ディケンズの原案を現代風にアレンジしたミュージカル「クリスマス・キャロル」が本日、初演を迎えた。ニコニコ動画発のミュージカル「ニコミュ」の第一弾で、26日まで毎日2公演、東京・新橋にある博品館劇場にて上演されている。
元ライブドア社長の、堀江貴文(ホリエモン)氏がミュージカルに初めて挑戦することで話題を呼んだ(関連記事)。ミュージカル界としても、インターネットで初めて生中継を試みることで注目を集めている。舞台プロデューサーは、過去に「テニスの王子様」などを手掛けた片岡義朗氏が、脚本/演出/音楽は「マグダラなマリア」で知られる湯澤幸一郎氏が担当。
22日には、初演前のゲネプロ(衣装を着けた最終リハーサル)が報道陣に公開されたので、その様子を写真でレポートしていこう!
歌って、踊る! こんなホリエモン初めてだ
「クリスマス・キャロル」のストーリーは以下のような感じだ。
IT企業の社長、スクルージ(堀江貴文さん、若き日は宮下雄也さん)は金の力のみを信じる男だった。社内の合理化を強引に進め、気に食わない社員はすぐに解雇。
まさに「守銭奴」の彼は、金を浪費するだけのクリスマスを忌々しく思っており、誰かと一緒に祝う心を持ち合わせていなかった。過去にはあまりに拝金主義に傾いたことで、婚約していた恋人のケイト(安田美沙子さん)からクリスマスの当日に別れを告げられたことも。
そんなスクルージが、ある年のクリスマスに眠りにつくと、大天使ミカエルがやってくる。自分たちの部下である3人の天使もやってきて、彼に3つのクリスマスを見せると告げる。天使と一緒に見たクリスマスを通じて、彼は自分の気持ちを変えていく……。
見所はなんといっても堀江氏の演技力だろう。
堀江氏をスクルージに配役した理由について、片岡氏は、「堀江さんに関しては、金権主義の象徴みたいなレッテルが貼られていた。私たちはそう考えていないが、そんなイメージの堀江さんに『お金で買えないものがあった、自分の人生を見つめ直すとお金じゃない価値がある』と演じてもらうことで、社会的なインパクトを出せる」とコメントした。
安田さんも堀江さんと同じくミュージカルには初出演。「初めてのプレッシャーもありましたが、堀江さんがいたことがいろいろな意味で心強かった。お金で買えない幸せの一部が私の役だと思うので、それが伝わるように演じたい」と語る
若き日のスクルージ役は、イケメンの宮下氏。堀江氏については「役柄のスクルージはIT会社の社長で守銭奴で冷酷無比だけど、堀江さんを身近で見ると、すごく面白いし、あったかいし、みんなのパパみたい」と評していた
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