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ニコニコ大会議2009-2010 in 東京レポートその2

プロが監修! ニコニコ動画で二次創作ワークショップ!

2010年02月20日 18時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 今回発表した主な新要素は、「二次創作オンラインワークショップ」「ニコニコ遊園地の生放送対応」「ニコニコアプリ」という3点だ。


投稿者必見! 二次創作ワークショップ

 最も注目したいのは、プロのアーティストと一緒に二次創作を無料で学べる「二次創作オンラインワークショップ」(関連リンク)。大きく「MIDI調教講座」と「動画コンテスト」という2種類の方法でユーザーから作品の投稿を呼びかけて、それをプロが評価する。

二次創作オンラインワークショップ

主催は日本シンセサイザープログラマー協会と慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科。協力がJASRACとニコニコ動画だ。慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科・教授の岸博幸氏は「僕はニコ動のMADが大好きで、ああいうのを見ていると徹底的に作ってほしいと思う」と語る

 「MIDI調教講座」では、まず22、23日、プロのアーティストを招いてニコニコ生放送で演奏方法を教える。講師となるのは、日本シンセサイザープログラマー協会会長の松武秀樹氏、Sweet Vacationの早川大地氏、VOCALOID開発者の剣持秀紀氏だ。

 さらにユーザーからのMIDI投稿を募って、その作品をプロが評価する。応募楽曲は、JASRACに演奏権信託されているものならどれでもOK。受付締め切りは3月9日までで、3月7日には中間品評会を生放送する。3月10〜13日に講師が評価して、14日にその結果を発表するというスケジュールだ。

 松武氏は「最後は自分のセンス、自分の面白いことだけをやればいい。それをやってもらって、遊び倒してくれ」とユーザーの応募を呼びかけていた。

「YMO第4のメンバー」と評される松武氏は、ニコ動について「もちろん見てますよ。夜中、みなさんが知らないところでチェックしていますから。これはいいとか、これはこの音を入れるともっとよくなるのになとか考えながらね」と語っていた

 「動画コンテスト」では、MIDI調教講座でユーザーから投稿されたMIDIデータを使った動画を募集する。いわば「二次創作のコンテスト」だ。こちらの締め切りも3月9日までで、審査結果の発表は14日。

 ポイントとなるのは、講師陣から素材が提供される点。松武氏は「CHA-LA HEAD-CHA-LA」と「粉雪」のMIDIデータを公開している。Sweet Vacationは未発表曲「アンバランス」で、ボーカル/コーラス/ギター/ベース/シンセ/リズムとパートごとに分かれたデータを投稿している。

 28日には、JASRAC常務理事の菅原端夫氏と松武氏などをゲストとして呼んで、著作権講座の生放送を実施する予定だ。

JASRAC常務理事の菅原端夫氏は、「ニコ動の場合は、参加して作っていく節度を守って関わっていくというのはいろいろな可能性が広がるからいいんじゃないですか。音楽は音楽のルールがあるわけで、それをちゃんと分かった上でやるともっと面白くなる」とコメント

受賞作品は、ニコ動のどこかで使われるという

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