ウイルスバスター2010を発表するトレンドマイクロ取締役エグゼクティブバイスプレジデント コンシューマ&スモールビジネスユニット ソリューションビジネスユニットの大三川彰彦氏
軽量化を追求した新バージョン
9月2日、トレンドマイクロは家庭向けウイルス対策ソフトの新バージョン「ウイルスバスター2010」と「ウイルスバスター for Mac」を発表した。両者は1つのパッケージに同梱されており、MacとWindowsマシンに対して合計3台までインストールして使うことができる。
価格は、1年間のライセンスが付属する通常版が5980円、加えて保険とPCサポートが付属する「保険&PCサポート」版が7980円など。製品の出荷はダウンロード版が9月2日の17時、パッケージ版は9月4日からとなる。
ウイルスバスター2010は、Windows XPとVistaに加え、Windows 7もサポート。Windows Vista/7については、32ビット版と64ビット版に対応する。ここ数年間のトレンドとなっている軽快さの追求は続いており、ウイルスバスター2009と比べてPCの起動時間を約3割、クイック検索時間を約2割短縮した。加えて、パターンファイルの更新や予約検索をパソコンがアイドル状態の時のみに行なう「アイドルタイムスキャン」を実装する。
ウイルスバスター2010およびウイルスバスター for Macの解説を行なう同社マーケティング本部コンシューママーケティンググループ プロダクトマネージャーの長島理恵氏。
ウイルスバスター初のMac版がいよいよ登場
一方のウイルスバスター for Macは、7月1日発売が予告され、7月6日よりベータテストが行なわれていた製品で、ウイルスバスター初のMac版となる。対応OSは、Mac OS X 10.4 Tiger(10.4.11以降)もしくは、Mac OS X 10.5 Leopard(10.5.5以降)で、どちらもPowerPC/インテルプロセッサに対応する。8月28日に出荷が始まったばかりのMac OS X 10.6 Snow Leopardには未対応で、ユーザーに対しては10月頃に無償提供を予定しているという。
編集部で試したところ、Snow Leopardの環境では「このバージョンのウイルスバスター for Macは、Mac OSリリース10.6と互換性がありません。お使いのOSに必要な最新バージョンをダウンロードするには、ここをクリックします。」というメッセージがインストール中に表示され、先に進むことができなかった。
ウイルスバスター for Macの機能は、ウイルスバスター2010と比べると限られており、
- パーソナルファイアウォール
- メッセンジャーやWebメールに記載されたURLの安全度判断
- 迷惑メール/詐欺メールの判定
- クレジットカード番号などの送信を監視する個人情報保護
などの機能は搭載しない。
もちろん、ウイルス/スパイウェアの監視機能はきちんと搭載している。また、OSにかかわらず被害を受けてしまうフィッシング詐欺対策(フィッシングやファーミング詐欺のWebサイトへのアクセスブロック)、さらにURLフィルタリングの機能も提供される。
2008年1月の偽セキュリティソフト「MacSweeper」を売りつけ、2009年1月の海賊版iWork'09にリモート操作される危険のあるウイルスが混入していた事件、さらに2009年6月のTwitterのアカウントハッキングと危険なプログラムをダウンロードさせるWebサイトへの誘導が明らかになった事件など、Macを狙った攻撃も明らかになりつつある。Macであってもウイルス対策、セキュリティソフトウェアの導入が重要な時代になっているようだ。
ウイルスバスター2010の各製品の価格は以下の通り。
製品名 | 直販価格 |
---|---|
ウイルスバスター2010 1年版 | 5980円 |
ウイルスバスター2010 3年版 | 1万2800円 |
ウイルスバスター2010 6ユーザパック | 9800円 |
ウイルスバスター2010 + 保険&PCサポート1年版 | 7980円 |
ウイルスバスター2010 + 保険&PCサポート3年版 | 1万6980円 |
ウイルスバスター 更新パック | 6705円 |
製品名 | 直販価格 |
---|---|
ウイルスバスター2010ダウンロード1年版 | 4980円 |
ウイルスバスター2010ダウンロード2年版 | 8980円 |
ウイルスバスター2010ダウンロード3年版 | 1万1800円 |
ウイルスバスター2010 6ユーザパック ダウンロード版 | 8980円 |
ウイルスバスター2010 + 保険&PCサポート ダウンロード1年版 | 6980円 |
ウイルスバスター2010 + 保険&PCサポート ダウンロード2年版 | 1万1900円 |
ウイルスバスター2010 + 保険&PCサポート ダウンロード3年版 | 1万5980円 |
更新パックの価格が6705円と通常の1年版より高くなっているが、更新パックは通常版への更新は18ヶ月間、保険&PCサポート付きへの更新は12ヶ月間使える仕組みとなっている。
Mac版も
Macは安全といわれている。しかし、たとえばフィッシングはOSを問わない。 また、価格については、据え置き
Macを狙った攻撃
Windowsに比べれば安全だといわれるMacだが、Macを狙った攻撃は存在している。たとえば、2008年1月には偽セキュリティソフト「MacSweeper」が登場し、2009年1月には海賊版iWork'09、 2008年1月には、XX。 加えて存在するのが、フィッシングのようなプラットフォームに依存しない攻撃だ。 そこで必要となるのが、Mac用セキュリティソフトだ。 ウイルスバスター2010に同梱される、ウイルスバスター for Macだ。 パッケージに含まれるライセンスで、MacとWindowsマシンの両方に入れられる 1枚のディスクをWindowsマシンに入れると、Windows版のインストーラが表示され、 Macに入れるとMac版インストーラが表示される。 危険なサイトを訪問すると、 通常のWebブラウザでは防げない、危険なサイトへのアクセスをブロックできる (危険なWebサイト、詐欺サイトはOSを問わない) 国内のシェアナンバーワンのため、特に日本を狙ったターゲット攻撃への対策に効果的では! 個人情報の保護をさらに強化。
ウイルスバスター2009では、Webブラウザ上のパスワード入力を暗号化する機能を搭載していた。これに対しウイルスバスター2010では、米??社の「GuardedID Standard」を用意。パスワードだけでなく、氏名や住所、IDなどすべての入力フィールドに対し暗号化が可能になる。ただし、当初は製品に含まれず、9月中にダウンロード提供する
軽量化に関しては、起動時間を約3割改善し、クック検索時間を約2割改善した。加えて、 Windows用の64ビット版について、 64ビットにネイティブに対応。 プログラムは32ビット版と64ビット版とが同梱されている
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