7 MB |
カテゴリー | 写真/ビデオ | ユーザーの評価 | |
対応デバイス | iOS 5以降 | 対応OS | iPhone 4以降、 iPod touch(第3世代)以降、 iPadシリーズ |