スーパーラリーで復活のメロン号
10月2日(日)、デイ2。この日は北愛国サービスパークを基点に、帯広から少し北にある音更町や足寄町周辺の4本のステージをめぐるスケジュールだ。無事にスーパーラリーでの再出走が認められたメロン号は、昨日より若干スタート順を後ろにずらすことになったが、そこだとJN-2クラス先頭ゼッケンの前で走ることになってしまう。データ習得のため安全ペースで走る予定のメロン号が、今なお競技続行中の他車の邪魔をしては申し訳ない。そこで、サービス明けタイムコントロールにわざと遅着してタイムペナルティをもらい、走行順をJN-2先頭ゼッケンに譲ることにした。リザルトに残ったメロン号唯一のペナルティの真相は、実はそういうことなのだ。
デイ2では、チャンスがあればデイポイント獲得のためアタックしてもいいが、基本的にはデータ取りのため余裕のあるペースで走行する作戦だった……が、なぜか好タイムが出るのだ。たしかに、勝負の行方がほぼ決まって各車ともペースを落としていることもあるだろう。しかし、SS13「パウセカムイ1」、それにSS14「ホンベツ1」でベストタイムを取り、その他のステージでも好タイムを連発している現状は、それだけでは説明がつかない。間違いない、メロン号のグラベル性能は確実にアップしている!
デイ2の中間サービス終了後、CJRTの松井悠監督とUstream公開対談をすることに。ちなみに場所は筆者にとって完全アウェーのCUSCOサービスブース。同じテントの中にはCUSCOの長瀬社長がいたりして、普段よりも大人な放送になった?
そして、APRC組のセレモニアルフィニッシュが行なわれている頃。サービス隊が撤収準備を進めていたときに、ふたたび田中選手から緊急連絡。「SS18、スタートから約1km地点で、いきなり駆動がかからなくなりました」メロン号、今イベント2度目のリタイヤである……。
2度目のリタイヤの原因は、サスペンションが伸びきっているときに不意に横方向の衝撃が加わり、ミッションケースからドライブシャフトが抜けたためと判明。サービスパークへと戻ってきたメロン号のドライブシャフトを新しいものに交換して嵌め直すと、普通に駆動がかかるようになった。たしかにフィニッシュまでたどり着けなかったのは残念だが、貴重な走行データを取れたことで、勝負を度外視してデイ2に出走した価値はじゅうぶんにあった。このトラブルに関してはいくつかの対策も考えられていて、来年ふたたびこの「RALLY HOKKAIDO」に参戦することになったなら、このときの走行データが必ず役に立つはずだ。
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