ドコモ夏モデルのフラグシップとも言える「F-06B」。今回はこのF-06Bを中心に見ていく
ドコモのケータイの中でも、今元気がいいのが富士通製端末。ドコモ夏モデルでフラッグシップモデルは? と問われたときにも「F-06B」が真っ先に思い浮かぶ。フルHD動画にケータイをモバイルルーターとして利用できるアクセスポイントモードへの対応、さらに防水、13メガカメラ、タッチパネルと機能面では書き出したらきりがない。また富士通のフラグシップモデルと言えば、春モデルとしてリリースされた分離型ケータイ「F-04B」もある。およそ3ヵ月後に発売されたF-06Bとでは、どんな機能差があるのか比較してみた。
まずは主な違いを表にしてみた
新旧の差こそあれ、ともにハイスペックケータイなので、おサイフケータイやワンセグ、Bluetoothなどの基本機能は当然のように搭載している。なお、スペック面での主な違いは以下の表のとおり。
F-06B | F-04B | |
---|---|---|
サイズ | 115×51×17.1mm | 114×51×20mm |
重さ | 139g | 169g |
アウトカメラ | 有効1320万画素 | 有効1220万画素 |
画面サイズ | 3.5型(480×960ドット) | 3.4型(480×960ドット) |
防水 | ○ | × |
上下分離 | × | ○ |
Bluetooth | ○ | ○ |
無線LAN | ○ | × |
最大通信速度 | 下り7.2Mbps/上り5.7Mbps | 下り7.2Mbps/上り384kbps |
こうして見ると、F-06Bは魅力的だ。軽い上に防水もあり、無線LANに対応。通信速度でも上り最大5.7Mbpsに対応している。F-06Bは店頭でも人気が高いという話もよく聞くが、それにも納得だ。しかし実際に使ってみてはどうだろうか。サクサク操作できるようになったとのことだが体感できるほどなのか。続いて、実際に利用して感じたことをピックアップする。
タッチパネルやアクセスポイントモードは
確実に活躍が期待できる
F-04Bで魅力的な点は、分離してQWERTYキーを使えるところだろう。しかし、F-06Bも負けてはいない。タッチパネルを使ってQWERTYキーが入力できるようになっている。縦横対応で、縦表示はやや変則的なキー配列なので、入力に慣れが必要だが横表示なら相当速く入力できる。また通常のテンキー風のタッチ入力ではF-04Bは2タッチタイプだったが、F-06Bは独自のフリック入力を採用した。iPhoneやXperiaのフリック入力とは少々違うので後述する。
無線LAN機能では自宅などで高速通信が可能なのは当たり前として、アクセスポイントモードでルーター代わりになるのも魅力的だ。ちなみに同時接続は4台までとなる。ただし注意点はいくつかある。まずプロバイダーの契約が必要な点。これはiMenu→お客様サポート→各種設定→各種サービスのご紹介でmopera Uに加入するのが便利だろう。もっとも安価なUライトプランで月額315円だが、iモードに加入している場合は「ISPセット割」によって157.5円割引される。
またデフォルトでは接続先は「mopera U 128k」になっている。これはパケ・ホーダイ ダブルの利用時はパケット料金の上限が月5985円で収まる代わりに、速度は128kbpsに制限される。パソコンやiPadなどで利用するとその遅さにイライラするかもしれない。もっとも速度が制限されない「mopera U」にすると、パケット料金月額の上限が1万395円になるので悩みどころではある。
予想以上に便利に感じたのは横画面にしたときに、縦画面とほぼ同じメニューが表示される点。これまでの横画面ケータイの多くでは、横画面専用のメニューが表示されるのが一般的だった。しかしF-06Bでは横画面に合わせて並び方は変わるものの、MENUキーを押した時に表示されるアイコン自体は縦画面とまったく同じだ。縦横で使える機能が変わらないのだ。
またキーをクローズした場合にも、タッチランチャーが用意されており、主だった機能はタッチ操作だけで呼び出せる。MENUアイコンもあるのでメインメニューも呼び出せる。サイドキーの配置もクローズ時の利用が十分想定されているようで、カメラ機能を始め快適に操作できる。
ただ防水機能を実現するためか、microSDカードのスロットがバッテリーの奥にあるのは惜しい部分だ。F-06BはフルHD動画や写真を撮影できるので、そのデータをパソコンやテレビで見たくなるだろう。ところが肝心のメモリカードを取り出すのに手間がかかってしまう。ちなみに同じくフルHD動画が撮影できる、ドコモ「SH-07B」ではメモリーカードへのアクセスは同じ条件だが、HDMI端子から映像や写真を再生できる。
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