今までに購入したケータイ電話の数は多すぎてほとんど覚えていないが、同じ電話を2台買ったのは、人生で初めてだった。ウィルコム社の「もう一台無料キャンペーン」で、発表だけは終わったが、ずっと発売待ちだった“フリスクサイズ”の極小ケータイ「ストラップフォン」と、昨年末に発売済みの「イエデンワ」のコンビネーションを狙っているうちに2011年も終わってしまった。
年が明けて2012年1月25日、年をまたいで予約していたストラップフォンとイエデンワを含む全部で3台のウィルコムケータイを近所のショップに引き取りに行った。
イエデンワはその名前の通り、自宅内で有線で使うホームテレフォンの外観をしたPHSだ。外観カラーは、自宅でもオフィスでも清潔感があり、インテリア的に違和感のないホワイト系のカラーリングを採用している。昨今のケータイには考えられない立派なアンテナが標準で取り付けられており、アンテナを垂直に立てることで、電波感度も圧倒的だ。
音声通話において、その音質はPHSならではで3Gケータイとは比較にならない品質だ。イエデンワはアルカリ単3乾電池4本でも、microUSB端子を持つ付属のACアダプターでも、どちらでも動作する。昨今では珍しいモノクロ液晶を採用し、通常は画面上に年月日と時間、自局の電話番号、電波強度が表示されている。バッテリー駆動の時だけは、“バッテリー残量”のグラフが液晶右上に表示される。
現役時代には、ケータイには無縁だった高齢のシニア世代にも使い勝手の良い配慮は随所にされている。なかでも、液晶のすぐ下側に3ヵ所用意された「短縮ダイヤルボタン」は、子供や孫世代が自分の電話番号を事前登録して、親宅に設置するだけでかなりの安心感を得ることのできる商品だ。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。
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