CPU性能強化でもバッテリー駆動時間は減らず!
驚くべきは、LM750ではバッテリー駆動時間が従来機とほとんど変わっていないことだ。例えば、Core i3-330UM(1.20GHz)を搭載した2010年秋冬モデルの「LM550/CS」では、底部からややはみ出す「Lタイプバッテリ」を使って約10.5時間だった。ところが今回のLM750では、底面にピタリと収まる標準バッテリー(容量はLタイプバッテリとほぼ同等と思われる)を利用して、約10.0時間となっている。CPUに高速なCore i7-660UMを採用しているにも関わらずである。
例えば、DVDスーパーマルチドライブを動かすとバッテリー駆動時間はかなり短くなると思われるが、持ち歩く際にバッテリー部の余計な出っ張りがなく、それでいて長時間使えるのは、ビジネスで使うことを考えても大歓迎だ。荷物をできるだけコンパクトにまとめたい出張時などにも、強い味方になってくれるだろう。
CULVノートの従来機種では、価格性能比では厳しい面もあったLaVie Mシリーズだが、光学ドライブ内蔵にテンキー装備など、モバイルサイズでオールインワンとなった新生LaVie Mなら、エントリー層にも勧められる。本稿執筆時点での実売価格は14万円前後といったところ。新社会人に贈る1台としてもいいだろう。
なお、直販モデルとして同等の製品「LaVie G タイプM」(GL136シリーズ)が用意されており、BTOメニューからSSDの搭載も可能となっている。ビジネスでのモバイル利用を考えるなら、SSDモデルも考慮したい。
LaVie M LM750/DS6R の主な仕様 | |
---|---|
CPU | Core i7-660UM(1.33GHz) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | CPU内蔵 |
ディスプレー | 13.3型ワイド 1366×768ドット |
ストレージ | HDD 640GB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
無線通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n |
インターフェース | USB 2.0×3、HDMI出力、アナログRGB出力、10/100/1000BASE-T LANなど |
サイズ | 幅330×奥行き223×高さ30.5mm |
質量 | 約1.86kg |
バッテリー駆動時間 | 約10.0時間 |
OS | Windows 7 Home Premium 64bit版 |
価格 | オープンプライス(実売価格 14万円前後) |
筆者紹介─池田圭一
月刊アスキー、Super ASCIIの編集を経てフリーの編集・ライターに。パソコン・ネットワーク・デジタルカメラなど雑誌・Web媒体への企画提供・執筆を行なう一方、天文や生物など科学分野の取材記事も手がける。理科好き大人向け雑誌「RikaTan」編集委員。デジイチ散歩で空と月と猫を撮る日常。近著は「失敗の科学」(技術評論社)、「光る生き物」(技術評論社)、「これだけは知っておきたい生きるための科学常識」(東京書籍)、「科学実験キット&グッズ大研究」(東京書籍)、「やっぱり安心水道水」(水道産業新聞社)など。
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