日本はたかだか約38万平方kmしかない島国にすぎないが、東西に2つの異なる周波数の発電機が導入されている。そのため、未曾有の大災害が起こっても電力の共有や融通が難しく、災害の影響が長く尾を引いてしまう。ICT世界でも似たような事例は存在し、過去何度もバッテリーサイズの標準化に対するチャレンジがあったようだが、いずれも日の目を見ていない。
大昔のモバイルPCの時代から、膨大な数のケータイ電話やデジタルカメラが氾濫する昨今を問わず、「乾電池のように、バッテリーサイズの標準化を行なえば、さまざまな機器で利用しやすくなり効率化が図れるのではないか」というのが消費者の正直な感覚だと思うが、相変わらずの状態が続いている。
“無線”バッテリーチャージシステム
「myGrid Cell Phone Starter Kit」
そんな中、バッテリー業界の雄「DURACELL」(デュラセル)から、モバイル機器用バッテリーを充電するための商品「myGrid Cell Phone Starter Kit」(以下、myGrid)が登場した。myGridは、どのようなスマートフォンやケータイ型音楽プレーヤー、あるいはバッテリーであれ、1枚のパネルの上に置くだけで充電できるという野心的なバッテリー充電システムだ。
筆者が購入したパッケージには、充電基盤となるメタリックなパッド「Charging Pad」と専用ACアダプター、ケータイ/スマートフォン側にセットする「Power Clip」、Blackberry/LG/Motorola/Nokiaなど各種ケータイ/スマートフォンのUSBポートにPower Clipを接続するためのアダプター「Tips」5個が同梱されている。
たとえば、BlackberryユーザーがCharging Pad上で「置くだけ充電」を行なうには、まずBlackberry側のmicro USBポートに対応するTipsを挿入してから、Power ClipをTipsの接点部分にマグネットで吸着させる。次にPower Clipを回転させて、Blackberryの背面側に移動させる。あとはBlackberryをCharging Padの上に置くと、Power Clipを介して充電が開始される。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。
(次ページへ続く)
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