メロン号、今年最後の戦いへ!
午前5時、新城市内の桜淵公園に設けられたラリーパークに到着。すでに場内にはいくつかのチームのテントが開設されていて、我々もメカニックが出向いてくるのを待って、定められた場所にチームテントを広げる。日が変わるころからポツポツと降りはじめた空は、この時間になって本格的な雨模様に。勘弁してくれ……、今年は参戦したほとんどのイベントで雨にたたられているぞ……!
時間が経つごとに、雨脚はどんどん強くなってくる。砂利路面のラリーパークは、みるみるうちに田んぼのような有様になっていった。そして、少々困ったことが起きてしまう。MRCに割り当てられたサービスブースの位置は、どうやらラリーパークの中でもいちばん低い位置にあるらしく、ラリーパークに降った雨水がすべてこちらに流れ込んできたのだ。あっという間に、MRCブースは浅い川の中に浮かんでるような状況に……。ああ! せっかくの新しいテントシステムなのに、土台が川になってちゃ意味が無い!!
ひとまず荷物の全てを濡れないようテーブルの上に積み上げるが、この状況には予定時刻になって会場へと姿を現した眞貝選手と田中選手もあきれ顔。なにしろホスピタリティーテントは言うにおよばず、メロン号が入る整備用テントまでが泥の海のなかに飲み込まれているのだ。先が思いやられる……。
土砂降りの雨が降り続く中、メロン号の事前チェック中。そんなとき、ラリーパーク中に降った雨が川となってこちらに流れ込んできた! 荷物をぜんぶ高いところに上げたけど、おかげでこちらは濡れねずみになってしまった(泣)
選手たちをスタート前の記者会見に送り出し、メロン号の事前チェックを行なう。タイヤは当然、ヘビーウェット用のソフトコンパウンドをチョイス。セッティングについては事前の数値に合わせ、本日最初の3本のSSでの走りによって、サービスAで細かなセッティング調整を行なうことにした。前戦の転倒から突貫修理されたわりには、メロン号の状態はそれほど悪くない。マシンコンディションはオールグリーンだ!
メロン号の事前チェックが進められている頃、近くのホテルではJN-3クラスのトップランカーを集めた記者会見が開催されていた。今回のイベント優勝最有力候補として呼ばれた眞貝/田中ペア、このときにはまだ表情にも余裕がある
午後12時、セレモニアルスタート。あいにくの天候だからいつもより少ない印象だけど、ゲートの周辺にはたくさんの観客が押し寄せて人垣を作っている。さすがは本州でもっとも観客数を集めるイベントだ。ちなみに今年の「新城ラリー2011」では、2日間合計で約3万人の人手を記録したという。
いよいよメロン号のスタート。プラカードを掲げためろんちゃんズを先頭に、メロン号はゆっくりとゲートをくぐった。多くのカメラのシャッターの音と、MCのアナウンス。今年はこれが最後のセレモニアルスタートだと思うと、何となく寂しいような不思議な感覚がしてしまう。午後12時17分、ゼッケン18「メロンブックスDUNLOPテインBRIGインテグラ」は、いよいよ今年度最後となる戦いへと旅立っていった。
SS(距離) | ステージタイム(トップ差) | クラス総合タイム(トップ差) |
---|---|---|
SS1/Ohbira-Reverse Ⅰ (4.54km) | 4:07.4(+7.3) | 4:07.4(+7.3) |
SS2/Ganpo-North Ⅰ (12.83km) | 12:24.0(=) | 16:31.4(+7.3) |
SS3/Houraisen-Reverse Ⅰ (4.23km) | 3:56.1(+4.2) | 20:27.5(+11.5) |
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