USBメモリーはここ2、3年で実用物から「大人のジョークアイテム」に変身している──というのが筆者の個人的印象だ。
そもそもUSBといえば、従来のシリアル(RS232C)ポートやパラレル(プリンター)ポートの未来成長形として登場したもので、最初は市場にキーボードとマウスくらいしか周辺機器が存在しなかった。
当時、遅々として進まないUSBの周辺機器市場では、複雑な説明を必要とせず、USBの将来性や汎用性を示す単純明快な周辺機器が臨まれていた。そんなときに登場したのが、今では女子高生でも知ってるUSBメモリーだ。
たまたま筆者は、当時在籍していた某外資系企業で、日本国内初というUSBメモリーの商品企画を担当するチャンスに恵まれた。その記憶容量は、たったの8MB。最近では滅多に見かけることもなくなった、フロッピーディスク約6枚分の容量に該当する。
ちょっとしたビジネスアプリケーションを導入するのにも、十数枚のフロッピーディスクを入れ替え、差し替え苦労していた当時では、たった8MBでも巨大なメモリー容量だったのだ。
その後も、ユニークでおもしろい社長が率いる会社から「ほたるいかUSBメモリー」と呼ばれるジョークUSBメモリーなどを企画して発売したりしていた(関連記事)。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである。
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