マウスコンピューターは11月4日より受注を開始した「LuvPad AD100」のメディア向け説明会を開催した。LuvPad AD100は、Android OS 2.2とNVIDIA製プロセッサー「Tegra 250」を搭載したタブレット型端末。
サイズ的にはiPadに近く、普段から持ち歩くというよりは、ビューアー的な用途が中心になりそうだ
LuvPad AD100のリリースの背景には、ネットブック市場が縮小傾向にあるなか、新しいモバイルデバイスを検討し、タブレット型端末の需要の可能性を見出したためという。
LuvPad AD100の特徴はなんといってもそのスペック。前述したプロセッサーのTegra 250はスマートフォンなどでは主流のARM Cortex A9コアを採用。3DグラフィックスやHD動画デコーダーを搭載するなど、非常にパワフル。
メインディスプレイは10.1型のLEDバックライトタイプで画面解像度は600×1024ドット。タッチパネルは静電容量方式でマルチタッチにも対応する。通信機能はIEEE802.11b/gの無線LANとBluetooth 2.1+EDR。さらに画面出力用にミニHDMI端子が用意されているのが魅力的だ。
会場には実際にテスト機が用意されていたが、画面解像度が高いにも関わらず、動作は非常にスムーズで、この手のAndroid OS搭載タブレットの中でも特筆に値する。またAndroid OS 2.2搭載のため、Flash Player 10.1も動作する(提供予定)。ニコニコ動画で公式配信されている人気アニメ番組を再生している様子が展示されていたが、コメント(弾幕)も含めて、ほぼノートPCで表示しているのと変わらない状態で視聴できた。
ソフトウェア自体は日本語入力プログラムに「Simeji」がプレインストールされていることを除けば、ほぼ素のAndroid OSそのまま。Androidマーケットが利用できないほか、標準のウェブブラウザーではマルチタッチにも対応していないなど、実際に使いこなすには知識も少々必要だが、インターネットを通じて活用方法などを見つけ出せるユーザーには、逆にこの点も含めて、非常に魅力的な端末となるだろう。
バッテリ容量は3500mAhと大きく、動作時間は約8.5時間。ただしこれはディスプレイの輝度に大きく左右される部分もあるようだ。
同社のスタッフによると、当初の9月末という発売予定が遅れたのは、日本の法規に合わせる形での対応(技適マークの取得)にやや時間がかかったとのこと。また、ソフトウェアの充実などLuvPadシリーズをさらに発展させていきたいとした。
価格は3万9800円。初回分を注文したユーザーには11月19日から順次発送される。初回限定数の申し込みが同社が想像した以上の勢いだったこともあり、受注再開は未定だが「今月中にはなんとか再開できれば」とのことだった。
標準では日本語入力プログラムにSimejiをプリインストール。もちろんユーザーで自由に変更できる。会場ではSimejiと同じくadamrocker氏制作のフリーソフト「BTk」を用いたBluetoothキーボードを接続した様子もデモ
LuvPad AD100の主要スペック | |
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プロセッサー | NVIDIA Tegra 250 |
OS | Android OS 2.2 |
ディスプレイ |
10.1型LEDバックライト型液晶
(静電容量方式) |
画面解像度 | 600×1024ドット |
通信機能 | IEEE802.11b/g、Bluetooth 2.1+EDR |
メモリ | 起動用:512MB/データ用8GB |
メモリカード | microSDスロット(最大32GB) |
インターフェイス | ミニUSB(Bタイプ)、ヘッドフォン出力、ミニHDMI |
バッテリ | リチウムイオン(3500mAh/7.4V) |
本体サイズ | 約169×260×13.9mm |
重量 | 約750g |